DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   SK、LG、ロッテが連勝スタート  トゥサン、打撃戦で逆転勝ち   


LG 3−2 サムソン  (大邱
(勝)リュ・テッキョン 1勝  (セーブ)リズ 2S  (敗)チャン・ウォンサム 1敗
 LGの先発イ・スンウは2009年9月以来の先発だったが、5回途中まで無失点に抑えた。サムソンの先発チャン・ウォンサムは好投を続け、LGも5回裏のピンチを抑えた2番手ユ・ウォンサンも7回途中まで無失点に抑えた。LGは8回表、チャン・ウォンサムから8番シム・グァンホの犠牲フライ、9番オ・ジファンのタイムリーで2点を先制すると、代わったサムソンの2番手クォン・ヒョクから2番イ・デヒョンのタイムリーで1点を追加した。
 LGはリュ・テッキョン、ハン・ヒィの継投で得点を許さなかったが、サムソンは9回裏、LGの5番手リズから3番イ・スンヨプ(元オリックス)、4番チェ・ヒョンウの内野ゴロの間に2点を返した。イ・スンヨプにとっては2003年以来9年ぶりとなる韓国での打点だったが、LGが1点差を守って開幕連勝スタートとなった。2012年シーズンから現役に復帰した40歳のベテラン左腕リュ・テッキョンは、2009年以来3年ぶりの勝利を記録した。サムソンは相手の7安打を上回る9安打を放ちながら打線がつながらなかった。


キア 1−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ユン・ヒィサン 1勝  (セーブ)チョン・ウラム 1S   (敗)アンソニー 1敗
 試合前、サンバンウル(1999年限りで解散)、SKで主力投手として活躍してきたが、2011年限りで21年間の選手生活に終止符を打ってコーチに就任した通算134勝のキム・ウォンヒョン(39)の引退セレモニーが行われた。SKは2回裏、キアの先発の新外国人アンソニー・レルー(元福岡ソフトバンク)から9番イム・フンの走者一掃となる3点タイムリーで先制し、4回裏6番キム・ガンミンのタイムリーで1点を追加した。SKの先発ユン・ヒィサンは7回を無失点と好投した。アンソニーは6回4失点で降板し、シム・ドンソプ、ユ・ドンフン、チン・ヘスといったキアのリリーフ陣は追加点を与えなかった。
 キアは9回表、SKの2番手イ・ジェヨンから5番キム・ウォンソプのタイムリーで1点を返したが、最後は3番手チョン・ウラムが抑えSKが開幕連勝スタートを切った。打線ではキム・ガンミンが3安打1打点と活躍。キアは打線がこの試合も不発で開幕連敗スタートとなった。


(長年苦楽をともにしてきた捕手パク・キョンワンと握手を交わすキム・ウォンヒョン。)

 

ハンファ 5−10 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)イ・ヨンフン 1勝  (敗)アン・スンミン 1敗
 ハンファは1回表、ロッテの先発サドースキーから4番キム・テギュンの犠牲フライで1点を先制した。ロッテは2回裏、ハンファの先発アン・スンミンから相手のエラーで1−1の同点に追いついた。ハンファは3回表2番ハン・サンフン、3番チャン・ソンホ、4番キム・テギュン、7番イ・デスのタイムリーで4点を勝ち越した。ロッテは4回裏相手のエラー、9番ムン・ギュヒョンのタイムリー、1番キム・ジュチャンの犠牲フライ、3番チョン・ジュヌのタイムリーで5−5の同点に追いつき、アン・スンミンをノックアウトした。さらにこの回代わったハンファの2番手キム・ヒョンミンから5番カン・ミンホへの押し出しの四球、6番パク・チョンユンのタイムリーや相手の暴投で3点を勝ち越して逆転した。
 ロッテは6回裏カン・ミンホのタイムリーで1点、7回裏、ハンファの3番手ユ・チャンシクからキム・ジュチャンのタイムリーで1点を追加し、イ・ミョンウ、チェ・デソン、キム・ソンベ、カン・ヨンシクの継投で相手の反撃を断ち逆転勝ちで開幕連勝スタートを切った。4回途中から6回途中まで無失点に抑えた2番手イ・ヨンフンは、2009年8月以来となる勝利を記録した。15安打と爆発した打線ではカン・ミンホが4安打2打点、パク・チョンユンが3安打1打点、2番チョ・ソンファンが3安打と活躍。ハンファは先発アン・スンミンが4回裏の7失点で崩れてしまい、開幕連敗スタートとなった。


(2009年8月以来となる勝利を挙げたイ・ヨンフンとカン・ミンホ。)


ネクセン 11−13 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ノ・ギョンウン 1勝  (セーブ)プロクター 1S  (敗)ハン・ヒョンヒィ 1敗
 ネクセンは1回表、トゥサンの先発キム・ソヌから5番カン・ジョンホのタイムリーで2点を先制し、2回表2番キム・ミヌのタイムリーで2点を追加した。トゥサンは2回裏、ネクセンの先発ムン・ソンヒョンから6番イ・ソンヨルのタイムリー、7番ヤン・ウィジの犠牲フライで2点を返した。ネクセンは3回表6番オ・ジェイルのタイムリーで1点を追加し、SKは3回裏3番イ・ウォンソク、5番チェ・ジュンソクのタイムリーで4−5と1点差に迫った。ネクセンは5回表カン・ジョンホのタイムリーと相手のエラーで2点を追加しキム・ソヌをノックアウトすると、代わったトゥサンの2番手キム・チャンフンから8番ホ・ドファンのタイムリー、9番ソ・ゴンチャンのタイムリーで9−5と4点差に広げた。
 ネクセンは7回表、トゥサンの4番手イ・ヘェチョン(元東京ヤクルト)からソ・ゴンチャンのタイムリーで1点を追加し、トゥサンもその裏、ネクセンの4番手イ・ボグンから4番キム・ドンジュ、5番チェ・ジュンソクのタイムリーや相手のエラーで3点を返した。ネクセンは8回表、トゥサンの5番手ノ・ギョンウンからカン・ジョンホのタイムリーで1点を追加した。トゥサンはその裏、ネクセンの5番手の高卒新人ハン・ヒョンヒィから3番イ・ウォンソク、キム・ドンジュのタイムリーで10−11と1点差に迫ると、代わったネクセンの6番手ソン・スンナクからチェ・ジュンソクの2点タイムリーでついに逆転した。さらに途中出場の7番チェ・ジェフンのプロ5年目にして初打点となるタイムリーで1点を追加した。
 最後は新外国人プロクターが抑え、トゥサンが両チーム合計40安打の乱打戦を8回裏5点の集中打による逆転勝ちで制し、2012年シーズン初勝利をあげた。打線ではチェ・ジュンソクが4安打4打点、イ・ウォンソクが4安打2打点、イ・ジョンウクが4安打1打点、キム・ドンジュが3安打2打点と活躍。韓国初登板のプロクターは韓国初セーブを記録。ネクセンは中盤まで主導権を握っていたが、終盤の継投の失敗で勝利を逃した。打線ではカン・ジョンホが4安打4打点、キム・ミヌが4安打2打点と活躍。

(文責:ふるりん