DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   王者サムソン、最下位だったLGに逆転負け  好調ロッテ、1日で首位奪回

LG 7−4 サムソン  (大邱
(勝)キム・ミンギ 2勝  (セーブ)ポン・ジュングン 2S  (敗)アン・ジマン 3敗
本塁打)サムソン : シン・ミョンチョル 1号
 ここまで示範競技わずか2勝と調子の上がらない王者サムソンは、3回表先発の新外国人ウィルソンが2番イ・デヒョンにタイムリーを打たれ、2006年最下位に沈み示範競技でも1勝しかあげていないLGに1点を先制される。だがサムソンはその裏すかさずLGの先発チェ・ウォンホから2番シン・ミョンチョルの3ランで逆転する。ウィルソンも5回を1失点とLG打線を抑え、開幕先発ローテーション入りを確実にした。サムソンは5回裏LGの2番手キム・ジェヒョンから4番チョ・ヨンフンのタイムリーで1点を追加した。
 LGは8回表サムソンの5番手アン・ジマンから7番イ・ジョンヨル、代打イ・ソンヨルのタイムリーで2点を返し4−3と1点差に迫ると、代打のベテランのチェ・ドンスが満塁の場面で走者一掃のタイムリー2塁打を打ち、逆転した。さらに3番パク・ヨンテクのタイムリーでこの回もう1点を追加した。LGは故障から復帰したウ・ギュミン、元大リーガーのポン・ジュングンのリレーでサムソンに反撃を許さず、逆転勝ちした。
 サムソンはアン・ジマンの乱調も痛かったが、打線も6回以降沈黙し王者らしからぬ戦いだった。キャンプ中に首を痛めたベテランのヤン・ジュンヒョクが示範競技初出場し、1安打を記録した。なお、シム・ジョンスの代役として4番を任された若手のチョ・ヨンフンが3安打と存在をアピールした。なおLGの新外国人でこれまで不振だった4番バルデスが2安打と、調子を上げてきた。

[8回表、1死満塁で逆転タイムリーを打ったチェ・ドンス(LG)。]
 

現代 4−3 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ソン・シニョン 2勝1敗  (セーブ)パク・チュンス 1敗1S  (敗)イ・ヨンウク 1敗
 現代は1回表SKの先発イ・ヨンウクから4番イ・スンヨン、7番チャ・ファジュンのタイムリーなどで3点を先制すると、2回表2番イ・スンジュの犠牲フライで1点を追加した。先発入りが期待されるイ・ヨンウクは2回4失点と期待に応えられなかった。現代の先発キム・スギョンは4回までSK打線を抑えていたが、5回裏2番イ・ジニョンのタイムリー、ロッテから移籍した代打パク・ヨンスの犠牲フライで3点を返し、1点差に迫った。
 現代はこの1点のリードをソン・シニョン、ファン・ドゥソン、イ・ヒョンスンなどの中継ぎ陣、守護神パク・チュンスのリードで守り切った。SKも2番手の高卒新人ウィ・デハンが3回から6回途中まで無失点と好投し、開幕1軍入りに大きく前進したが惜しくも敗れ、ロッテに示範競技首位の座を1日で明け渡した。
 

ハンファ 0−0 キア  (光州)
 ハンファは3回表キアの先発イ・デジンから2死1,2塁と先制点のチャンスを作るが、3番の新外国人クルーズが三振に倒れる。キアも5回裏ハンファの先発セドリック(元東北楽天)から2死1,2塁のチャンスを作るが、ここは2番キム・ジョングクが内野ゴロに打ち取られる。イ・デジンは5回途中のピンチで降板したが、2番手キム・ヒィゴルが7回まで相手を無得点に抑えた。セドリックも6回を無失点と、開幕先発ローテーション入りを確実にした。長い故障のリハビリを終えたイ・デジンも示範競技で好投を続け、今季は久しぶりに開幕1軍入りが確実となった。
 ハンファは7回裏から2番手チョ・ソンミン(元読売)を登板させ、1安打を打たれたが得点を許さず、中継ぎとして開幕1軍入りに一歩前進した。その後キアのシン・ヨンウン、抑え候補のハン・ギジュ、ハンファのユン・グニョン、チェ・ヨンピルなどリリーフ陣の好投で、試合は9回を終えても両者無得点だったが、規定により引き分けとなった。

[先発で好投するセドリック(ハンファ)。]


ロッテ 3−2 トゥサン  (馬山)
(勝)ナ・スンヒョン 1勝1敗  (セーブ)カブレラ 1勝3S  (敗)ランデル 1敗
 ロッテは2回表トゥサンの先発ランデル(元読売)から7番カン・ミンホ、8番の新人ムン・グンヒョンのタイムリー、9番イ・ウォンソクの犠牲フライで3点を先制した。ランデルは5回途中まで3失点と、2006年16勝をあげたチームのエースとしては物足りない投球内容だった。ロッテの先発ヨム・ジョンソクは落ち着いた投球で4回を無失点に抑え、34歳のベテランの貫禄を見せた。ロッテは若手のナ・スンヒョン、チャン・ウォンジュン、兵役から復帰したイム・ギョンワンなどを登板させ、何とか相手を無得点に抑えていく。
 トゥサンもク・ジャウン、チョン・ソンフンら兵役から復帰した中継ぎ陣を投入しロッテに追加点を許さず、8回裏9番ミン・ビョンホンのタイムリーなどで2点を返した。ロッテは9回裏抑え候補の新外国人カブレラを投入し、1点のリードを守りきりSKに代わって1日で首位を奪還した。ロッテは主砲ホセが3月初めにアキレス腱の炎症で全治1ヶ月と診断され、示範競技に1試合も出場しない中で、投手陣の充実で好調を維持している。