DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  韓国プロ野球史上初の日本人野手、塩谷和彦(元オリックス)と正式契約

 SKは5日、日本人選手の塩谷和彦(元オリックス)と契約金500万円、年俸2300万円で契約した。これまで在日韓国人を除く韓国プロ野球の日本人選手は、2003年ロッテの森一馬(日本プロ野球の経験なし、開幕前に退団)、トゥサンの入来智(元ヤクルトなど、39試合、7勝11敗5S、防御率3.74)と2名とも投手で、1年限りの在籍だった。3人目の日本人選手となる塩谷は初の野手となる。
 塩谷は神港学園高校卒業後、1993年ドラフト6位で捕手として日本プロ野球阪神に入団したが、チーム事情により内野手に転向し公式戦に時々出場した。2002年にオリックスへと移籍すると、2003年には一塁のレギュラーの座をつかみ規定打席に達し打率.307を記録し、オールスター戦にも出場した。だが首脳陣批判など問題発言の多い選手としても有名で、今季は16試合に出場しただけで打率も.176に終わると、10月にオリックスから戦力外通告を受けた。日本での通算成績は496試合に出場、1445打数381安打、打率.264、29本塁打、145打点。
 その後塩谷は11月上旬日本プロ野球12球団合同トライアウトを受験したが声をかける球団はなく、11月中旬から関係者を通じて韓国でSKの秋季キャンプに参加しテストを受けていた。SKはベテランの大打者キム・ギテが引退し、ショートのレギュラーのキム・ミンジェがFAでハンファに移籍するなど、内野手の層が薄くなっていた。塩谷は練習試合などで結果を残し、テストに合格し晴れて正式契約へと至った。
 塩谷は専用の韓国人通訳、日本人の専属トレーナー、マンションなどを提供される最高級の待遇を受けることになり、背番号はキム・ギテがつけていた10となった。SKでは主にサードでの起用が予想される。