SK 5−0 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)イ・スンホ(背番号37) 4勝1敗 (敗)ニッパート 4勝2敗
SKは1回表、トゥサンの先発ニッパートから3番パク・チョングォンの犠牲フライで1点を先制すると、2回表ニッパートの暴投や1番チョン・グヌ、2番パク・チェサンのタイムリーで4点を追加し、ニッパートをノックアウトした。SKの先発イ・スンホ(背番号37)は5回を無失点と好投し、6回から2番手チョン・ビョンドゥが登板した。またトゥサンの2番手以降のノ・ギョンウン、コ・チャンソン、イ・ヒョンスン、キム・ソンベ、イ・ヘェチョン(元東京ヤクルト)も追加点を与えなかった。
首位SKは最後に3番手チョン・ウラムが抑え、完封リレーで快勝した。5回を無失点に抑えたイ・スンホ(背番号37)は4勝目で、2008年まで在籍していたLG時代と同じく先発として活躍し復活をアピールしている。3位トゥサンはわずか5安打で完封され、勝率5割に逆戻りとなった。ニッパートは2011年シーズン最短の2イニング持たず降板と、韓国ではこれまで最悪の内容だった。なお、打線では8番イ・ソンヨルが1試合内野安打3本という史上25人目の珍しい記録を達成した。
LG 8−0 ネクセン (ソウル・木洞)
(勝)ジュキッチ 4勝1敗 (敗)ナイト 1勝5敗
(本塁打) LG : ソ・ドンウク 3号
LGは2回表、ネクセンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から8番シム・グァンホのタイムリーで1点を先制し、先発ジュキッチは4回裏に3者連続三振を奪うなど好投を続けた。LGは5回表3番イ・ビョンギュ(背番号9、元中日)のタイムリーで1点を追加し、6回表代打チョ・インソン、1番イ・デヒョンのタイムリーで5−0とリードを広げると、この回代わったネクセンの2番手オ・ジェヨンからイ・ビョンギュ(背番号9)の2点タイムリーでダメを押した。ジュキッチは無得点どころか無安打に抑え続け、ノーヒットノーラン達成の期待が高まった。
LGは8回表、ネクセンの3番手ペ・ヒムチャンから2番パク・キョンスのタイムリーで1点を追加した。結局ジュキッチは8回裏1アウトの場面で7番ソン・ジマンに初安打を許し、大記録達成の夢はついえた。だがジュキッチは後続を断ち9回裏も三人で抑え、韓国初完封となる4勝目をあげた。被安打1、四球3、奪三振9と文句のない内容だった。首位SKを追撃する完封勝利をあげた2位LGは打線が14安打と爆発し、イ・デヒョンが3安打1打点、イ・ビョンギュ(背番号9)が3打点と活躍。7位ネクセンは4連敗から脱出した後も元気がなく完封負けし、上位との差が開いていっている。5回途中自責点7で降板したナイトも、自身の連敗を4に伸ばしてしまった。
キア 4−5 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)キム・サユル 3勝1敗3S (敗)パク・キョンテ 2敗
(本塁打) キア : イ・ボムホ 7号、キム・サンヒョン 4号、キム・ジュヒョン 3号 ロッテ : イ・デホ 8号
ロッテは1回裏、キアの先発ロペスから3番ソン・アソプのタイムリーで1点を先制し、先発コ・ウォンジュンも毎回走者を出しながら無失点に抑え続けた。ロッテは5回裏2番パク・チョンユンのタイムリーで1点を追加し、コ・ウォンジュンは7回を無失点に抑え降板した。キアは8回表、ロッテの2番手コーリー(元千葉ロッテ)から4番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)、5番キム・サンヒョン、6番キム・ジュヒョン(3試合連続本塁打)の3者連続本塁打で一気に3−3の同点に追いついた。ロッテはイ・ジョンミン、キム・スワンが勝ち越し点を与えず、キアはロペスが9回まで投げ、互いに相譲らず試合は延長に突入した。
キアは10回表、ロッテの5番手キム・サユルからキム・ジュヒョンの内野ゴロの間に1点を勝ち越した。ロッテは10回裏、キアの2番手パク・キョンテからチャンスを作ると、代わった3番手ユ・ドンフンから相手のエラーで同点に追いつき、7番チョ・ソンファンのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちした。これでロッテは依然6位ながらサムソン、キアの同率4位の2チームとゲーム差なしで並び、勝率5割突破、上位進出が見えてきた。打線では1番チョン・ジュヌが3安打と活躍。一方4位キアは守備の乱れもありまさかの逆転負けで、トゥサン、サムソンの2チームが負けたことによる3位復帰のチャンスを逃した。打線ではキム・サンヒョンが3安打1本塁打1打点、8番チャ・イルモクが3安打と活躍。
サムソン 2−5 ハンファ (大田)
(勝)アン・スンミン 2勝2敗 (敗)ペ・ヨンス 4勝2敗
(本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 9号
ハンファは1回裏、サムソンの先発ペ・ヨンスから2番ハン・サンフンのタイムリーで1点を先制し、2回裏9番イ・デス、1番カン・ドンウ、ハン・サンフンのタイムリーで3点を追加した。ハンファの先発アン・スンミンも好投を続け、打線も5回裏、サムソンの2番手チャン・ウォンサムから7番イ・ヨサンのタイムリーで1点を追加した。サムソンは7回表、4番チェ・ヒョンウの本塁打王争いトップタイとなる9号2ランで反撃した。
最下位ハンファはパク・チョンジン、オネリーの継投で相手の反撃を断ち快勝し、今後の浮上に期待を持たせた。7回途中2失点と好投した19歳の若手アン・スンミンが2勝目。先発ペ・ヨンスが2回4失点で降板と振るわなかったサムソンは勝率5割を切ってしまい、依然キアと同率4位ではあるものの、背後に6位ロッテが迫るなど危機に瀕しつつある。課題の打線がこの試合もたった5安打に抑えられてしまい元気がない。