2011年 準プレーオフ 第1戦
キア 5−1 SK (仁川・文鶴)
(勝)ユン・ソンミン 1勝 (敗)キム・グァンヒョン 1敗
(本塁打) キア : チャ・イルモク 1号 SK : チェ・ドンス 1号
2011年プロ野球ポストシーズンの幕開けとなる準プレーオフ第1戦は、SKの本拠地・文鶴野球場に27600名の満員の観衆を集め、14時に開始された。なお、始球式は2011年シーズン限りで引退するベテラン投手キム・ウォンヒョン(SK)がつとめた。
試合はキアの先発がユン・ソンミン、SKの先発がキム・グァンヒョンと、両チームの若きエースどうしの対決で始まった。1回は2人とも先頭打者を出すが後続を断ち無失点に抑えた。SKは2回裏6番パク・チンマンが2死から四球で出塁したが、盗塁失敗でチャンスを作れなかった。キアは4回表キム・グァンヒョンの暴投もあって1死2,3塁のチャンスを作ると、2番キム・ソンビンの犠牲フライで1点を先制した。
キアは4回表も無死1,2塁のチャンスを作ったが、7番チェ・ヒィソプは併殺打に倒れるなど、キム・グァンヒョンを打ち崩すことはできなかった。だがユン・ソンミンはSK打線に凡打の山を築かせ、チャンスを作らせなかった。SKは5回途中から2番手チョン・デヒョン、7回表から3番手チョン・ウラムを登板させ、得意の継投策で打線の反撃を待った。だがSKは7回裏先頭の2番パク・チェサンがヒットで出塁しても、3番チェ・ジョンがバント失敗で併殺打になるなど自滅していた。
キアは9回表先頭の3番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)が四球を選ぶと、代わったSKの4番手パク・ヒィスから4番ナ・ジワンが内野強襲のヒットでチャンスを広げ、さらに代わった5番手オム・ジョンウクから6番アン・チホンが四球を選び、満塁とチャンスを広げた。オム・ジョンウクも2アウトを取ったが、ここで8番チャ・イルモクにプロ13年目でのポストシーズン初本塁打となる満塁本塁打を打たれ、5-0とリードが広がった。
(9回表チャ・イルモクが満塁本塁打を打つ。)
ユン・ソンミンは9回裏のマウンドに上がり完封を目指したが、先頭の代打チェ・ドンスにポストシーズン最年長本塁打(40歳)を打たれてしまった。そしてエラーや四球で無死1,2塁のピンチを招いたが、1アウト後4番アン・チヨンが三振、1塁走者が盗塁に失敗しゲッツーでゲームセットとなり、準プレーオフ第1戦はキアが勝利した。
公式戦では最多勝、最優秀防御率、最多奪三振などのタイトルを取ったユン・ソンミンは、被安打3、四球3、奪三振4とエースの名に恥じない素晴らしい投球内容だった。キア打線はバント失敗など拙攻が目立ったが、9回表チャ・イルモクの満塁本塁打で試合を決定的にした。敗れたSKはキム・グァンヒョンがユン・ソンミンに見劣りはしたものの5回途中まで1失点と先発としてはそれなりの働きを見せ、得意の継投で何とか終盤勝負に持ち込もうとしたが、まさかの満塁本塁打を浴びたことや、打線がたった3安打に抑えられ肝心な場面での盗塁失敗などちぐはぐさが目立った。
注目の準プレーオフ第2戦は、9日14時より同じく文鶴野球場で開始される。予告先発はキアがロペス、SKがソン・ウンボムと発表された。