DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2月2日  トゥサンベアーズ (宮崎県・西都原運動公園)

 2010年は口蹄疫で大変な被害を受けた宮崎県において、年末に口蹄疫が大流行した韓国からの来客は、招かれざる客となりました。
 近年ずっと宮崎県・西都原運動公園でキャンプを実施してきたトゥサンベアーズもその例外ではなく、西都市ではトゥサンの受け入れ拒否も検討されたそうですが、結局実施期間を10日以上短縮(本来は1月12日からだったのが、26日からに変更)し、2011年も春季キャンプを実施することとなりました(1月17日から24日までは大分県別府市で実施)。
 

 そのため西都原運動公園の入口では、係員が入る車両すべてに消毒液をかけ、公園内のグラウンドや室内練習場にも、消毒液がかけられたマットが敷かれています。
 またトゥサンの選手たちはグラウンドに入る前に、消毒液の出る簡易シャワーのようなところをくぐらなくてはなりません。


 そのようなちょっと異様な雰囲気の中で、さらに霧島連山新燃岳の噴火が始まり、1月27日には、東北東に50kmほど離れたここ西都原でも、大きな音がして建物が揺れたそうで、火山灰により翌28日の練習は宮崎市内の宿舎での練習に変更されました。
 管理人がキャンプを見学した2月2日も、午前11時前にボンという噴火の空振による音が聞こえました。


 そのような災厄にもかかわらず、トゥサンの選手たちは練習に汗を流していました。
 練習は午前10時過ぎから始まり、午後5時前に終わりました。


 400mトラックと小さなスタンドのついた陸上競技場では、選手のウォーミングアップやランニング、個別の守備練習などが行われていました。

 メインの野球場ではノック、フリー打撃、投手と野手の守備連携の確認などが行われていました。


 この日は室内練習場に選手たちが集まり、キム・ギョンムン監督が熱心に見守っていました。

 まずブルペンでは、捕手を座らせての投球だけでなく、シャドウピッチングによるフォームの確認も見られました。


 室内ではマシン打撃のみならず、守備練習も盛んに行われていました。



 圧巻だったのは、キム・ヒョンス、イ・ジョンウク、コ・ヨンミン、オ・ジェウォンなど主力打者たちが並んだトスバッティングでした。
 キム・ギョンムン監督自身もトスをあげる役になり、熱心に指導していました。

 
 練習は日が落ち始めた午後5時前に終わり、選手たちは宿舎へと引き上げていきました。


 西都原運動公園でのキャンプは2月12日までで、その後トゥサンは久峰野球場(宮崎市北部)に練習場所を移し、読売、福岡ソフトバンクなど日本の球団や、日向市でキャンプ中のキアとも練習試合を実施します。
 なお、キアとは2月13日に日向市・お倉が浜運動公園で練習試合がありますので、近隣の方はご覧になってはいかがでしょうか。

 皆様のキャンプ見学のご報告もお待ちしています。
 お気軽にコメント欄に投稿をお願いいたします。
 
(文責 : ふるりん