DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  4月29日 尚武−SKワイバーンズ(フューチャースリーグ)

 2011年シーズン初の現地観戦レポートは、フューチャースリーグこと2軍のリーグ戦となります。


 4月29日、SKのフューチャース(2軍)の本拠地、仁川(インチョン)・松島(ソンド)新都市の埋立地にあるLNGスポーツセンターにある野球場まで足を運んできました。
 正直ここは非常にアクセスが悪く、管理人は仁川地下鉄1号線キャンパスタウン駅からタクシーで行きましたが、運転手さんはこの野球場やスポーツセンターの存在を知らず、LNG(液化天然ガス)の基地に野球場があるといっても信じてくれませんでした。
 たまたまLNG基地に向かう途中、どこかの大学野球部のバスとすれ違ったため、この先に野球場があるだろうということになり、まだ埋め立て造成中の周りに何もない道をひたすら進むとスポーツセンターが見えました。
 しかし野球場の位置がわからず、しばらく運転手さんはあちこちに聞きまくり、何とか着くことができました。
(タクシー代は約9000ウォンでしたが、まっすぐ着けば7000ウォン程度で済んだと思われます)


 観客は平日の昼間ということもあり20人程度でしたが、熱心な追っかけの女性ファンの姿が目立ち、SK2軍を追いかけるドキュメント番組の収録もあり、インタビューを受けていました。
 近年のプロ野球人気の高まりは2軍にも波及しているようです。

 SKの相手は、兵役中のプロ野球選手が主体となった尚武(サンム)で、かつて1軍で活躍していた選手の名前もちらほら見られます。
 大してSKはまだ1軍レベルに達してない若手や、出番がないくたびれたベテラン選手ばかりで、しかも1軍での活躍が期待されている先発オム・ジョンウクが5回途中7失点といいところがなかったため、尚武が9−2で勝ちました。
 特に2010年まで内野の控えとしてSKの1軍で活躍していたモ・チャンミンは、3安打3打点と活躍し、SKファンたちを喜ばせていました。
 こういう2軍レベルの試合はやはり、個々の選手の力量差が1軍よりずっと大きいと感じました。
 比較的この野球場が広いこともありましたが、全体的に外野守備のレベルは低く、それが1軍の試合でも時々出てしまうことがあるように思います。


 この野球場付近へは、1時間に1本ほど松島新都心付近からシャトルバスが出ているようですが、詳細はわかりませんでした。
 行きは大変難儀しましたが、帰りは親切な方に文鶴野球場まで送っていただきました。
 いかにも2軍の野球場らしいところではあるものの、まだ新しくトイレもあり観戦環境はそう悪くない、と言いたいところですが、すぐそばのごみ処理場らしきところから悪臭が漂ってくることがありました。
 また売店は公園内にあるようですが詳細は確認できなかったため、飲食物は事前にどこかで買っておくことをお勧めします。
(と書きましたが、このリポートを読んで何人がこの大変行きづらい野球場に足を運ぶのでしょうか…) 

 次回はSKの1軍戦、そして毎年変化を遂げている文鶴野球場の様子をリポートします。

(文責 : ふるりん