DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  リュ・ヒョンジン(ハンファ)、完投でLGの6連勝を阻止

サムソン 3−2 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ブラウン 11勝6敗  (セーブ)オ・スンファン 4勝4敗33S  (敗)チェ・ビョンニョン 9勝7敗
 サムソンは3回表首位SKの先発チェ・ビョンニョンから相手のエラーや8番キム・チャンヒィのタイムリー、1番パク・ハニへの押し出しの四球で3点を先制した。SKはサムソンの先発ブラウン(元阪神)から毎回のようにチャンスを作るが得点を奪えなかったが、6回裏6番パク・チョングォンのタイムリーで1点を返すと、代わった2番手アン・ジマンから9番チョン・ギョンベへの押し出しの四球で1点差に迫る。
 SKはキム・ギョンテ、チョ・ウンチョンの継投で相手に追加点を与えなかったが、サムソンは8回裏途中から守護神オ・スンファンを投入し、何とか1点のリードを守りきり接戦を制した。ブラウンは2006年の勝ち星に並ぶチーム最多の今季11勝目。オ・スンファンはセーブ王争い単独トップの33セーブ目。SKは打線がつながらず、現在3位だがポストシーズンでの対戦が予想されるサムソンを圧倒できなかった。


トゥサン 7−3 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)リオス 17勝5敗  (敗)ホ・ジュンヒョク 1勝1敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 18号
 2位トゥサンは2回表ロッテの先発ホ・ジュンヒョクから7番イ・デス、8番チェ・サンビョンのタイムリー、1番イ・ジョンウクの犠牲フライで4点を先制した。ロッテはその裏トゥサンの先発リオスから9番パク・キヒョクの犠牲フライや相手のエラーが重なり、4-3と1点差に迫った。だがトゥサンは3回表4番キム・ドンジュの本塁打で1点を追加し、ホ・ジュンヒョクをノックアウトした。リオスは2回以降立ち直り相手に反撃を許さない。
 トゥサンは7回表ロッテの3番手カン・ヨンシクから2番キム・ヒョンスの犠牲フライ、代わった4番手イム・ギョンワンから5番チェ・ジュンソクのタイムリーで2点を追加した。リオスは7回途中で降板し、その後は高卒新人イム・テフン、守護神チョン・ジェフン(背番号41)の継投で相手の反撃を断ち、トゥサンが勝ちサムソンに敗れた首位SKとのゲーム差を5に縮めた。リオスは2004年キア在籍時に並ぶ自己最多タイの17勝目で、最多勝争いトップを独走するだけでなく、4年連続投球回数200回以上を記録した。打線も13安打7得点と爆発した。6位ロッテは5連敗で、球場には涼しい秋風が吹き始めているかのようだった。
 

ハンファ 5−2 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)リュ・ヒョンジン 13勝6敗  (敗)ポン・ジュングン 6勝7敗
 ポストシーズン進出権を得られる4位攻防戦となったこの試合は、蚕室野球場に2万人近くの観衆を集め大いに盛り上がった。4位ハンファは1回表LGの先発ポン・ジュングンから3番クルーズ、5番イ・ボムホのタイムリーで2点を先制し、LGはその裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンから2番パク・キョンスのタイムリーで1点を返した。ハンファは3回表6番イ・ドヒョンのタイムリーで1点を追加すると、代わったLGの2番手パク・ソクチンから8番シン・ギョンヒョンの犠牲フライで4-1とリードを広げた。
 ハンファは6回表にもLGの3番手キム・ミンギから2番キム・ミンジェのタイムリーで1点を追加し、LGも7回裏7番チョ・インソンのタイムリーで1点を返す。リュ・ヒョンジンはその後相手に反撃を許さず、エースらしい投球で2失点完投し、チームに貴重な1勝をもたらした。最高球速はプロ2年目で自己最高の154kmを記録し、チーム最多の13勝目をあげた。5位LGの勢いは5連勝で泊まり、ハンファとのゲーム差が1.5に開いた。


現代 1−6 キア  (光州)
(勝)イ・デジン 6勝6敗  (敗)ファン・ドゥソン 7勝7敗
本塁打) 現代 : チョン・ソンフン 13号  キア : ソン・ジファン 6号
 キアは2回裏現代の先発ファン・ドゥソンから5番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を先制し、3回裏相手のエラーや3番イ・ヒョンゴンの犠牲フライで2点、4回裏1番イ・ヨンギュのタイムリーで1点を追加した。キアの先発イ・デジンは6回を無失点に抑え、打線は6回裏7番ソン・ジファンの本塁打で1点を追加しファン・ドゥソンをノックアウトした。現代は8回表キアの2番手の新人オ・ジュンヒョンから6番チョン・ソンフンの本塁打で1点を返したが、キアはその裏現代の4番手イ・ボグンから8番キム・サンフンのタイムリーで1点を追加した。
 最後はイ・ボムソクが抑え、キアが7位現代との最下位攻防戦に快勝しゲーム差を2.5に縮め、最下位脱出の可能性が高まってきた。今季長きにわたる故障から復活したベテランのイ・デジンが6勝目。現代は5安打に抑えられてしまっては、なすすべがなかった。