DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2016年ポストシーズン、10月10日開幕  ワイルドカード決定戦:LG−キア、メディアデー開催

 
 年間総合優勝を決める2016年プロ野球ポストシーズンが、10月10日(月)から始まる。

 ポストシーズンは10チーム中公式戦上位5チームが出場する。最初に公式戦4位・LGが同5位・キアと対戦するワイルドカード決定戦(最大2試合)が10月10日18時半より、LGの本拠地、ソウル・蚕室野球場で開始される。なお、LGは10日の第1戦に勝利した時点で、10月13日(木)開始予定の準プレーオフへの出場権を得る。キアは第1戦に勝っても11日の第2戦も連勝しないと、準プレーオフへ進出することはできない。第1,2戦ともに蚕室野球場で行われるため、LGが有利ではある。

 公式戦3位・ネクセンとワイルドカード決定戦勝者との準プレーオフ、公式戦2位・NCと準プレーオフ勝者とのプレーオフ(10月21日開始予定)は、ともに5試合で先に3勝したほうが勝ち抜けとなる。公式戦優勝・トゥサンとプレーオフ勝者との韓国シリーズ(10月29日開始予定)は、7試合で先に4勝したほうが年間総合優勝となる。


 ワイルドカード決定戦を前日に控えた9日15時より、蚕室野球場でポストシーズン恒例のメディアデーが実施され、LGからはヤン・サンムン監督、パク・ヨンテク、リュ・ジェグク、キアからはキム・ギテ監督、イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)、ヤン・ヒョンジョンが出席した。第1戦の予告先発はLGがハフ(7勝2敗)、キアがヘクター(15勝5敗)と、外国人投手対決となった。なお、LGとキアのポストシーズンでの対戦は2002年プレーオフ以来14年ぶりであり、この時はLGが3勝2敗で勝ち抜け韓国シリーズへ進出している。

※ ( )内は2016年公式戦の成績。

  ロッテ8位確定

9日、2016年シーズンプロ野球公式戦全日程が終了した。


KT 7−4 NC  (馬山)
(勝)チョ・ムグン 2勝 (セーブ)キム・ジェユン 8勝1敗14S  (敗)キム・ジンソン 6勝8敗1S
 KTは1回表、NCの先発チェ・グムガンから4番イ・ジニョンのタイムリーで1点を先制した。NCは1回裏、KTの先発チョン・ソンゴンから相手のエラーで1-1の同点に追いついた。KTは2回表、NCの2番手チャン・ヒョンシクからチャンスを作ると、代わった3番手イ・ミンホから2番ユ・ミンサンの犠牲フライで1点を勝ち越した。NCは3回裏2番ナ・ソンボムの2点タイムリーで3-2と逆転した。KTは3回表7番シム・ウジュンのタイムリーで3-3の同点に追いついた。
 NCの4番手ウォン・ジョンヒョン、5番手イム・ジョンホ、KTの2番手チョ・ムグンは勝ち越し点を与えなかった。KTは7回表、NCの6番手キム・ジンソンからイ・ジニョンのタイムリーで1点を勝ち越し、8回表、NCの7番手イム・チャンミン、8番手ク・チャンモから相手の暴投、3番ユ・ハンジュンの内野ゴロ、相手のボークの間に3点を追加した。KTの3番手オム・サンベクも無失点に抑えたが、NCは8回裏、KTの4番手ホン・ソンヨンから代打キム・ジョンホのタイムリーで1点を返した。
 5番手キム・ジェユンが相手の反撃を断ち、KTが2016年シーズン最後の公式戦を勝利で飾った。KT打線ではシム・ウジュンが3安打1打点と活躍。一軍参入2年目のKTは2年連続最下位と、他のプロ野球チームとの実力差がまだまだ大きいことを実感させられた。公式戦2位でポストシーズンプレーオフ(10月21日から開始予定)からの出場が決まっているNCは、最終戦を選手の調整にあてた。NC打線では7番イ・ジョンウクが3安打と活躍。


