2010年は口蹄疫で大変な被害を受けた宮崎県において、年末に口蹄疫が大流行した韓国からの来客は、招かれざる客となりました。
近年ずっと宮崎県・西都原運動公園でキャンプを実施してきたトゥサンベアーズもその例外ではなく、西都市ではトゥサンの受け入れ拒否も検討されたそうですが、結局実施期間を10日以上短縮(本来は1月12日からだったのが、26日からに変更)し、2011年も春季キャンプを実施することとなりました(1月17日から24日までは大分県別府市で実施)。
そのため西都原運動公園の入口では、係員が入る車両すべてに消毒液をかけ、公園内のグラウンドや室内練習場にも、消毒液がかけられたマットが敷かれています。
またトゥサンの選手たちはグラウンドに入る前に、消毒液の出る簡易シャワーのようなところをくぐらなくてはなりません。
そのようなちょっと異様な雰囲気の中で、さらに霧島連山・新燃岳の噴火が始まり、1月27日には、東北東に50kmほど離れたここ西都原でも、大きな音がして建物が揺れたそうで、火山灰により翌28日の練習は宮崎市内の宿舎での練習に変更されました。
管理人がキャンプを見学した2月2日も、午前11時前にボンという噴火の空振による音が聞こえました。
そのような災厄にもかかわらず、トゥサンの選手たちは練習に汗を流していました。
練習は午前10時過ぎから始まり、午後5時前に終わりました。
400mトラックと小さなスタンドのついた陸上競技場では、選手のウォーミングアップやランニング、個別の守備練習などが行われていました。
メインの野球場ではノック、フリー打撃、投手と野手の守備連携の確認などが行われていました。
この日は室内練習場に選手たちが集まり、キム・ギョンムン監督が熱心に見守っていました。
まずブルペンでは、捕手を座らせての投球だけでなく、シャドウピッチングによるフォームの確認も見られました。
室内ではマシン打撃のみならず、守備練習も盛んに行われていました。
圧巻だったのは、キム・ヒョンス、イ・ジョンウク、コ・ヨンミン、オ・ジェウォンなど主力打者たちが並んだトスバッティングでした。
キム・ギョンムン監督自身もトスをあげる役になり、熱心に指導していました。
練習は日が落ち始めた午後5時前に終わり、選手たちは宿舎へと引き上げていきました。
西都原運動公園でのキャンプは2月12日までで、その後トゥサンは久峰野球場(宮崎市北部)に練習場所を移し、読売、福岡ソフトバンクなど日本の球団や、日向市でキャンプ中のキアとも練習試合を実施します。
なお、キアとは2月13日に日向市・お倉が浜運動公園で練習試合がありますので、近隣の方はご覧になってはいかがでしょうか。
皆様のキャンプ見学のご報告もお待ちしています。
お気軽にコメント欄に投稿をお願いいたします。
(文責 : ふるりん)