SKは5日、日本人選手の塩谷和彦(元オリックス)と契約金500万円、年俸2300万円で契約した。これまで在日韓国人を除く韓国プロ野球の日本人選手は、2003年ロッテの森一馬(日本プロ野球の経験なし、開幕前に退団)、トゥサンの入来智(元ヤクルトなど、39試合、7勝11敗5S、防御率3.74)と2名とも投手で、1年限りの在籍だった。3人目の日本人選手となる塩谷は初の野手となる。
塩谷は神港学園高校卒業後、1993年ドラフト6位で捕手として日本プロ野球・阪神に入団したが、チーム事情により内野手に転向し公式戦に時々出場した。2002年にオリックスへと移籍すると、2003年には一塁のレギュラーの座をつかみ規定打席に達し打率.307を記録し、オールスター戦にも出場した。だが首脳陣批判など問題発言の多い選手としても有名で、今季は16試合に出場しただけで打率も.176に終わると、10月にオリックスから戦力外通告を受けた。日本での通算成績は496試合に出場、1445打数381安打、打率.264、29本塁打、145打点。
その後塩谷は11月上旬日本プロ野球12球団合同トライアウトを受験したが声をかける球団はなく、11月中旬から関係者を通じて韓国でSKの秋季キャンプに参加しテストを受けていた。SKはベテランの大打者キム・ギテが引退し、ショートのレギュラーのキム・ミンジェがFAでハンファに移籍するなど、内野手の層が薄くなっていた。塩谷は練習試合などで結果を残し、テストに合格し晴れて正式契約へと至った。
塩谷は専用の韓国人通訳、日本人の専属トレーナー、マンションなどを提供される最高級の待遇を受けることになり、背番号はキム・ギテがつけていた10となった。SKでは主にサードでの起用が予想される。