DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   示範競技開幕  

 12日、2011年プロ野球示範競技(オープン戦に相当)が開幕した。27日まで各球団14試合ずつ実施する。


SK 5−11 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)イ・ジェゴン 1勝  (敗)グローバー 1敗
本塁打) SK : キム・ジョンナム 1号  ロッテ : カン・ミンホ 1号
 示範競技開幕戦ということで、釜山・社稷野球場には1万5000人あまりの観客が集まった。ロッテは3回裏、SKの先発グローバー(元読売)から相手のエラー、4番イ・デホ、5番ホン・ソンフン、6番カン・ミンホのタイムリーと、打者一巡の攻撃で6点を先制した。SKは4回表、ロッテの先発イ・ジェゴンから5番パク・チョンファンの内野ゴロの間、6番イム・フンのタイムリーで2点を返し、5回表、ロッテの2番手イ・ヨンフンから3番キム・ガンミンのタイムリーで3−6と追い上げた。しかしロッテは5回裏、6番カン・ミンホの3ランでグローバーをノックアウトし、9−3とリードを広げ、6回裏、SKの3番手オム・ジョンウクから途中出場の3番ムン・ギュヒョンの2点タイムリーでダメを押した。
 SKは9回表、ロッテの5番手コ・ウォンジュンから9番キム・ジョンナム本塁打、途中出場の3番ユン・ジョンファンのタイムリーで2点を返したが、反撃もここまででロッテが11−5で勝利し、久しぶりに野球場へ足を運んだ本拠地・釜山のファンを大いに喜ばせた。11得点と爆発した打線では、カン・ミンホが3安打1本塁打5打点、1番キム・ジュチャンが3安打と活躍。投手陣では先発のイ・ジェゴンもだが、3番手ホ・ジュンヒョク(背番号56)が6回と7回を無失点に抑える好投。SKは3年目の外国人投手グローバーが5回途中9失点と最悪の内容で、足を引っ張ってしまった。


(5打点と活躍したカン・ミンホ。)




トゥサン 6−1 サムソン  (大邱
(勝)ニッパート 1勝  (敗)ユン・ソンファン 1敗
本塁打) トゥサン : イ・ソンヨル 1号
トゥサンは1回表、サムソンの先発ユン・ソンファンから3番キム・ヒョンス、6番イ・ソンヨルのタイムリーで3点を先制した。サムソンは3回裏、トゥサンの先発の新外国人ニッパートから1番キム・サンスの犠牲フライで1点を返した。ユン・ソンファンは2回以降追加点を許さず5回で降板し、6回以降イム・ジヌ、大卒新人イム・ヒョンジュンも無失点に抑えた。トゥサンは5回以降イ・ヨンチャン、イ・ヒョンスン、チョン・ジェフンの継投で相手に反撃を許さず、8回表、サムソンの4番手クォン・ヒョクから6番イ・ソンヨルの3ランでリードを広げた。
 8回以降コ・チャンソン、イム・テフンの継投で反撃を断ち、トゥサンが6−1で示範競技緒戦に勝利した。期待の新外国人ニッパートが4回1失点と好投した。打線ではイ・ソンヨルが1本塁打5打点と活躍。サムソンは打線がわずか3安打に抑えられたが、守護神としての復活を期するオ・スンファンが9回表5番手として登板し、無失点に抑えた。


キア 4−3 ネクセン  (済州)
(勝)ホン・ゴンヒィ 1勝  (敗)ソン・シニョン 1敗
 当初この試合はネクセンの本拠地、ソウル・木洞野球場で実施する予定だったが、プロ野球の本拠地ではない済州(チェジュ)に変更となり、梧羅野球場には7000人あまりの観客が集まった。済州でのプロ野球開催は2010年7月のフューチャーズオールスター戦以来であった。ネクセンは3回裏、キアの先発イ・デジンから5番カン・ビョンシクのタイムリー、6番ソン・ジマンの犠牲フライで2点を先制した。ネクセンの先発キム・ソンヒョンは3回まで無失点に抑えていたが、4回表満塁のピンチを迎えて2番手ペ・ヒムチャンに交代した。ペ・ヒムチャンはここを無失点にしのぎ、6回まで得点を与えなかった。キアの2番手キム・ヒィゴルは4回から6回までを無失点に抑えた。
 キアは8回表、ネクセンの5番手イ・ボグンから5番イ・ソンウへの押し出しの四球で1点を返し、9回表ネクセンの6番手ソン・シニョンから代打イ・ヨンスの犠牲フライで2−2の同点に追いついた。キアは7回以降パク・キョンテ、ソン・ヨンミン、チャ・ジョンミンの継投で得点を許さず、試合はこのままタイブレーク方式の延長に突入した。キアは10回表イ・ヒョンゴン、キム・ダウォンのタイムリーで2点を勝ち越した。ネクセンは10回裏新外国人アルドリッジのタイムリーで1点を返したが、このあとを高卒新人ホン・ゴンヒィが抑え、キアが4−3で勝利した。
 
 
LG 6−4 ハンファ  (大田)
(勝)キム・ソンギュ 1勝  (セーブ)キム・グァンス 1S  (敗)ユン・ギュジン 1敗
本塁打) LG : パク・ヨンテク 1号
 LGは1回表、ハンファの先発ヤン・フンから3番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)のタイムリー、4番パク・ヨンテクの2ランで3点を先制した。ハンファも1回裏、LGの先発の新外国人ジュキッチから相手の暴投、5番シン・ギョンヒョンのタイムリーで2点を返した。ハンファは5回裏、LGの2番手ポン・ジュングンから4番キム・ガンへの押し出しの死球、5番シン・ギョンヒョンの内野ゴロの間に2点を奪い4−3と逆転した。ハンファの2番手ユ・ウォンサン、3番手チョン・ジェウォンは6回まで無失点に抑えた。
 LGは7回表、ハンファの4番手パク・チョンジンから代打ユン・サンギュンのタイムリーで4−4の同点に追いつき、8回表ハンファの5番手ユン・ギュジンから9番ソ・ドンウク、途中出場の1番ヤン・ヨンドンのタイムリーで6−4と逆転した。LGは7回からキム・ソンギュ、9回からキム・グァンスが登板し無失点に抑え逆転勝ちした。
(文責 : ふるりん