DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  1次ラウンド緒戦、オランダに完封負け 


韓国 0−5 オランダ  (台中・洲際)

(勝)マクスウェル 1勝  (敗)ユン・ソンミン 1敗

 3回目の開催となった野球世界一決定戦、2013WBC(ワールドベースボールクラシック)に出場する韓国代表は2日、1次ラウンド緒戦でオランダと対戦した。試合は韓国時間20時半開始だったが、雨が降っていたため10分近く遅れた。

 先攻の韓国は1回表、オランダの先発マクスウェルの前に三者凡退だった。韓国の先発はユン・ソンミンで、1回裏先頭のシモンズはなんでもないショートゴロだったが、これをショートのカン・ジョンホが悪送球してしまった。1死後3番バーナディーナの打球も平凡なセカンドゴロだったが、これもセカンドのチョン・グヌが悪送球してしまい、一気にピンチとなった。だがここは4番バレンティン(東京ヤクルト)の打球がセカンドライナーゲッツーとなり、ピンチを逃れた。
 さらに2回裏、先頭の5番ジョーンズ(東北楽天)の2塁打でまたもやピンチを招くと、6番ボガーツの犠打で3塁へ送られ、7番スミスの犠牲フライでオランダに1点を先制された。韓国は3回表、9番チェ・ジョン(SK)がようやくチーム初安打を記録したが、不用意な走塁でアウトとなってしまった。4回表2番イ・ヨンギュ(キア)の四球、3番キム・テギュン(ハンファ、元千葉ロッテ)のヒットなどで2死1,3塁のチャンスを作ったが、5番キム・ヒョンスが凡退してしまった。

 4回裏もジョーンズ、ボガーツのヒットと四球で1,2塁のピンチを招いたが、ここはスミスのヒットをレフトのキム・ヒョンスが本塁へ好送球し、ジョーンズをアウトにして事なきを得た。オランダは5回表から2番手イェンテマを登板させ、韓国は三者凡退に終わった。ユン・ソンミンは5回裏、9番リカルドにヒットを打たれたところで2番手ノ・ギョンウン(トゥサン)に交代した。だが四球やヒットで満塁にピンチが拡大し、バーナディーナの内野ゴロの間とバレンティンのタイムリーで2点を追加された。

 韓国は6回表先頭のチェ・ジョンがヒットで出塁したが、チョン・グヌが相手の好守に阻まれ併殺に倒れてしまった。7回表もイェンテマから4番イ・デホ(オリックス)の四球、キム・ヒョンスのヒットで無死1,2塁のチャンスを作ったが、ここは後続が続かず、頼みの代打イ・スンヨプ(サムソン、元オリックス)もファールフライを相手の好守によってキャッチされ、無得点に終わった。
 7回裏3番手ソン・スンナク(ネクセン)が無死1,3塁のピンチを招くと、代わった4番手チャ・ウチャン(サムソン)はバーナディーナにタイムリーを打たれた。さらに代わった5番手チョン・デヒョン(ロッテ)は四球を出し満塁の場面でジョーンズをピッチャーゴロに打ち取り本塁へ送球したところ、捕手カン・ミンホが慌てて一塁へ悪送球し、その間にもう1点を追加された。そして本塁で走者と激突したカン・ミンホがチン・ガビョン(サムソン)に交代するアクシデントもあった。
  
 韓国の5番手ソ・ジェウン(キア)は8回裏1死1,3塁のピンチを招いたが、代わった6番手オ・スンファン(サムソン)がここはなんとか抑えた。しかし打線はボイト、パフェレクとオランダのリリーフ陣に抑えられ、0-5で完封負けした。

 韓国代表はたった4安打に抑えられ、しかも4失策で相手にみすみす流れを渡すなどいいところがなく、近年国際大会で躍進する欧州最強のオランダの勢いの前になすすべがなかった。負けたら1次ラウンド敗退が濃厚となる第2戦のオーストラリア戦は、4日19時半(韓国・日本時間)開始となる。なお、韓国が属する1次ラウンドB組の第1戦は、台湾がオーストラリアに4-1で勝利した。