DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   サムソン、史上初の10勝投手5人  新球団KT、初の引き分け

サムソン 6−4 キア  (光州)
(勝)チャン・ウォンサム 10勝9敗  (セーブ)イム・チャンヨン 5勝2敗33S  (敗)パク・チョンス 3敗
本塁打) キア : キム・ジュヒョン 2号、ファン・デイン 2号
サムソンは2回表、キアの先発イム・ギジュンから2番パク・ヘミンのタイムリーで2点を先制し、4回表、キアの2番手の高卒新人パク・チョンスの暴投で1点を追加した。キアは4回裏、サムソンの先発チャン・ウォンサムから6番キム・ジュヒョン、7番の高卒新人ファン・デインの2者連続本塁打で2点を返し、5回裏5番キム・ダウォンの2点タイムリーで4-3と逆転した。サムソンは7回表パク・チョンスからチャンスをつくり、代わったキアの4番手キム・グァンスから9番キム・サンス、1番ペ・ヨンソプのタイムリーや相手のエラーで3点を追加した。
 キアはユ・チャンシク、パク・チュンピョの継投で追加点を与えなかった。サムソンは7回以降チャ・ウチャン、アン・ジマン、イム・チャンヨン(元東京ヤクルト)の継投で相手の反撃を断ち、公式戦を3連勝で終え、すでに出場を決め史上初の5連覇を狙う10月26日(予定)からの韓国シリーズへ弾みをつけた。6回を4失点ながら打線の援護に恵まれたチャン・ウォンサムは2012年以降4年連続の2ケタ勝利となる10勝目で、サムソンはプロ野球史上初となる10勝以上の投手5人(他にはユン・ソンファン、チャ・ウチャン、フィガロ、クロイド)を輩出した。イム・チャンヨンは33セーブ目で、自身として2004年以来11年ぶり4度目の最多セーブのタイトルを確定。なおリュ・ジュンイル監督も5年目で監督通算400勝を達成。7位キアは3連敗。


KT 2−2 NC  (馬山)
本塁打) KT : チャン・ソンウ 13号  NC : イ・ホジュン 24号
 KTは1回表、NCの先発スチュアートから4番ブラックのタイムリーで1点を先制した。スチュアートは5回を1失点に抑え、KTは6回表からチェ・グムガン、イム・ジョンホの継投で追加点を与えなかった。NCは7回裏、KTの先発チョン・デヒョンから6番イ・ホジュン本塁打で1-1の同点に追いついた。KTは8回表、NCの4番手キム・ジンソンから6番チャン・ソンウの本塁打で1点を追加した。NCはイ・ミンホ、イム・チャンミンの継投で追加点を与えず、9回裏5番ナ・ソンボムのタイムリーで2-2の同点に追いつき、試合は延長に突入した。
 NCはイム・チャンミン、チャン・ヒョンシク、KTは大卒新人チョ・ムグン、コ・ヨンピョ、シム・ジェミンの継投でそれぞれ無失点に抑え、試合は12回を終えても決着がつかなかったが、規定により引き分けとなった。2013年の一軍参入から3年目で最高位となる公式戦2位となり、ポストシーズンは初めてプレーオフ(10月18日開始予定)に出場するNCは、本拠地での公式戦最終戦で勝つことはできなかった。また新球団KTは、前途多難ではあったが3度のトレードや外国人選手の入れ替え、若手の起用と成長で何とか戦力を整え、結局最下位ではあったものの、球団史上初の引き分けで公式戦最終戦を締めくくり、一軍参入1年目だった2015年シーズンの幕を閉じた。打線ではブラックが3安打1打点、9番キム・ソンミンが4安打と活躍。