DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   チョン・ビョンドゥ(SK)、引退試合で復活のマウンド  ハンファ7位確定

 ネクセンーロッテ(釜山・社稷)、KT−NC(馬山)は雨天により9日14時からに順延。


トゥサン 11−1 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ニッパート 22勝3敗  (敗)イム・チャンギュ 3勝3敗
本塁打) トゥサン : キム・ジェホ 7号、オ・ジェイル 27号
 トゥサンは2回表、LGの先発イム・チャンギュから9番キム・ジェホのタイムリーで2点を先制し、3回表4番キム・ジェファン、5番ヤン・ウィジのタイムリーで2点を追加した。トゥサンの先発ボウデン(元埼玉西武)は3回まで無失点に抑え、4回表キム・ジェホの本塁打でイム・チャンギュをノックアウトした。LGは4回裏、トゥサンの2番手ホ・ジュンヒョクからチャンスを作ると、代わった3番手ニッパートから2016年シーズン初打席の代打イ・ビョンギュ(背番号9・元中日)がヒットを打ったが、本塁で走者が憤死し得点にならなかった。
 トゥサンは5回表、LGの2番手イ・ジュンヒョンから相手のエラーで1点、6回表、LGの3番手ユン・ジウンから4番キム・ジェファンのタイムリーで1点を追加した。LGは6回裏6番イ・ビョンギュ(背番号7)の犠牲フライで1点を返した。LGの4番手イ・ドンヒョンは7回表を無失点に抑えた。トゥサンは8回表、LGの5番手シン・スンヒョンから1番パク・コヌのタイムリー、3番オ・ジェイルの2ランで3点、9回表、LGの6番手チョン・チャンホンからパク・コヌの内野ゴロの間に1点を追加した。
 4番手ホン・サンサム、5番手イ・ヒョンスン、6番手イ・ヨンチャンの継投で相手の反撃を断ち、公式戦優勝と韓国シリーズ進出を決めたトゥサンが大勝し、プロ野球史上最多となるシーズン93勝目を記録して公式戦を終えた。22勝目で最多勝が確定したニッパートは、2007年のリオス(元東京ヤクルト)に並ぶ外国人選手のチーム史上シーズン最多勝タイ記録となった。トゥサン打線ではキム・ジェホが3安打1本塁打3打点と活躍。最終戦で大敗したがLGは2014年以来2年ぶりの公式戦4位が確定しており、10日からポストシーズンワイルドカード決定戦で5位キアと本拠地・蚕室で対戦する。


(4回裏の攻撃終了後ファンに挨拶するイ・ビョンギュ。)


キア 5−6 ハンファ  (大田)
(勝)チョン・ウラム 8勝5敗16S  (敗)チョン・サンヒョン 2敗
本塁打) キア : キム・ジュチャン 23号、キム・ジュヒョン 19号  ハンファ : チョン・グヌ 18号
 キアは2回表、ハンファの先発チャン・ミンジェから代打キム・ジュチャンの3ランで先制し、3回表4番キム・ジュヒョンの本塁打で1点を追加しチャン・ミンジェをノックアウトした。キアは5回表、ハンファの2番手パク・チョンジンから3番アン・チホンの犠牲フライで1点を追加し、ハンファはこの回途中から3番手サーカンプを登板させた。キアの先発パク・チュンピョは5回裏まで無失点に抑えた。ハンファは6回表から3番手シム・スチャンを登板させ、6回裏、キアの2番手キム・ユンドンから相手の暴投で1点を返した。
 キアの3番手ホン・ゴンヒィは7回裏を無失点に抑えた。ハンファは8回裏、キアの4番手キム・ジヌからチャンスを作ると7番ハ・ジュソクの内野ゴロの間に1点、代わった5番手チェ・ヨンピルから代打ハ・ジュソクのタイムリーで1点を返した。そして9回表から4番手チョン・ウラムを登板させた。ハンファは9回裏、キアの6番手シム・ドンソプから1番チョン・グヌの本塁打、相手のエラーで5-5の同点に追いつき、試合は延長に突入した。
 チョン・ウラムは10回表も無失点に抑え、ハンファは10回裏、キアの7番手の高卒新人チョン・サンヒョンからチョン・グヌのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちした。ハンファは2008年以降9年連続でポストシーズン進出失敗となったが、公式戦7位を確定させ本拠地・大田で2016年シーズンの最後を勝利で締めくくった。ハンファ打線ではチョン・グヌが3安打2打点と活躍。最終戦は敗れたが公式戦5位で2011年以来5年ぶりのポストシーズン進出が確定しているキアは、10日より敵地・蚕室で4位LGとのワイルドカード決定戦に出場する。キア打線では2番キム・ソンビンが3安打と活躍。
 

サムソン 6−7 SK  (仁川)
(勝)キム・ジュハン 3勝3敗1S  (セーブ)パク・ヒィス 4勝5敗26S  (敗)チャン・ピルジュン 4勝6敗4S
本塁打) サムソン : パク・ハニ 14号、ソン・ウィジュン 1号  SK : チェ・ジョン 40号、パク・チョングォン 18号、キム・ソンヒョン 8号
  故障からのリハビリを続けていたSKの先発チョン・ビョンドゥは2016年シーズン限りでの引退を表明していて、2011年10月以来5年ぶりの一軍登板はプロ野球人生最後のマウンドとなる自身の引退試合であった。チョン・ビョンドゥは1回表、先頭打者パク・ヘミンを内野ゴロに打ち取り降板し、2番手ユン・ヒィサンにマウンドを譲った。SKは1回裏、サムソンの先発フランデから3番チェ・ジョンのプロ12年目にして自身初となるシーズン40本塁打で3点を先制し、テームズ(NC)と本塁打王争いトップタイに並んだ。SKは2回裏7番パク・チョングォンの本塁打で1点を追加した。
 サムソンは5回表相手の暴投、5番パク・ハニの本塁打で2点、6回表1番キム・サンスのタイムリーで1点を返した。SKは6回裏、サムソンの2番手チャン・ピルジュンから9番キム・ソンヒョンの2ランでリードを広げた。サムソンは7回表、SKの3番手キム・グァンヒョンから9番ソン・ウィジュンのプロ5年目にしての初本塁打、4番チェ・ヒョンウのタイムリーで6-6の同点に追いついた。SKは7回裏チャン・ピルジュンからチャンスを作り、サムソンの3番手ペク・チョンヒョンからパク・チョングォンのタイムリーで1点を勝ち越した。
 SKの5番手の大卒新人キム・ジュハンは8回表まで無失点に抑え、サムソンの4番手シン・ヨンウン、5番手シム・チャンミンは追加点を与えなかった。6番手パク・ヒィスが1点差を守り切り、SKがチョン・ビョンドゥの引退試合を勝利で飾り、2年連続ポストシーズン進出に失敗し6位にとどまった2016年シーズンを終えた。SK打線ではパク・チョングォンが3安打1本塁打2打点と活躍。2015年までの5年連続公式戦優勝から一転、一部の選手の不祥事や戦力の流出などで低迷し、2009年以来7年ぶりにポストシーズン・韓国シリーズ進出に失敗したサムソンは、1982年の球団創設以来史上最低となるシーズン8位以下が確定し、2016年シーズンを終えた。