2月23日13時より、サムソンのキャンプ地・赤間ボールパーク(沖縄県恩納村)でサムソンとLGの練習試合がありました。
試合開始前の12時頃から、LGファンたちが徐々に集まり始め、観客席は韓国人だらけとなりました。中には2年前の2012年2月、浦添市民球場で東京ヤクルトとの練習試合を見学していたLGファンの方もいて、思わぬ再会に驚きました。
サムソンの先発は2年目の外国人投手バンデンハークでした。
LGは先発メンバーに主力打者を起用し、2回表イ・ビョンギュ(背番号7)のタイムリーで2点を先制すると、新外国人打者ジョシュ・ベルが満塁ホームランを打ち、この回だけで6点を奪いました。
もしベルが活躍してホームランを連発すると、アベレージヒッターが多く長距離打者の少ないLG打線はさらに破壊力を増します。
LGの先発は高卒新人左腕のイム・ジソプで、3回を1失点とサムソンの主力打者を相手にまずまずの内容でした。
LGの2番手はこちらも先発としての活躍が期待される左腕シン・ジェウンでした。2回を1失点でした。
LGは6回表、2013年11月にトゥサンから2次ドラフトで移籍してきたソ・ドンファンが登板しますが、滅多打ちにあいエラーもあって4失点、しかも1回持たず交代といいところがありませんでした。
サムソンは6回裏イ・スンヨプ(元オリックス)のタイムリーで1点を返します。イ・スンヨプはもう37歳で年齢による衰えが隠せなくなっていますが、韓国シリーズ4連覇を目指すサムソンにはまだまだ欠かせない精神的支柱です。
試合は中継ぎの柱のイ・ドンヒョンが締め、10-4でLGが勝利しました。
試合後両チームの選手たちが円陣を組んで監督やコーチなどの話を聞きますが、この時目覚しい活躍をした選手に金一封が渡されます。
試合のMVPは満塁本塁打の新外国人ベルで、20万ウォンほどもらったようです。
LGはキム・ギテ監督のもとキャンプ中の外出が禁止されるなど、以前より厳しい姿勢で練習に臨み、2013年シーズンは11年ぶりのポストシーズン進出を果たしました。
トゥサンとのプレーオフで経験不足を露呈しあっけなく敗れましたが、更なる高みを目指すためこの春季キャンプで多くの収穫を得て、2年連続ポストシーズン、そして12年ぶりに韓国シリーズへと進出してほしいと、この日わざわざ赤間ボールパークを訪れた熱心なLGファンたちは期待したはずです。
(文責:ふるりん)