トゥサン ４−７ サムソン （大邱）
（勝）イム・チャンヨン １勝 （セーブ）オ・スンファン １勝１Ｓ （敗）クム・ミンチョル １敗
（本塁打） トゥサン ： ユン・ジェグク １号 サムソン ： チン・ガビョン １号
この試合は開幕直後の日曜日のデーゲームということで、満員の観衆を集めて行われた。サムソンは1回裏トゥサンの先発クム・ミンチョルから、5番パク・チンマンのタイムリーで2点を先制し、3回裏4番シム・ジョンスの犠牲フライで1点を追加した。サムソンの先発は今季に復活をかけるイム・チャンヨンで、4回までトゥサンを無得点に抑えていたが、トゥサンは5回表兵役から復帰した9番ユン・ジェグクの3年ぶりの2ランで反撃すると、この回3番指名打者で先発出場した19歳の若手キム・ヒョンスのプロ初タイムリーで3−3の同点に追いつく。
サムソンは5回裏3番ヤン・ジュンヒョクの犠牲フライで1点を勝ち越すと、6回裏トゥサンの2番手キム・ドギュンから8番チン・ガビョンの2ランでリードを広げた。イム・チャンヨンは5回で降板し、6回からは2番手クォン・ヒョクが相手を抑えていく。トゥサンは8回表5番ホン・ソンフンの犠牲フライで1点を返したが、中継ぎの柱クォン・オジュンから得点を奪えなかった。サムソンはその裏トゥサンの4番手イ・ギョンピルから代打チョ・ヨンフンのタイムリーで1点を追加した。最後は守護神オ・スンファンが抑え、地元開幕カードを2勝1敗と勝ち越した。
なお、2006年はひじの手術のリハビリのためわずか1勝に終わったイム・チャンヨンは2005年6月以来2年ぶりの先発勝利で史上17人目の通算100勝をあげ、キム・ヨンス(現ＬＧ投手コーチ)以来史上2人目となる100勝、150セーブ達成を記録した。通算100勝59敗168Sをあげているイム・チャンヨンの復活は、エースのペ・ヨンスを欠くサムソン先発陣に大きな光明となった。
[今季初の先発で力投するイム・チャンヨン(サムソン)。]
ＳＫ ４−３ ハンファ （大田）
（勝）キム・ウォンヒョン １勝 （セーブ）チョン・デヒョン １Ｓ （敗）セドリック １敗
（本塁打）ＳＫ ： チョン・グヌ ２号 ハンファ ： イ・ボムホ １号
ハンファは2回裏、ＳＫの先発キム・ウォンヒョンから6番イ・ボムホの本塁打で1点を先制した。ＳＫは3回表ハンファの先発の新外国人セドリック(元東北楽天)から2番パク・チェサン、3番イ・ジェウォン、5番パク・ヨンスのタイムリーで3−1と逆転した。ロッテから移籍したパク・ヨンスは、移籍後初打点となった。ハンファは4回裏4番キム・テギュンのタイムリーで1点を返した。キム・ウォンヒョンは不安定な投球内容だったが5回2失点でしのぎ降板した。ＳＫの2番手ユン・ギルヒョンは6回から7回までを無失点に抑え、ハンファに流れを渡さなかった。
ＳＫは8回表、ハンファの5番手チョン・ミンヒョクから8番チョン・グヌの本塁打で1点を追加した。ハンファもその裏ＳＫの3番手チョン・ウラム、4番手チョ・ウンチョンから反撃のチャンスを作り、代わった守護神チョン・デヒョンから4番キム・テギュンのタイムリーで1点差に迫るが、後続が続かず同点に追いつけなかった。ハンファは9回裏もチョン・デヒョンの四死球で2死満塁のチャンスを作るが、何とかＳＫが逃げ切り今季初勝利をあげ、キム・ソングン新監督にとってもＳＫでの初勝利となった。両チームともに拙攻が目立った。
[8回表2号ソロ本塁打を打ったチョン・グヌ(ＳＫ)]
ロッテ ８−３ 現代 （水原）
（勝）イ・サンモク １勝 （敗）キム・スギョン １敗
（本塁打） ロッテ ： イ・デホ １号 現代 ： ソン・ジマン １号
開幕連勝スタートとなったロッテだが、先発イ・サンモクが1回裏3番イ・テックンのタイムリーで現代に1点を先制される。だがロッテは2回表現代の先発キム・スギョンから2006年打撃三冠王となった4番イ・デホの本塁打で、すかさず1−1の同点に追いついた。そして4回表相手のエラーで1点を勝ち越すと、満塁の場面で1番イ・サンファが走者一掃の3点タイムリー3塁打を打ち、続く2番チョン・スグンのタイムリーで6−1とリードを広げた。現代もその裏7番ソン・ジマンの2ランで6−3と3点差に迫る。イ・サンモクは5回3失点で降板した。
ロッテは6回表現代の2番手ソン・シニョンからイ・スンファが四球を受け出塁すると盗塁を決め、続くチョン・スグンの2打席連続タイムリーで1点を追加した。チョン・スグンは8回表にも現代の4番手イ・ヒョンスンから、この試合2本目の3塁打を打ったイ・スンファを3打席連続のタイムリーで返し、ダメを押した。パク・ソクチン、ナ・スンヒョン、チェ・デソンの継投で現代を抑えたロッテは、1999年以来8年ぶりとなる開幕3連勝を飾り、示範競技からの好調を維持している。特に1番イ・スンファ、2番チョン・スグンの2人の活躍が目立った。なお球団経営の危機に瀕している現代は開幕3連敗と元気がない。
キア ５−１ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）チョン・ビョンドゥ １勝 （敗）シム・スチャン １敗
（本塁打） キア ： チャン・ソンホ ２号
キアは1回表ＬＧの先発シム・スチャンから5番イ・ジェジュと7番イ・ヒョンゴンのタイムリーで2点を先制し、先発チョン・ビョンドゥもＬＧ打線をしっかりと抑えていく。シム・スチャンも2回以降はキアに追加点を許さず、打線も6回裏キアの2番手シン・ヨンウンから6番チェ・ギルソンの犠牲フライで1点を返したが、同点には追いつけなかった。
するとキアは7回表ＬＧの2番手キム・ジェヒョンから3番チャン・ソンホが2試合連続の2ランを打ち、8回表には3番手リュ・テッキョンから8番キム・サンフンのタイムリーでリードを広げた。チョン・ウォン、新守護神ハン・ギジュの継投でキアはＬＧに反撃を許さず、キアが快勝した。なお、この勝利でキアは前身のキアを含め、サムソンに続いて史上2番目となる球団通算1600勝を達成した。投打ともにいいところがあまりなかったＬＧは、球団史上初の最下位に終わった2006年と変わりばえのしない戦いぶりで、ファンを落胆させた。
(文責：ふるりん)
