DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK、2位LGともに完封勝ち

SK 5−0 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)イ・スンホ(背番号37) 4勝1敗  (敗)ニッパート 4勝2敗
 SKは1回表、トゥサンの先発ニッパートから3番パク・チョングォンの犠牲フライで1点を先制すると、2回表ニッパートの暴投や1番チョン・グヌ、2番パク・チェサンのタイムリーで4点を追加し、ニッパートをノックアウトした。SKの先発イ・スンホ(背番号37)は5回を無失点と好投し、6回から2番手チョン・ビョンドゥが登板した。またトゥサンの2番手以降のノ・ギョンウン、コ・チャンソン、イ・ヒョンスン、キム・ソンベ、イ・ヘェチョン(元東京ヤクルト)も追加点を与えなかった。
 首位SKは最後に3番手チョン・ウラムが抑え、完封リレーで快勝した。5回を無失点に抑えたイ・スンホ(背番号37)は4勝目で、2008年まで在籍していたLG時代と同じく先発として活躍し復活をアピールしている。3位トゥサンはわずか5安打で完封され、勝率5割に逆戻りとなった。ニッパートは2011年シーズン最短の2イニング持たず降板と、韓国ではこれまで最悪の内容だった。なお、打線では8番イ・ソンヨルが1試合内野安打3本という史上25人目の珍しい記録を達成した。
 

LG 8−0 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)ジュキッチ 4勝1敗  (敗)ナイト 1勝5敗
本塁打) LG : ソ・ドンウク 3号
 LGは2回表、ネクセンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から8番シム・グァンホのタイムリーで1点を先制し、先発ジュキッチは4回裏に3者連続三振を奪うなど好投を続けた。LGは5回表3番イ・ビョンギュ(背番号9、元中日)のタイムリーで1点を追加し、6回表代打チョ・インソン、1番イ・デヒョンのタイムリーで5−0とリードを広げると、この回代わったネクセンの2番手オ・ジェヨンからイ・ビョンギュ(背番号9)の2点タイムリーでダメを押した。ジュキッチは無得点どころか無安打に抑え続け、ノーヒットノーラン達成の期待が高まった。
 LGは8回表、ネクセンの3番手ペ・ヒムチャンから2番パク・キョンスのタイムリーで1点を追加した。結局ジュキッチは8回裏1アウトの場面で7番ソン・ジマンに初安打を許し、大記録達成の夢はついえた。だがジュキッチは後続を断ち9回裏も三人で抑え、韓国初完封となる4勝目をあげた。被安打1、四球3、奪三振9と文句のない内容だった。首位SKを追撃する完封勝利をあげた2位LGは打線が14安打と爆発し、イ・デヒョンが3安打1打点、イ・ビョンギュ(背番号9)が3打点と活躍。7位ネクセンは4連敗から脱出した後も元気がなく完封負けし、上位との差が開いていっている。5回途中自責点7で降板したナイトも、自身の連敗を4に伸ばしてしまった。
   

キア 4−5 ロッテ  (釜山・社稷) 
(勝)キム・サユル 3勝1敗3S  (敗)パク・キョンテ 2敗
本塁打) キア : イ・ボムホ 7号、キム・サンヒョン 4号、キム・ジュヒョン 3号  ロッテ : イ・デホ 8号
 ロッテは1回裏、キアの先発ロペスから3番ソン・アソプのタイムリーで1点を先制し、先発コ・ウォンジュンも毎回走者を出しながら無失点に抑え続けた。ロッテは5回裏2番パク・チョンユンのタイムリーで1点を追加し、コ・ウォンジュンは7回を無失点に抑え降板した。キアは8回表、ロッテの2番手コーリー(元千葉ロッテ)から4番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)、5番キム・サンヒョン、6番キム・ジュヒョン(3試合連続本塁打)の3者連続本塁打で一気に3−3の同点に追いついた。ロッテはイ・ジョンミン、キム・スワンが勝ち越し点を与えず、キアはロペスが9回まで投げ、互いに相譲らず試合は延長に突入した。
 キアは10回表、ロッテの5番手キム・サユルからキム・ジュヒョンの内野ゴロの間に1点を勝ち越した。ロッテは10回裏、キアの2番手パク・キョンテからチャンスを作ると、代わった3番手ユ・ドンフンから相手のエラーで同点に追いつき、7番チョ・ソンファンのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちした。これでロッテは依然6位ながらサムソン、キアの同率4位の2チームとゲーム差なしで並び、勝率5割突破、上位進出が見えてきた。打線では1番チョン・ジュヌが3安打と活躍。一方4位キアは守備の乱れもありまさかの逆転負けで、トゥサン、サムソンの2チームが負けたことによる3位復帰のチャンスを逃した。打線ではキム・サンヒョンが3安打1本塁打1打点、8番チャ・イルモクが3安打と活躍。  


(延長10回裏サヨナラ勝ちに沸くロッテの選手たち。)


サムソン 2−5 ハンファ  (大田) 
(勝)アン・スンミン 2勝2敗  (敗)ペ・ヨンス 4勝2敗
本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 9号
 ハンファは1回裏、サムソンの先発ペ・ヨンスから2番ハン・サンフンのタイムリーで1点を先制し、2回裏9番イ・デス、1番カン・ドンウ、ハン・サンフンのタイムリーで3点を追加した。ハンファの先発アン・スンミンも好投を続け、打線も5回裏、サムソンの2番手チャン・ウォンサムから7番イ・ヨサンのタイムリーで1点を追加した。サムソンは7回表、4番チェ・ヒョンウの本塁打王争いトップタイとなる9号2ランで反撃した。
 最下位ハンファはパク・チョンジン、オネリーの継投で相手の反撃を断ち快勝し、今後の浮上に期待を持たせた。7回途中2失点と好投した19歳の若手アン・スンミンが2勝目。先発ペ・ヨンスが2回4失点で降板と振るわなかったサムソンは勝率5割を切ってしまい、依然キアと同率4位ではあるものの、背後に6位ロッテが迫るなど危機に瀕しつつある。課題の打線がこの試合もたった5安打に抑えられてしまい元気がない。


(好投するアン・スンミン。)