DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  マ・ヘヨンらとチャン・ムンソク、3対3の大型トレード成立

 LGは2日、キアからマ・ヘヨン、チェ・サンドク、ソ・ドンウクを獲得し、その代わりチャン・ムンソク、ハン・ギュシク、ソン・サンジョンを譲渡する3対3の大型トレードを断行した。今季6位に終わったLG、球団史上初の最下位となったキアともに低迷するチーム同士の大型トレードということで、球界に衝撃を与えた。
 マ・ヘヨンは高麗大卒業後1995年に出身地釜山のロッテに入団し、1999年には首位打者を獲得した。2001年1月にサムソンへトレードされ、ヤン・ジュンヒョク、イ・スンヨプ(現千葉ロッテ)らと主軸を打ち、2002年には韓国シリーズ第6戦で優勝を決めるサヨナラ本塁打を放ち、同シリーズMVPに輝いた。
 2003年オフ、4年総額28億ウォン(当時の為替レートで約2億8000万円)でキアにFA移籍したが、主砲としての期待にこたえることができず、今季はチームの低迷もあって終盤には2軍落ちした。さらにソ・ジョンファン監督代行(現キア監督)などを首脳陣を批判し、放出は時間の問題と見られていた。今季成績は94試合に出場、打率.266、12本塁打、60打点。プロ通算成績は1378試合に出場、打率298、1520安打、252本塁打、964打点。長距離砲不在の自身4球団目となるLGでは、主砲としての活躍が期待される。
 チェ・サンドクは1994年弘益大卒業後太平洋(現代の前身)に入団し新人ながら13勝をあげたが、96年ヘテ(キアの前身)にトレードされ主力投手として活躍してきた。昨季からは出番が減り、今季は24試合に登板し、1勝5敗2S、防御率6.02の成績に終わっていた。通算成績は243試合に登板、73勝60敗5S、防御率4.49。ソ・ドンウクは高卒3年目の若手の内野手で、今季は1軍出場機会が少なく伸び悩んだが、1年目から1軍経験も多く今後の成長が期待できる。
 チャン・ムンソクは1997年東亜大卒業後LGに入団し、2000年以降主力投手として活躍してきた。特に2002年は中継ぎの軸として10勝をあげ、韓国シリーズ進出に貢献した。今季はチーム事情により前半は先発、後半は抑えに回り、27試合に登板、5勝5敗7S、防御率3.75の成績を残した。通算成績は237試合に登板、48勝38敗27S、防御率3.99。投手層の薄いキアでは、先発、中継ぎ、抑えなどなんでもこなせる便利屋として重宝されるであろう。
 ハン・ギュシクは1999年中央大卒業後ロッテに入団し、2001年にLGへ移籍した。今季は中盤以降セカンドのレギュラーとして活躍し、115試合に出場、打率.236、0本塁打、23打点とプロ入り最高の成績を残した。ソン・サンジョンは大卒ルーキーとして今季は6試合に登板し、勝敗セーブなどは関係なし、防御率2.84の成績だった。今後の成長が期待される。