DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ネクセン、引退する主将イ・スンヨンにささげる1勝  4位キア、チャ・イルモクの満塁本塁打で延長11回サヨナラ勝ち

サムソン 2−4 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)ムン・ソンヒョン 5勝11敗  (セーブ)ソン・スンナク 4勝2敗15S  (敗)チャン・ウォンサム 6勝7敗
本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 29号
 ネクセンは3回裏、サムソンの先発チャン・ウォンサムから2番キム・ミヌのタイムリーで1点を先制した。5回終了後、2011年シーズン限りで現役を引退するイ・スンヨン(ネクセン)の引退セレモニーが盛大に行われ、18年間の現役生活に終止符を打った。試合再開後、ネクセンは途中出場の7番オ・ジェイル、8番ホ・ドファン、1番ソン・ジマンのタイムリーで3点を追加した。サムソンは8回表、ネクセンの4番手の大卒新人ユン・ジウンから4番チェ・ヒョンウの2試合連続本塁打で2点を返した。
 だがその後は守護神ソン・スンナクが抑え、最下位ネクセンが逃げ切り、チーム発足時から主将をつとめたイ・スンヨンの門出に勝利をささげた。イ・スンヨンは7番ファーストで先発出場し、2打席無安打で途中交代した。6回を無失点に抑えたムン・ソンヒョンが5勝目で、自身の連敗を4で止めた。首位サムソンは打線が沈黙し、公式戦優勝へ一歩足踏みしてしまった。
(イ・スンヨンのプロ通算成績:2001試合に出場、打率.281、1727安打、162本塁打、857打点、62盗塁)


(選手たちに胴上げされ祝福されるイ・スンヨン。)


ハンファ 5−13 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ユン・ヒィサン 2勝1敗  (敗)ソン・チャンシク 2勝3敗1S
本塁打) ハンファ : ガルシア 15号  SK : アン・チヨン 12号、イ・ホジュン 12号
 SKは1回裏、ハンファの先発ソン・チャンシクから3番アン・チヨンの本塁打で1点を先制し、2回裏1番イム・フン、2番チョ・ドンファのタイムリー、4番イ・ホジュン満塁本塁打で6点を追加した。さらに3回裏、ハンファの2番手チャン・ミンジェから8番クォン・ヨングァン、9番チェ・ユンソク、イ・ホジュンのタイムリーで4点を追加した。ハンファは4回表、SKの先発ユン・ヒィサンから5番ガルシア(元オリックス)の2ランで反撃したが、SKはその裏クォン・ヨングァンの2打席連続タイムリーで1点を追加した。
 ハンファは5回表4番チェ・ジンヘンのタイムリーで1点、6回表8番の大卒新人ナ・ソンヨンのタイムリーで1点、7回表、SKの2番手パク・ヒィスから相手のエラーで1点を返した。SKは7回裏、ハンファの4番手キム・グァンスからアン・チヨンのタイムリーで1点を追加すると、最後は3番手イ・ジェヨンが抑え大勝し2位の座を守った。7回途中まで4失点に抑えたユン・ヒィサンは、打線の援護もあり2勝目。13安打13得点と爆発した打線では、イ・ホジュン満塁本塁打を含む6打点と活躍。7位ハンファは先発ソン・チャンシクが2回7失点と乱調で気勢をそがれてしまった。2011年シーズン最終戦となったこのカードは、SKが12勝7敗と勝ち越した。
 

ロッテ 6−3 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)チャン・ウォンジュン 13勝6敗  (セーブ)キム・サユル 5勝3敗17S  (敗)ヤン・ヒョン 1敗
本塁打) ロッテ : ソン・アソプ 15号、チョン・ジュヌ 11号、ファン・ジェギュン 11号  
 ロッテは3回表、トゥサンの先発の高卒新人ヤン・ヒョンから3番ソン・アソプの2ランで先制し、5回表、トゥサンの2番手の大卒新人アン・ギュヨンから1番チョン・ジュヌの本塁打で1点を追加した。ロッテの先発チャン・ウォンジュンは無失点の好投を続け、7回表8番ファン・ジェギュンの本塁打で1点を追加した。トゥサンも7回裏、ロッテの2番手カン・ヨンシクから1番イ・ジョンウクのタイムリーで1点を返した。ロッテは8回表アン・ギュヨン、トゥサンの3番手ソ・ドンファンから代打パク・チョンユンのタイムリー、ファン・ジェギュンの犠牲フライで2点を追加した。
 トゥサンは8回裏、ロッテの3番手イム・ギョンワンから相手のエラー、代打イム・ジェチョルのタイムリーで2点を返した。だが最後は守護神キム・サユルが抑え、3位ロッテが逃げ切りゲーム差なしで並ぶ2位SKに離されまいとくらいついている。7回途中まで無失点に抑えたチャン・ウォンジュンがチーム最多の13勝目。打線ではソン・アソプが3安打1本塁打2打点、4番イ・デホが3安打と活躍。6位トゥサンはプロ初先発となった19歳の若手ヤン・ヒョンが3回2失点で降板し、打線もチャンスを生かしきれなかった。だが2番オ・ジェウォンが3安打と活躍。


LG 3−7 キア  (光州)
(勝)ソン・ヨンミン 8勝6敗5S  (敗)イム・チャンギュ 9勝4敗7S
本塁打) キア : イ・ヒョンゴン 1号、チャ・イルモク 7号 LGは1回表、キアの先発ソ・ジェウンから3番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)、5番チョン・ソンフンのタイムリーで3点を先制した。キアは3回裏、LGの先発キム・グァンサムから5番キム・サンヒョンのタイムリーで1点を返し、4回裏9番イ・ヒョンゴンの2ランで3−3の同点に追いついた。LGはここで2番手ハン・ヒィが登板し、8回まで無失点の好投を続けた。だがソ・ジェウンが7回途中まで追加点を許さず、2番手シム・ドンソプも好投した。LGは9回裏3番手ソン・シニョンを登板させ得点を与えず、試合は延長に突入した。
 4位キアは11回裏、LGの4番手の高卒新人イム・チャンギュから満塁のチャンスを作ると、ここで8番チャ・イルモクがサヨナラ満塁本塁打を打ち、激闘に終止符が打たれた。11回表途中から3番手として登板したソン・ヨンミンが8勝目。一方2回以降打線がチャンスを生かせなかった5位LGはこれで3連敗で、4位以上進出がほぼ絶望的となった。2011年シーズン最終戦となったこのカードは、キアが12勝7杯と勝ち越し順位争いを有利に進めた。  


(11回裏サヨナラ満塁本塁打を打ったチャ・イルモク。)