2016年7月に公となったプロ野球選手による勝負操作に関し、京畿北部地方検察庁は7日、捜査結果を発表した。
2014年、プロ野球の公式戦で1回故意に四球を与えて勝負操作をした対価として選手たちがブローカーから金品を受け取り、不法スポーツ賭博インターネットサイトに総額7億ウォン相当の掛け金が集まったとして、元・現役合わせて7名の投手とブローカー2名など、合計19名を国民体育振興法違反の嫌疑で検挙し、そして勝負操作をした選手の犯行を知りながら、これを隠蔽したとして球団関係者2名を検挙した、との内容であった。
勝負操作に関与した現役プロ野球選手にはキアのユ・チャンシク、ロッテのイ・ソンミンの2名が挙げられている。イ・ソンミンは2014年NC在籍時に勝負操作に加担していた。この事実を球団関係者は把握しながらも隠蔽しKBOに報告しなかった。さらに2014年11月、翌2015年より一軍へ参入するKTウィズの既存球団からの1名ずつの特別指名に際し、イ・ソンミンをKTが指名できない保護選手20名から外した。そしてKTがイ・ソンミンを指名したため、移籍料としてNCに10億ウォンが支払われた。イ・ソンミンはKT移籍後の2015年5月、他の選手とともにロッテへのトレードで移籍し、2016年シーズンも一軍で36試合に登板、6勝5敗1ホールドの成績を残した。
また、NCには2016年シーズンも12勝を記録しながら勝負操作の嫌疑がかけられ、プレーオフと韓国シリーズのポストシーズンへ出場しなかったイ・ジェハクがいるが、勝負操作への関与はないと判断されたものの、2011年に無許可の私設インターネットサイトで賭け事をしていたことが明らかになっている。2016年に発覚した一連の勝負操作事件は、2012年にプロ野球史上初めて発覚しLGの2名の選手が永久除名処分となったときと比べて規模も関与した選手の数も多いため、1日も早い真相究明が待たれる。