DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2011年シーズン公式戦全試合終了  史上最多の680万人動員

 6日、2011年シーズンの公式戦全日程が終了した。2011年シーズンの総観客動員数は680万9965人と史上最多を記録し、従来の最多記録だった2010年を約88万人も上回った。この熱気の中、年間総合優勝を決めるポストシーズンは10月8日14時、準プレーオフ第1戦 : SK−キア(仁川・文鶴)より開幕する。


サムソン 8−3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)チャン・ウォンサム 8勝8敗  (敗)イム・チャンギュ 9勝6敗
本塁打) LG : イ・テックン 4号
 サムソンは3回表、LGの先発の高卒新人イム・チャンギュから1番キム・サンスの内野ゴロの間に1点を先制した。LGは4回裏、サムソンの先発チャン・ウォンサムから3番イ・テックン、7番の大卒新人チョン・ビョンゴンのタイムリーで2-1と逆転した。サムソンは5回表3番パク・ソンミン、4番チェ・ヒョンウ、5番カン・ボンギュのタイムリーで5-2と逆転し、イム・チャンギュをノックアウトし、代わったLGの2番手ユ・ウォンサンから6番チョ・ヨンフンのタイムリーで6-2とリードを広げた。LGは5回裏イ・テックンの本塁打で1点を返した。
 サムソンは7回表チョ・ヨンフンの内野ゴロの間に1点を追加し、7回以降ペ・ヨンス、イ・ドンゴル、ミョン・ジェチョルの継投で相手の反撃を断ち、優勝を決めた2011年シーズン公式戦最終戦を勝利で飾り、5年ぶりの韓国シリーズ優勝へ弾みをつけた。6回を3失点に抑えたチャン・ウォンサムが8勝目。打線では初の本塁打(30)、打点(118)の2冠王となったチェ・ヒョンウが3安打2打点と活躍。また、年間セーブ数新記録となる48セーブ目を狙った守護神オ・スンファンは、9回5点差があったため登板機会はなく、偉業達成はならなかった。
 一方試合前にパク・チョンフン監督が辞任を発表したLGは、2ケタ勝利をねらったイム・チャンギュが5回途中5失点でノックアウトされ、優勝チームとの力の差は歴然としていて、ハンファと同率6位でシーズンを終え、2003年以降9年連続ポストシーズン進出失敗の不名誉なプロ野球記録を更新してしまった。2011年最終戦となったこのカードは、サムソンが11勝7敗1分けと勝ち越した。


ハンファ 3−5 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チン・ミョンホ 1勝2敗  (セーブ)キム・サユル 5勝3敗20S  (敗)アン・スンミン 7勝9敗
本塁打) ハンファ : チャン・ソンホ 8号
 ハンファは3回表、ロッテの先発チン・ミョンホから4番チェ・ジンヘンのタイムリーで1点を先制した。ロッテは3回裏、ハンファの先発アン・スンミンから3番パク・チョンユンのタイムリーで1-1の同点に追いつき、4回裏8番チョン・フンのタイムリーで2-1と逆転した。ハンファは5回表、2番ハン・サンフンの内野ゴロの間に2-2の同点に追いついた。だがロッテはその裏アン・スンミン、ハンファの2番手マ・イリョンからチャンスをつくると、代わった3番手リュ・ヒョンジンから5番チョン・ボミョンのタイムリー、6番ソン・ヨンソクの犠牲フライで3点を勝ち越した。
 ハンファは8回表、ロッテの3番手カン・ヨンシクから3番チャン・ソンホの本塁打で1点を返したが、その後はイム・ギョンワン、守護神キム・サユルの継投で相手の反撃を断ち、4連勝で2位となった公式戦を締めくくり、プレーオフへ向けて弾みをつけた。5回を2失点に抑えたチン・ミョンホは、プロ3年目にして初勝利。ハンファはエースのリュ・ヒョンジンまでリリーフ登板させ勝利にこだわったが、あっけなく逆転負けを喫し最後は3連敗だったものの2年連続最下位から開幕前の低い評価を見事に覆して脱出し、LGと同率6位で非常に有意義なシーズンを終えた。2011年シーズン最終戦となったこのカードは、12勝6敗1分けでロッテが勝ち越した。


SK 6−5 キア  (光州)
(勝)シン・スンヒョン 1勝  (セーブ)イム・ジョンウ 1S  (敗)イム・ジュンヒョク 1敗
本塁打) キア : ユ・ジェウォン 2号
 SKは3回表、キアの先発パク・キョンテから2番パク・チェサンのタイムリーで2点を先制した。キアは3回裏、SKの先発イ・ヨンウクから相手のエラーや途中出場の4番チェ・フルラクの内野ゴロの間に2-2の同点に追いついた。SKは5回表、キアの2番手パク・ソンホ、3番手シム・ドンソプから途中出場の3番チェ・ギョンチョルのタイムリー、7番アン・ジョングァンへの押し出しの四球で2点を勝ち越した。
 キアは5回裏、SKの2番手チョン・ビョンドゥから途中出場の5番ユ・ジェウォンの3ランで逆転した。SKは7回表、キアの5番手イム・ジュンヒョクからアン・ジョングァン、途中出場の8番パク・チョンファンのタイムリーで6‐5と逆転し、シン・スンヒョン、イ・サンフン、高卒新人イム・ジョンウの継投で1点差を守りきり逆転勝ちした。
 6回途中から登板したシン・スンヒョンが2006年以来5年ぶりの勝利。イム・ジョンウはプロ初セーブ。13安打と爆発した打線ではパク・チェサンが3安打2打点、5番チョ・ジェホが3安打と活躍。2011年シーズン最終戦となったこのカードは、キアが11勝8敗と勝ち越した。なお、この2チームは8日からの準プレーオフで対戦する。


トゥサン 4−0 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)ニッパート 15勝6敗  (セーブ)フェルナンド 3勝6敗6S  (敗)キム・スギョン 1勝2敗
 トゥサンは2回表、ネクセンの先発キム・スギョンから9番キム・ジェホのタイムリーで2点を先制し、先発ニッパートも好投を続けた。トゥサンは6回表、ネクセンの2番手ムン・ソンヒョンから7番イ・ウォンソクのタイムリーで1点、9回表、ネクセンの3番手チャン・ヒョフンから途中出場の3番の大卒新人チョン・ジンホの内野ゴロの間に1点を追加した。
 8回からは2番手フェルナンドが抑え、5位トゥサンが完封リレーで2011年シーズン最終戦を5連勝で飾った。7回を無失点に抑えたニッパートは、外国人投手最多の15勝目。打線では6番イム・ジェチョルが3安打と活躍。2011年シーズンは球団史上初の最下位に終わったネクセンは、この試合も完封負けと最後は4連敗で終えた。2011年シーズン最終戦となったこのカードは、トゥサンが11勝8敗と勝ち越した。トゥサンは単独5位で2011年シーズンを終え、2006年以来5年ぶりにポストシーズン進出に失敗する不本意な成績だった。


(試合終了後ファンに挨拶するネクセンの選手たち。)