11月16~19日に日本・東京ドームで開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップ2023の韓国代表は11月5日から大邱サムソンライオンズパークで練習を開始、11月14日に日本へ入国、15日に東京ドームで練習を行った。同大会は2017年以来6年ぶり2度目の開催で日本代表、台湾代表、オーストラリア代表も出場する。大会は11月15日から17日まで各チーム総当たりで対戦し、その順位に基づいて18日に3位決定戦と決勝を行い優勝を争う。
出場資格は1999年以降出生の満24歳以下、あるいはプロ入団から3年目以内(2021年以降の入団)の選手で、1チームにつき3名のみワイルドカード(1994年以降生まれの選手)の登録が認められる。10月26日に発表された最終エントリーからはLG、KTが韓国シリーズに出場し11月13日まで試合があったため、2チーム合計4名の選手が外れた。なお、26名のうち13名が2023年9〜10月に1年延期された2022年杭州アジア競技大会野球韓国代表に選ばれ、兵役免除の恩典を受けた。また杭州アジア競技大会野球同様、リュ・ジュンイル監督が韓国代表を指揮し、コーチ陣も4名が再任された。
11月15日に行われた公式記者会見で、リュ・ジュンイル監督は11月16日のオーストラリア代表戦の予告先発投手はムン・ドンジュ(ハンファ)と発表した。右腕ムン・ドンジュは杭州アジア競技大会野球決勝の台湾代表戦で先発、6回を無失点に抑え優勝に貢献した。11月17日以降は左腕イ・ウィリ(キア)、右腕のウォン・テイン(サムソン)とクァク・ピン(トゥサン)が先発すると思われる。打線では2023年シーズンで最多本塁打(31本)、最多打点(100)を記録したノ・シファン(ハンファ)、リーグ有数の安打製造機で守備の要の二塁手であるキム・ヘェソン(キウム)、一発長打のある遊撃手のキム・ジュウォン(NC)などが軸となるが、長打力のある選手が少なく大量得点はあまり期待できない。となれば、杭州アジア競技大会野球で結果を残した投手や守備を中心とした守りを重視した野球になると思われる。一軍に定着していない選手たちも少なくない中、若手にとって今後の飛躍のきっかけになることを期待したい。
【アジアプロ野球チャンピオンシップ2023 韓国代表】
[監督]
リュ・ジュンイル
[コーチ]
リュ・ジヒョン(首席)、チェ・イロン(投手)、チャン・ジョンフン(打撃)、キム・ドンス(バッテリー)、キム・ヒョヌク(ブルペン)、イ・ジニョン(クォリティーコントロール)
[投手]
オ・ウォンソク、チョ・ビョンヒョン(SSG)、シン・ミンヒョク、〇 キム・ヨンギュ(以上NC)、チョン・ヘヨン、イ・ウィリ、〇 チェ・ジミン(以上キア)、チェ・ジュニョン(ロッテ)、〇 ウォン・テイン(サムソン)、〇 クァク・ピン、チェ・スンヨン(トゥサン)、〇 ムン・ドンジュ(ハンファ)
[捕手]
〇 キム・ドンホン(キウム)、〇 キム・ヒョンジュン(NC)、ソン・サンビン(ロッテ)
[内野手]
〇 キム・ジュウォン(NC)、キム・ドヨン(キア)、ナ・スンヨプ(ロッテ)、〇 ノ・シファン、ムン・ヒョンビン(以上ハンファ)、キム・ヒィジプ、〇 キム・ヘェソン(以上キウム)
[外野手]
〇 チェ・ジフン(SSG)、〇 キム・ソンユン(サムソン)、〇 ユン・ドンヒィ(ロッテ)、パク・スンギュ(尚武・元サムソン)
【アジアプロ野球チャンピオンシップ2023 韓国代表日程】
11月16日12時:オーストラリア代表
11月17日19時:日本代表
11月18日19時:台湾代表
11月19日11時:3位決定戦
18時:決勝
(文責 : ふるりん)