DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   プレーオフ第1戦 トゥサン、ニッパートの好投で完封勝利

2015年 プレーオフ 第1戦

トゥサン 7−0 NC  (馬山)
(勝)ニッパート 1勝  (敗)ハッカー 1敗
本塁打) トゥサン : ミン・ビョンホン 1,2号、ホン・ソンフン 1号

 2015年プレーオフ第1戦は、NCの本拠地・馬山で満員の観衆を集めて始まった。始球式は、NCで2014年チーム最多の73試合に登板したが、2015年シーズンは病気による療養で1試合も登板できなかったウォン・ジョンヒョンがつとめた。


(始球式をつとめたウォン・ジョンヒョン。)


 試合は1回表、トゥサンがNCの先発ハッカーから1番チョン・スビン、2番ホ・ギョンミンの連打でチャンスをつくり、1アウト後相手の暴投で1点を先制し、さらに4番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を追加した。トゥサンの先発ニッパートは1回、2回と完ぺきに相手打線を抑えた。打線は3回表3番ミン・ビョンホンのポストシーズン自身初本塁打で1点、4回表6番ホン・ソンフンのプロ野球史上初のポストシーズン個人通算100安打目となる本塁打で1点ずつを追加した。
NCは5回裏4番テームズがチーム初安打を記録し、5番ナ・ソンボムが四球で出塁してチャンスを広げたが、7番ソン・シホンの併殺打で無得点に終わった。トゥサンは6回表5番ヤン・ウィジの安打とホン・ソンフンの犠打で追加点のチャンスをつくったが、代わったNCの2番手イム・ジョンホが無失点に抑えた。NCは6回裏も9番キム・テグンの安打、1番キム・ジョンホへの四球でチャンスをつくったが、これまた生かせなかった。
 トゥサンは7回表、NCの3番手キム・ジンソンからチョン・スビンの安打、ホ・ギョンミンへの死球でチャンスをつくり、ここでミン・ビョンホンがこの試合2本目の本塁打となる3ランでリードを広げた。NCはイ・ヘェチョン(元東京ヤクルト)、チェ・グムガン、イ・ジェハク、イム・チャンミンの継投で追加点を与えなかった。ニッパートは7回以降一人の走者も許さず、トゥサンが完封勝利でプレーオフ第1戦で勝利した。


 見事114球で完封勝利をあげたニッパートは、2007年韓国シリーズ第1戦のリオス(トゥサン)、2009年韓国シリーズ第5戦のロペス(キア)に並んで、ポストシーズンでは史上3人目となる外国人選手の完封勝利をあげた。打線ではミン・ビョンホンが2本塁打4打点と活躍。NCは必勝を期した最多勝投手ハッカーが1回表2点を先制されるなど、5回途中4失点で降板し、打線もたった3安打に抑えられいいところがなかった。


(2本塁打4打点と活躍したミン・ビョンホン。)


 プレーオフ第2戦は、第1戦と同じ馬山で19日18時半より開始予定で、予告先発はNCがスチュアート(8勝2敗)、トゥサンがチャン・ウォンジュン(12勝12敗)と発表された。

 


(文責:ふるりん