2014年 韓国シリーズ 第３戦
サムソン ３−１ ネクセン （ソウル・木洞）
（勝）アン・ジマン １勝 （セーブ）イム・チャンヨン
１Ｓ （敗）ハン・ヒョンヒィ １敗
（本塁打） サムソン ： パク・ハニ １号 ネクセン ： ロッティーノ １号
1勝1敗で迎えた韓国シリーズ第3戦は、ネクセンの本拠地・木洞野球場で満員の観客を集め盛大に開始された。
サムソンは1回表、ネクセンの先発オ・ジェヨンから3番チェ・テインへの四球、4番チェ・ヒョンウの2塁打、5番パク・ソンミンへの四球で2アウト満塁となったが、6番イ・スンヨプ(元オリックス)が外野フライに倒れた。サムソンの先発チャン・ウォンサムは好投を続け、4回表イ・スンヨプの四球、8番チン・ガビョンの自身の韓国シリーズ史上最年長記録(40歳)を更新するヒットでチャンスを作ったが、これも生かすことはできなかった。
ネクセンも4回裏3番ユ・ハンジュンのヒット、5番カン・ジョンホへの四球でチャンスを作ったものの、6番キム・ミンソンが抑えられてしまった。それでも勢いはまだあり、5回裏8番ロッティーノ(元オリックス)の韓国シリーズ初本塁打で1点を先制し均衡を破った。ネクセンは6回から2番手チョ・サンウを登板させ、サムソンはパク・ソンミンの四球、7番キム・ホンゴンの2塁打でチャンスを作ったが同点に追いつけなかった。
ネクセンは7回途中から3番手ソン・スンナクを登板させるなど継投策に出た。ここでサムソンの9番キム・サンスが盗塁を試みたが、捕手パク・トンウォンのサムソンも7回裏6番キム・ミンソンにヒットを打たれたところで、1失点に抑えていたチャン・ウォンサムを2番手アン・ジマンに交代させた。すると代走のユ・ジェシンを牽制で誘い出してアウトにし、追加点を許さなかった。サムソンは8回表チェ・ヒョンウがヒットで出塁すると、2アウト1塁でイ・スンヨプのさほど大きくない当たりは内外野ともに取ることができず、その間に走者が生還し意外な形で1-1の同点に追いついた。
ネクセンは9回表2アウトから4番手ハン・ヒョンヒィに交代させたが、サムソンは1番ナバーロが四球で出塁すると、2番パク・ハニの2ランで3-1と逆転した。最後は3番手イム・チャンヨン(元東京ヤクルト)が三者凡退に抑え、サムソンが接戦を制し対戦成績を2勝1敗とし4連覇に向けて前進した。
7回途中から8回まで無失点に抑えたアン・ジマンが2013年韓国シリーズ第7戦と同様に勝利投手。イム・チャンヨンは1997年ヘテ(現在のキア)在籍時以来となる17年ぶりの韓国シリーズでのセーブを記録し、38歳5か月で韓国シリーズ史上最年長セーブ記録も更新した。リリーフの手薄なネクセンは無失点のオ・ジェヨンを5回で降板させ、6回から継投策に出たが打線が追加点を奪えずたった1点のリードを守りきるのは厳しかった。
韓国シリーズ第4戦は8日14時から木洞野球場で開始され、予告先発はネクセンがバンヘッケン(※ 20勝6敗)、サムソンがマーティン(※ 9勝6敗)と発表された。
※は2014年シーズン公式戦の成績。
（文責 ： ふるりん）
