DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  オ・スンファン(サムソン)、16試合連続セーブの新記録  大混戦の2−4位争い、キアが3位浮上

サムソン 2−1 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)チョン・イヌク 5勝2敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝38S  (敗)イ・ヒョンスン 3勝5敗3S
 トゥサンは4回裏、サムソンの先発チャン・ウォンサムから1番オ・ジェウォンのタイムリーで1点を先制した。サムソンも5回表、トゥサンの先発イ・ヨンチャンから2番チョ・ドンチャンの内野ゴロの間に1−1の同点に追いついた。毎回ピンチを迎えていたチャン・ウォンサムをあきらめ、サムソンは5回から2番手アン・ジマンを登板させ継投策に出た。イ・ヨンチャンは7回途中まで1失点と好投し、キム・チャンフン、チョン・ジェフンの継投で何とかトゥサンもピンチをしのいだ。サムソンも7回からチョン・ヒョヌク、クォン・ヒョク、クォン・オジュンと継投策をとり、試合は1−1のまま延長に突入した。
 サムソンは11回表、トゥサンの4番手イ・ヒョンスンからチャンスを作り、代わった5番手ノ・ギョンウンから1死2塁の場面で代打オ・ジョンボクがライトフライを打ち上げた。だがこの打球を取ったトゥサンのチョン・スビンがアウトカウントを間違えたようで内野への返球が遅れ、その隙を突いて2塁走者ペ・ヨンソプがホームに生還し1点を勝ち越した。最後は守護神オ・スンファンが抑え、首位サムソンが延長戦を制し3連勝と復調してきた。
 10回裏打者一人をアウトに取った6番手チョン・イヌクが5勝目。守護神オ・スンファンは38セーブ目で、16試合連続セーブの新記録を達成。打線では2番チョ・ドンチャンが3安打2盗塁と活躍。7位に低迷するトゥサンはありえないようなミスで接戦を落とし4連敗で、ロッテに勝った最下位ネクセンとの差が縮まり転落に歯止めが利かなくなってきた。


SK 1−7 キア  (光州)
(勝)ユン・ソンミン 15勝4敗1S  (敗)イ・ヨンウク 3勝4敗
本塁打)  キア : キム・ソンビン 4号、キム・サンヒョン 11号  
 キアは1回裏、SKの先発イ・ヨンウクから3番キム・ソンビン、5番キム・サンヒョンの2本の2ランで4点を先制し、2回裏、SKの2番手コ・ヒョジュンから2番イ・ジョンボム(元中日)、4番ナ・ジワンへの押し出しの四球、キム・サンヒョンの犠牲フライで3点を追加した。キアの先発ユン・ソンミンは1回表のピンチをしのぐと無失点の好投を続けた。SKは7回表8番キム・ヨンフンの併殺打の間に1点を返し、3番手イ・ジェヨンも無失点の好投を見せた。
 キアは8回以降シム・ドンソプ、ヤン・ヒョンジョンの継投で相手の反撃を断ち、ロッテがネクセンに敗れたため3位に浮上した。7回を1失点に抑えたユン・ソンミンは最多勝争いトップの15勝目。打線では負傷が癒えたキム・サンヒョンが1本塁打3打点と活躍。2位SKは先発イ・ヨンウクが2回持たず降板し、打線もつながらないなどいいところがなく、SK、キア、ロッテの2位争いは1ゲーム差に3チームがひしめく大混戦となった。
  

ロッテ 2−6 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)シム・スチャン 2勝9敗  (セーブ)ソン・スンナク 3勝2敗13S  (敗)ブーチェック 3勝2敗
本塁打) ロッテ : カン・ミンホ 17号  ネクセン : パク・ピョンホ 7号、チ・ソックン 1号     
 ネクセンは1回裏、ロッテの先発ブーチェック(元横浜)から4番パク・ピョンホの3ラン、8番ホ・ドファンのタイムリーで5点を先制した。さらに4回裏9番チ・ソックンの2007年以来4年ぶりとなる本塁打で1店を追加した。ロッテは5回表、ネクセンの先発シム・スチャンから6番カン・ミンホの本塁打で1点、7回表8番ファン・ジェギュンのタイムリーで1点を返した。
 最下位ネクセンはイ・ボグン、守護神ソン・スンナクの継投で相手の反撃を断ち、序盤のリードを守って勝利した。サムソンに敗れた7位トゥサンとのゲーム差が2に縮まり、最下位脱出も見えてきた。た。7回途中まで2失点に抑えたシム・スチャンは、ネクセン移籍後2勝目。絶好調ロッテは連勝が5で止まり、SKに勝ったキアに抜かれ1日で4位に後退した。先発ブーチェックが序盤に失点し、打線もつながらなかったがカン・ミンホが3安打1本塁打1打点と一人気を吐いた。
 

LG 7−4 ハンファ  (大田)
(勝)イム・チャンギュ 8勝3敗7S  (セーブ)ソン・シニョン 3勝3敗13S  (敗)チャン・ミンジェ 1勝7敗
 LGは1回表、ハンファの先発ソン・チャンシクから3番イ・テックンのタイムリーで1点を先制した。さらに2回表1番イ・デヒョンのタイムリーで1点を追加すると、ハンファは2番手ユン・グニョンを登板させたが、4番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)への押し出しの四球で3−0とリードが広がった。ハンファは5回裏、LGの先発キム・ソンヒョンから8番シン・ギョンヒョンのタイムリーで1点を返し、6回裏LGの2番手ヤン・スンジン、3番手イム・チャンギュから代打イ・デスへの押し出しの四球、7番イ・ヨサンへの押し出しの死球、シン・ギョンヒョンの2打席連続タイムリーで4−3と逆転した。
 LGは7回表、ハンファの4番手チャン・ミンジェから代打キム・テワンの犠打、イ・デヒョンのタイムリーで5−4と逆転し、9回表、ハンファの5番手キム・グァンスからキム・テワンのタイムリーで2点を追加した。イ・サンヨル、ソン・シニョンの継投で相手の反撃を断ち、5位LGが逆転勝ちで引き分け1つをはさんでの3連敗から脱出した。13安打と爆発した打線ではイ・デヒョンが4安打2打点2盗塁と活躍。LGとのゲーム差が広がった6位ハンファではシン・ギョンヒョンが3安打2打点と活躍。