DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   キア、ユン・ソンミンの12勝目で首位キープ  最下位ネクセン4連勝

 23日に2011年オールスター戦が実施されるため、公式戦は一時中断となり、7月26日より再開される。


キア 4−2 ハンファ  (大田) 
(勝)ユン・ソンミン 12勝2敗1S  (敗)キム・ヒョンミン 4勝7敗
 キアは3回表、ハンファの先発キム・ヒョンミンから2番キム・ウォンソプ、3番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)、4番チェ・ヒィソプのタイムリーで3点を先制し、キム・ヒョンミンをノックアウトした。4回表にはハンファの3番手マ・イリョンからキム・ウォンソプの犠牲フライで1点を追加すると、先発ユン・ソンミンも無失点の好投を続けた。ハンファは5回裏9番イ・ヨサンのタイムリーで1点を返し、キム・グァンス、パク・チョンジン、新外国人ボーティスタの継投で追加点を許さなかった。
 ハンファは8回裏、キアの2番手ソン・ヨンミンから1番カン・ドンウのタイムリーで1点を返したが、ここで雨が強くなり試合が中断した。結局このまま降雨コールドゲームとなり、キアが幸運にも恵まれ逃げ切り首位をキープしオールスター戦の中断期間に入った。7回を1失点に抑えたユン・ソンミンは最多勝争いトップの12勝目で、防御率(2.53)、奪三振(114個)と3部門でトップに立った。打線では1番イ・ヨンギュが3安打と活躍。7位ハンファはユン・ソンミンを攻略できず、先発キム・ヒョンミンが3回途中で降板と苦しい展開から抜け出せなかった。


(最多勝防御率奪三振の3部門トップに立ったユン・ソンミン。)


SK 2−1 サムソン  (大邱) 
(勝)ソン・ウンボム 6勝2敗  (敗)アン・ジマン 10勝4敗
本塁打) SK : パク・チンマン 3号
 SKは1回表、サムソンの先発チャ・ウチャンから4番イ・ホジュンのタイムリーで1点を先制した。SKの先発オム・ジョンウクは4回を無失点に抑え、5回から2番手チョン・ビョンドゥが登板した。チャ・ウチャンも2回以降追加点を許さず投手戦となり、7回途中から2番手チョン・ヒョヌクに交代した。サムソンは8回裏チョン・ビョンドゥから4番チェ・ヒョンウのタイムリーで1−1の同点に追いついたが、チョン・デヒョン、ソン・ウンボムが勝ち越し点を許さなかった。
 3位SKは9回表、サムソンの4番手アン・ジマンから2番パク・チンマン本塁打で1点を勝ち越すと、最後はソン・ウンボムが抑え接戦を制し、2位サムソンとのゲーム差を縮め首位戦線に生き残ろうとしている。2位サムソンは先発チャ・ウチャンの好投に打線がこたえられず、ハンファに勝った首位キアとのゲーム差が広がってしまった。 
  

LG 7−11 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)イ・ボグン 2勝1敗1S  (敗)シム・スチャン 6敗
本塁打) ネクセン : アルドリッジ 13,14号
 LGは2回表、ネクセンの先発ムン・ソンヒョンから9番パク・キョンスの犠牲フライ、1番イ・デヒョンのタイムリーで2点を先制し、3回表4番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)の犠牲フライで1点を追加した。ネクセンは3回裏、LGの先発ジュキッチから4番アルドリッジの3ランで同点に追いついた。LGは4回表、ネクセンの2番手の大卒新人ユン・ジウンから代打チョン・ウィユン、2番イ・ジニョンのタイムリーで2点を勝ち越したが、ネクセンもその裏1番ソン・ジマンの2点タイムリーで5−5の同点に追いついた。
 LGは5回表、ネクセンの4番手イ・ボグンの暴投で1点を勝ち越したが、ネクセンは5回裏、LGの4番手シム・スチャン、5番手キム・ソンギュから7番チャン・ギヨン、ソン・ジマンのタイムリーで7−6と逆転した。さらにネクセンは6回裏、LGの4番手イ・サンヨル、5番手ハン・ヒィからアルドリッジのこの試合2本目の本塁打、6番カン・ジョンホ、チャン・ギヨンのタイムリー、8番ホ・ドファンの犠牲フライで4点を追加した。
 LGは7回表、代打の大卒新人キム・ナムソクのプロ初打点となるタイムリーで1点を返したが、ネクセンはこの後ソン・シニョン、ソン・スンナクの継投で相手の反撃を断ち、依然最下位ながら4連勝と波に乗ってきた。16安打と爆発した打線ではこの試合で史上4人目の個人通算1800安打を達成したソン・ジマンが3安打3打点、チャン・ギヨンが3安打2打点、カン・ジョンホが3安打1打点、アルドリッジが2本塁打4打点と活躍。4位LGはこれで3連敗で勝率がちょうど5割となり、6月後半からの不振を抜け出せず首位争いから大きく遠のいてしまった。またシーズン6敗目を喫したシム・スチャンは、2009年から続く自身の連敗を17に伸ばしてしまい、個人最多連敗の史上ワースト記録を更新してしまった。13安打と爆発した打線ではイ・ジニョンが3安打1打点と活躍。
 

ロッテ 4−6 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)キム・ソヌ 8勝5敗1S  (セーブ)イ・ヒョンスン 2勝2敗3S  (敗)チャン・ウォンジュン 8勝3敗
本塁打) ロッテ : ホン・ソンフン 4号  トゥサン : キム・ドンジュ 10号
 ロッテは1回表、トゥサンの先発キム・ソヌから3番ソン・アソプのタイムリーで1点を先制した。トゥサンは2回裏、ロッテの先発チャン・ウォンジュンから4番キム・ドンジュの2試合連続、そして5年連続2ケタ本塁打で1−1の同点に追いつき、3回裏5番チェ・ジュンソクのタイムリーで2−1と逆転した。4回裏1番イ・ジョンウクのタイムリーで1点、6回裏9番チョン・スビンのタイムリーで1点を追加し、キム・ソヌも2回以降無失点に抑えた。ロッテは8回表、トゥサンの2番手ノ・ギョンウン、4番手キム・ガンニュルから2番キム・ジュチャンのタイムリー、相手の暴投で3−4と1点差に迫った。トゥサンも8回裏、ロッテの4番手キム・サユルから3番キム・ヒョンスのタイムリーで2点を追加した。
 ロッテは9回表6番ホン・ソンフンの本塁打で1点を返したが、最後は5番手イ・ヒョンスンが抑え、5位トゥサンが逃げ切り3連敗から脱出した。7回を1失点に抑えたキム・ソヌが8勝目。打線ではイ・ジョンウクが3安打1打点と活躍。5位ロッテはチャン・ウォンジュンが6回途中4失点と不満の残る内容で、終盤追いつくチャンスを作ったが継投のミスなどで追いつけず3連勝を逃した。