ネクセン 5−8 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)イ・ソンミン 5勝6敗  (セーブ)ホン・ソンミン 1勝1敗2S  (敗)キム・ジョンフン 1勝5敗
本塁打) ロッテ : キム・ジュンテ 2号、チェ・ジュンソク 18号
 ロッテは4回裏、ネクセンの先発シン・ジェヨンから5番キム・ムンホ、6番キム・サンホのタイムリーで2点を先制し、シン・ジェヨンをノックアウトした。ネクセンは5回表、ロッテの先発パク・セウンから9番イム・ビョンウクのタイムリー、2番コ・ジョンウクの犠牲フライ、代打キム・ウンビンのタイムリーで3-2と逆転した。ロッテは5回裏、ネクセンの2番手マ・ジョンギルから9番キム・ジュンテの本塁打で3-3の同点に追いついた。ロッテは6回表から2番手イ・ソンミンを登板させ、6回裏、ネクセンの3番手キム・ジョンフンからキム・ジュンテの走者一掃となるタイムリーで3点を勝ち越した。
 ネクセンは7回表、ロッテの3番手キム・ユヨンからチャンスを作り、代わった4番手イ・ジョンミンからキム・ウンビンのタイムリーで2点を返した。ロッテは7回裏、ネクセンの4番手イ・ボグンから4番チェ・ジュンソクの2試合連続本塁打で2点を追加した。ネクセンの5番手キム・セヒョンは追加点を与えなかった。5番手ホン・ソンミンが9回表を無失点に抑え、ロッテが勝利し本拠地・社稷での2016年シーズン公式戦最終戦で8位を確定させた。また、8日に公式戦を終えていたサムソンの9位も確定した。ロッテ打線ではキム・ジュンテが1本塁打4打点と活躍。公式戦3位でポストシーズンは準プレーオフ(10月13日から開始予定)より出場するネクセンは、最終戦を選手の調整にあてた。ネクセン打線ではキム・ウンビンが3打点と活躍。

(全日程終了)
       試合   勝   負   分   勝率
1.トゥサン  144   93   50   1  .650
2.NC    144   83    58   3   .589
3.ネクセン  144    77   66   1  .538
4.LG    144    71   71   2  .500
5.キア    144   70   73   1   .490
6.SK    144     69   75   0   .479
7.ハンファ   144     65    75  3    .468
8.ロッテ  144   66    78      0  .458
9.サムソン    144   65   78   1   .455
10.KT   144     53    89      2  .373

(2016年公式戦全日程終了)

【打率】  
※ 規定打席到達者(試合数×3.1)
1.チェ・ヒョンウ(サムソン)                .376
2.キム・テギュン(ハンファ)           .365
3.イ・ヨンギュ(ハンファ)            .352
4.キム・ジュチャン(キア)                .346
5.パク・ヨンテク(LG)              .346


【打点】
1.チェ・ヒョンウ(サムソン)            144
2.キム・テギュン(ハンファ)           136
3.キム・ジェファン(トゥサン)            124
4.テームズ(NC)                  121
5.ロサリオ(ハンファ)            120



本塁打
1.テームズ(NC)             40
1.チェ・ジョン(SK)            40
3.キム・ジェファン(トゥサン)        37
4.ロサリオ(ハンファ)              33
4.イ・ボムホ(キア)            33


【安打】
1.チェ・ヒョンウ(サムソン)           195
2.イ・デヒョン(KT)                 193
3.キム・テギュン(ハンファ)           192
4.ソン・アソプ(ロッテ)              186
5.ソ・ゴンチャン(ネクセン)              182



【盗塁】
1.パク・ヘミン(サムソン)          52
2.ソン・アソプ(ロッテ)        42
3.イ・デヒョン(KT)         37
4.コ・ジョンウク(ネクセン)           28
4.キム・ハソン(ネクセン)         28

     
防御率
規定投球回数達成者(試合数と同イニング)
1.ニッパート(トゥサン)                 2.95
2.チャン・ウォンジュン(トゥサン)              3.32
3.ヘクター(キア)         3.40
4.ケリー(SK)           3.68
4.ヤン・ヒョンジョン(キア)            3.68


【勝利数】
1.ニッパート(トゥサン)           22
2.ボウデン(トゥサン)            18
3.ユ・ヒィグァン(トゥサン)           15
3.チャン・ウォンジュン(トゥサン)       15    
3.シン・ジェヨン(ネクセン)     15
3.ヘクター(キア)            15


奪三振
1.ボウデン(トゥサン)                160
2.ケリー(SK)              152
3.リンドブロム(ロッテ)             148
4.ラリー(ロッテ)              147
5.ヤン・ヒョンジョン(キア)           146


【セーブ】
1.キム・セヒョン(ネクセン)        36
2.イム・ジョンウ(LG)      28
3.イム・チャンミン(NC)     26
3.パク・ヒィス(SK)        26
5.イ・ヒョンスン(トゥサン)      25
5.シム・チャンミン(サムソン)      25


【ホールド】
1.イ・ボグン(ネクセン)       25
2.チョン・ジェフン(トゥサン)    23
3.キム・サンス(ネクセン)    21
4.ウォン・ジョンヒョン(NC)       17
4.キム・ジヨン(LG)       17
4.チン・ヘス(LG)          17
(文責:ふるりん