DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2月23日 練習試合 LGツインズ - サムソンライオンズ(沖縄県恩納村・赤間ボールパーク)

 2月23日13時より、サムソンのキャンプ地・赤間ボールパーク(沖縄県恩納村)でサムソンとLGの練習試合がありました。
 試合開始前の12時頃から、LGファンたちが徐々に集まり始め、観客席は韓国人だらけとなりました。中には2年前の2012年2月、浦添市民球場東京ヤクルトとの練習試合を見学していたLGファンの方もいて、思わぬ再会に驚きました。


 サムソンの先発は2年目の外国人投手バンデンハークでした。


 LGは先発メンバーに主力打者を起用し、2回表イ・ビョンギュ(背番号7)のタイムリーで2点を先制すると、新外国人打者ジョシュ・ベルが満塁ホームランを打ち、この回だけで6点を奪いました。



(期待の新外国人打者ベル。)

 もしベルが活躍してホームランを連発すると、アベレージヒッターが多く長距離打者の少ないLG打線はさらに破壊力を増します。

 LGの先発は高卒新人左腕のイム・ジソプで、3回を1失点とサムソンの主力打者を相手にまずまずの内容でした。
 


 LGの2番手はこちらも先発としての活躍が期待される左腕シン・ジェウンでした。2回を1失点でした。


 LGは6回表、2013年11月にトゥサンから2次ドラフトで移籍してきたソ・ドンファンが登板しますが、滅多打ちにあいエラーもあって4失点、しかも1回持たず交代といいところがありませんでした。









 サムソンは6回裏イ・スンヨプ(元オリックス)のタイムリーで1点を返します。イ・スンヨプはもう37歳で年齢による衰えが隠せなくなっていますが、韓国シリーズ4連覇を目指すサムソンにはまだまだ欠かせない精神的支柱です。 





 試合は中継ぎの柱のイ・ドンヒョンが締め、10-4でLGが勝利しました。



 試合後両チームの選手たちが円陣を組んで監督やコーチなどの話を聞きますが、この時目覚しい活躍をした選手に金一封が渡されます。
 試合のMVPは満塁本塁打の新外国人ベルで、20万ウォンほどもらったようです。






 LGはキム・ギテ監督のもとキャンプ中の外出が禁止されるなど、以前より厳しい姿勢で練習に臨み、2013年シーズンは11年ぶりのポストシーズン進出を果たしました。
 トゥサンとのプレーオフで経験不足を露呈しあっけなく敗れましたが、更なる高みを目指すためこの春季キャンプで多くの収穫を得て、2年連続ポストシーズン、そして12年ぶりに韓国シリーズへと進出してほしいと、この日わざわざ赤間ボールパークを訪れた熱心なLGファンたちは期待したはずです。


(文責:ふるりん)