2012年 プレーオフ 第2戦
ロッテ 5−4 SK (仁川・文鶴)
(勝)キム・ソンベ 1勝 (セーブ)チェ・デソン 1S (敗)チョン・ウラム 1敗1S
(本塁打) ロッテ : ホン・ソンフン 1号 SK : チェ・ジョン 1号
SKが先勝したプレーオフの第2戦は、第1戦と同じく27600名の満員の観衆を集め、予定通り開始された。
ロッテは1回表、SKの先発ユン・ヒィサンから3番ソン・アソプがヒットで出塁したが、2塁へ盗塁を失敗し3アウトとなった。するとSKは1回裏、ロッテの先発ソン・スンジュンから2番パク・チェサンがヒットで出塁すると、3番チェ・ジョンの2ランで先制した。ロッテも2回表、4番ホン・ソンフンの本塁打で1点を返した。
この後ロッテは3回から5回まで毎回得点圏へ走者を進めるが得点できない。SKも5回裏、走者を進められず得点を奪えなかった。すると6回裏、ピンチを迎え登板したロッテの2番手チョン・デヒョンから7番チョ・インソンのタイムリーで2点を追加した。さらに代打モ・チャンミンのヒットでもう1人生還しそうになったが、外野からの好返球でアウトになった。
SKは7回から2番手オム・ジョンウクを登板させ継投策に出た。この回から名手パク・チンマンの代わりにショートを守るチェ・ユンソクの相次ぐエラーによりロッテがチャンスを作ると、9番ムン・ギュヒョンの内野ゴロの間に1点を返し、1番キム・ジュチャンのタイムリーで3−4と1点差に迫った。SKはたまらず3番手パク・ヒィスに交代させたが、ロッテは代打チョ・ソンファンのタイムリーで4-4の同点に追いついた。
SKは7回裏、ロッテの3番手イ・ミョンウから先頭の1番チョン・グヌが3塁打でチャンスを作ったが、代わったロッテの4番手キム・ソンベから得点を奪えなかった。ロッテも8回表7番チョン・ジュヌの2塁打でチャンスを作ったが、後続を断たれた。さらに9回表、SKの4番手チョン・ウラムから1番キム・ジュチャンのヒットなどでチャンスを作ったが、ここも抑えられた。
SKは9回裏、またもやチョン・グヌの2塁打でサヨナラ勝ちのチャンスを作ったが、ここも生かすことができず試合は延長に突入した。ロッテは10回表、チョン・ウラムから死球や8番ファン・ジェギュンのヒットにより満塁のチャンスを作り、ここで途中出場の2番チョン・フンが押し出しの四球を選び1点を勝ち越し逆転した。
SKは10回裏、ロッテの5番手チェ・デソンからチャンスを作り同点のランナーが3塁まで進んだが、ここでも得点できず、ロッテが逆転勝ちで延長戦を制しプレーオフ初勝利をあげ、対戦成績を1勝1敗とした。6回途中から9回まで無失点に抑えたキム・ソンベが、トゥサン在籍時の2010年準プレーオフ第3戦以来となる2年ぶりのポストシーズンの勝利を記録。チェ・デソンはプロ9年目にしてポストシーズン初セーブ。打線ではキム・ジュチャンが3安打1打点、チョン・ジュヌが4安打と活躍。
SKは相手の先発ソン・スンジュン、抑えの切り札チョン・デヒョンを攻略し4点を奪い、7回から得意の継投策に出たが、守備の乱れで同点を許し、パク・ヒィス、チョン・ウラムの必勝リレーも長く引っ張りすぎてしまい崩れ、まさかの逆転負けを喫した。また終盤チャンスを作りながら焦りからかそれを生かせない姿は、過去5年間で3度の韓国シリーズ優勝を成し遂げたチームとは思えないふがいなさで、ロッテの粘りの前に屈した。打線ではチョ・インソンが3安打2打点と活躍。