DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チョ・ボムヒョン監督辞任  ソン・ドンヨル監督(元中日)就任、ヘテ黄金時代再現へ

 キアは18日、チョ・ボムヒョン監督が辞任し、後任の新監督にソン・ドンヨル監督(48、元中日)が就任することを発表した。
 2008年より指揮を執ってきたチョ・ボムヒョン監督(51)は、2009年キアタイガース創設以来初優勝、前身のヘテから通算して10度目の韓国シリーズ優勝を達成し、2010年アジア大会韓国代表監督として優勝をなしとげた。だが2010年は5位、2011年シーズンは公式戦4位で準プレーオフ敗退と、強さを維持できず成績不振を理由に、契約期間をあと1年残して辞任となった。
 新監督となったソン・ドンヨル監督は、現役時代ヘテのエースとして6度の韓国シリーズ優勝に貢献し、韓国を代表する投手として1996年から日本プロ野球・中日でも活躍した。1999年限りで現役を引退し、2004年サムソンの首席コーチとして指導者の道を歩んだ。2005年にはサムソンの監督となり、2005、2006年と韓国シリーズで2度優勝と輝かしい実績を残した。だが2010年オフ突如辞任し、名義上だけサムソンの役員となっていた。2012年シーズンから指揮を執ることとなったソン・ドンヨル新監督は、ヘテ時代以来17年ぶりの古巣復帰となる。契約期間や年俸などは明らかにされていない。
 チョ・ボムヒョン監督はヘテ出身者ではなく、他球団出身のコーチも多かったが、ソン・ドンヨル新監督の就任により、ヘテの名外野手として活躍したイ・スンチョル(元LG監督)が首席コーチに就任するなど、黄金時代を築いたヘテを再現させようとする球団の意図が読み取れる。新監督は21日にも選手と対面し、本格的に指導を開始する。