2011年 準プレーオフ 第4戦
SK 8−0 キア (光州)
(勝)ユン・ヒィサン 1勝 (勝)ユン・ソンミン 1勝1敗
SKが2勝1敗とリードして迎えた準プレーオフの第4戦は、SKの先発がユン・ヒィサン、キアの先発がユン・ソンミンで始まった。
キアは2回裏相手のエラーもあり1死満塁のチャンスを作ったが、9番イ・ヒョンゴン、1番イ・ヨンギュが凡退し無得点に終わった。するとSKは3回表、1番チョン・グヌのヒットを足がかりに1死1,2塁のチャンスを作り、ここで3番チェ・ジョン、4番パク・チョングォンのタイムリーで3点を先制した。第1戦で1失点完投勝利をあげ中3日で先発したエースのユン・ソンミンは、3回持たず3失点で降板し、2番手ハン・ギジュに交代した。
キアは3回裏2死1,2塁のチャンスを逃すと、SKは5回表ハン・ギジュ、代わったキアの3番手トラビスからチェ・ジョン、パク・チョングォンの2打席連続タイムリーで2点、6回表2番パク・チェサンのタイムリーで1点を追加した。ユン・ヒィサンは無失点を続け、100球を投げた7回途中で2番手チョン・デヒョンに交代した。
SKは8回表、キアの5番手シム・ドンソプからチェ・ジョンの犠牲フライ、途中出場4番イム・フンのタイムリーで2点を追加した。8点リードで迎えた9回裏、3番手イ・スンホ(背番号20)が三者凡退に抑え、SKが第3戦に続く2試合連続完封、第2戦からの3連勝でロッテとのプレーオフ(16日第1戦を予定)進出を決めた。
(ポストシーズン初勝利をあげたユン・ヒィサン。)
3勝1敗で準プレーオフを勝ち抜いたSKからは、準プレーオフMVP(最優秀選手)として、この第4戦も3安打と活躍したチョン・グヌ(4試合で17打数9安打6得点)が選ばれた。なお13安打と爆発した打線ではチェ・ジョンが2安打4打点と活躍。ポストシーズン初先発で7回途中まで無失点に抑えたユン・ヒィサンは、プロ8年目にしてポストシーズン初勝利。
(準プレーオフMVPに選ばれたチョン・グヌ。)
8月にキム・ソングン監督がシーズン途中で更迭され、チームの内外で騒動が耐えず、2年連続の公式戦優勝を逃し3位に終わったSKだが、過去4年間で3度韓国シリーズで優勝しているチームらしく、こういうポストシーズンの大舞台ではチョン・グヌ、チェ・ジョンなどの選手たちがその経験を存分に発揮し、キアを退けた。
負けたら終わりのキアは、エースのユン・ソンミンに試合を託したが早々と降板するとリリーフも次々と打たれ完敗し、公式戦4位、準プレーオフ敗退で2011年シーズンを終えた。第2戦で延長戦の末逆転負けを喫してから3連敗となった最大の原因は、第2戦途中から24イニング連続無得点、2試合連続完封負けに封じ込まれた打線にあった。キーマンとなるトップバッターのイ・ヨンギュが16打数2安打に抑えこまれ、故障明けのイ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)も機能せず、他の打者もそれを補うことができず沈黙してしまった。
サムソンとの韓国シリーズ進出をかけて戦うプレーオフ:ロッテ(公式戦2位)−SKは、16日14時よりロッテの本拠地・社稷野球場でその幕があがる。