DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   年間観客動員数が11年ぶりに400万人を突破  SK、公式戦優勝決定は27日以降に持ち越し  4位サムソン5連敗

 26日プロ野球が行われた蚕室、光州、大田の3球場で合計21588名の観客が集まり、2007年の韓国プロ野球年間観客動員数は401万1421名となり、1996年(約450万人)以来11年ぶりに400万人を突破した。KBO(韓国野球委員会)はプロ野球人気復活の一環として、年間観客動員数400万人を目標とし、シーズン終盤にそれが達成された。
SK 1−4 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)オクスプリング 3勝5敗  (セーブ)ウ・ギュミン 5勝6敗30S  (敗)チェ・ビョンニョン 11勝8敗
本塁打) LG : パク・ヨンテク 13号、チェ・ドンス 11号
 首位SKはこの試合に勝ち、2位トゥサンがキアに敗れれば球団史上初の公式戦優勝が決まることになっていた。しかしLGはSKの先発チェ・ビョンニョンから3番パク・ヨンテクの2ランで先制し、その後失点しなかったが不安定な投球を続けていたチェ・ビョンニョンは2回で降板した。SKは4回表LGの先発オクスプリング(元阪神)から7番パク・キョンワンの内野ゴロの間に1点を返すが、せっかくのチャンスも走塁ミスで3アウトとなり、その後もオクスプリングに抑えられてしまう。
 LGは8回裏SKの5番手チョ・ウンチョンから4番チェ・ドンスの2ランで追加点を奪い、最後は守護神ウ・ギュミンが抑えSKの目の前での胴上げを阻止した。だがトゥサンがキアに敗れたため、優勝へのマジックナンバーは1に減り、優勝決定は27日のLG戦(ソウル・蚕室)以降となった。今季7月にLGへ入団したがあまり活躍できていないオクスプリングは、8回途中1失点と好投し8月26日のSK戦以来の3勝目。守護神ウ・ギュミンは自身初のシーズン30セーブ達成。1回裏決勝2ランを打ったパク・ヨンテクが3安打と活躍。

  
トゥサン 1−5 キア  (光州)
(勝)チョン・ビョンドゥ 2勝2敗  (セーブ)ハン・ギジュ 2勝3敗24S  (敗)ランデル 12勝8敗
 キアは1回裏トゥサンの先発ランデル(元読売)から3番チャン・ソンホのタイムリーで1点を先制し、3回裏7番キム・サンフンのタイムリーで1点を追加した。トゥサンは5回表キアの先発チョン・ビョンドゥから9番チャン・ウォンジンのタイムリーで1点を返したが、同点に追い付けない。キアは7回裏トゥサンの2番手キム・ミョンジェ、3番手クム・ミンチョルから3番イ・ヒョンゴン、5番チェ・ヒィソプのタイムリーで3点を追加した。
 キアはソン・ヨンミン、守護神ハン・ギジュなどのリリーフ陣が相手の反撃を断ち、何とか逃げ切った。肩の痛みにより長く戦列を離れ5月18日のトゥサン戦以来約4カ月ぶりに登板した左腕チョン・ビョンドゥは、5回1失点と好投し今季2勝目。一方トゥサンはわずか5安打に抑えられ、6回2失点と好投したランデルを見殺しにし、連勝が6で止まり最下位キア相手に痛い一敗を喫した。今季最終戦となったこの対戦は、トゥサンが11勝7敗と勝ち越した。


サムソン 2−9 ハンファ  (大田)
(勝)チョン・ミンチョル 12勝5敗  (敗)チョン・ビョンホ 8勝8敗
本塁打) サムソン : シム・ジョンス 29号  ハンファ : イ・ボムホ 20,21号、チョ・ウォヌ 4号
 ハンファは1回裏サムソンの先発チョン・ビョンホから5番イ・ボムホの3ランで先制し、先発チョン・ミンチョル(元読売)もサムソン打線に得点を許さない。5回裏イ・ボムホはサムソンの2番手アン・ジマンからこの試合2本目の本塁打となる満塁アーチを打ち、ハンファは7−0と大きくリードを広げた。さらにハンファは8回裏サムソンの4番手チョン・ヒョヌク、5番手チャ・ウチャンから6番チョ・ウォヌの本塁打、9番キム・スヨンのタイムリーで2点を追加しダメを押した。
 サムソンは9回表ハンファの4番手ムン・ドンファンから4番シム・ジョンスの本塁打、代打キム・デイクのタイムリーで2点を返したが、反撃もここまでで3位ハンファが快勝し3連勝で4位サムソンとのゲーム差を2.5に広げた。6回無失点と好投し、2002年ハンファ復帰以来最高のシーズンを送っているチョン・ミンチョルは今季12勝目。3ラン、満塁アーチと2本塁打を打ったイ・ボムホが7打点と大爆発し、史上12人目の4年連続20本塁打を記録した。4番キム・テギュンが25日のサムソン戦で肩の痛みを訴えたため今季初めて欠場したハンファ打線も13安打と爆発した。
 一方サムソンは5連敗で、5位LGとのゲーム差が3に縮まりポストシーズン進出権が得られる4位確保も少し怪しくなった。主砲シム・ジョンスはブランボー(現代、元オリックス)と並ぶ本塁打王争いトップタイの29号本塁打を打ち、プロ14年目にして自身初の本塁打王が見えてきた。

[5回裏満塁本塁打で生還するイ・ボムホ(右)。]