DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ソウル郊外の安山(アンサン)に韓国初のドーム球場建設へ

 KBO(韓国野球委員会)は15日、京畿道(キョンギド)安山(アンサン)市に建設されることとなった韓国初のドーム球場建設に関する覚書を、建設主の現代建設、現代証券や安山市と取り交わした。安山はソウル南西約30kmに位置する首都圏の新興都市で、ソウルの衛星都市としてだけでなく大型の工業団地も建設され発展してきた。人口は約68万人。
 ドーム球場は野球場だけでなく、各種レジャー施設や豪華ホテルなども併設された大型複合施設となる予定で、敷地面積は59274坪、総事業費は7000−8000億ウォン(1000億円前後)にのぼると見られる。建設工事は2008年初めにも着手し、2012年の完成を目標としている。
 建設予定地は安山市中心市街地に近く、周辺には総合運動公園も建設されている。交通アクセスはソウル都心へと直通する地下鉄4号線安山駅、工団(コンダン)駅が徒歩圏内にあり、将来は仁川(インチョン)、水原(スウォン)を結ぶ鉄道路線の建設も予定されている。安山駅からソウル駅までは地下鉄で約1時間かかる。
 現在新球場を本拠地とするプロ野球チームは未定だが、シン・サンウKBO総裁は既存の8球団以外の新チームか、あるいは現在球団売却問題に揺れる現代ユニコーンズを買収した企業のチームに優先権があると述べている。また、安山市は2013年にWBC(ワールドベースボールクラシック)が開催されれば、アジア地区予選を新球場で行うよう誘致する構想も明らかにした。今後新球場が開閉式ドームか密閉式ドームになるかなどの詳細は未定だが、韓国初ということで今後大いに注目を浴びるものと思われる。なお、ドーム球場建設の候補地は他にもソウル特別市、京畿道・城南(ソンナム)市、大邱(テグ)広域市などがあがっていた。
(文責:ふるりん