DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   プレーオフ第2戦  トゥサン、雨中の接戦を制し1勝1敗

2010年 プレーオフ 第2戦

トゥサン 4−3 サムソン  (大邱
(勝)ヒメネス 1勝  (セーブ)イム・テフン 1S  (敗)ペ・ヨンス 1敗
 サムソンが先勝したプレーオフの第2戦は、7日の第1戦と同じくサムソンの本拠地・大邱(テグ)に1万人の満員の観衆を集めて行われたが、雨により試合開始が予定の18時より17分遅れた。試合はサムソンの先発がペ・ヨンス、トゥサンの先発がヒメネスで始まった。


(雨による試合中断。)


 サムソンは1回裏1番パク・ハニ、2番チョ・ドンチャンの連打で1,2塁としたが、1死後4番チェ・ヒョンウの打球がセカンドライナーとなった際2塁走者も刺され、一瞬にしてチャンスがついえた。2回表トゥサンの攻撃中に雨が強くなり、試合は16分間中断した。そしてトゥサンは3回表7番ソン・シホンの四球、8番ヤン・ウィジのヒットや送りバントで1死2,3塁とすると、1番チョン・スビンの犠牲フライで1点を先制した。
 ヒメネスは2回以降連打を許さず、トゥサンは6回表先頭のチョン・スビンのセーフティーバントや2番オ・ジェウォンのヒットで無死1,2塁とし、ここでサムソンは2番手クォン・ヒョクを登板させたが、3番イ・ジョンウクの四球で満塁とピンチを拡大し、4番キム・ドンジュの2点タイムリー、6番イ・ソンヨルの犠牲フライで3点を追加した。サムソンはここで3番手チョン・ヒョヌクに代えてこれ以上の追加点を防いだ。そして6回表終了後またもや雨が強くなり、試合は2度目の中断となった。
 45分後に試合が再開され、サムソンは6回裏先頭の8番ヒョン・ジェユンがヒットで出塁したが2塁で刺されてしまったあとに9番キム・サンスが四球で出塁するなど、ちぐはぐな攻撃で無得点だった。サムソンは7回からイ・ウソン、8回からレディングなど小刻みな継投で反撃を許さなかったが、ヒメネスの前に7回を無失点に抑えられた。サムソンは8回裏トゥサンの2番手ウォーランド(元横浜)から代打カン・ボンギュのヒットなどでチャンスを作り、キム・サンスのタイムリーで1点を返した。


(7回を無失点と好投したヒメネス。)

 サムソンは9回裏、トゥサンの4番手イ・ヒョンスンから代打チョ・ヨンフンへの四球と相手の送球ミスにより1死1,2塁のチャンスを作ると、6番パク・チンマンのタイムリーで1点を返した。さらに代わったトゥサンの5番手イム・テフンから途中出場の7番カン・ボンギュはショートゴロを打ったが、ショートから本塁への送球が相手走者に当たり、記録上はエラーでサムソンが3−4と1点差に迫った。しかしこのあとはイム・テフンが何とか抑え、トゥサンが1点差を守りきり雨中の接戦を制し、対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。
 7回を無失点に抑えたヒメネスポストシーズン初勝利。トゥサン打線は6安打だったが集中力で4得点を奪った。6回表2点タイムリーを打ったキム・ドンジュは、ポストシーズン通算打点記録タイに並んだ(36打点)。一方サムソンは、かつてエースとして活躍して韓国シリーズなどでも登板経験のあるペ・ヨンスを先発で起用したが、かつての球威はなく5回途中4失点といいところがなかった。打線も8安打ながらつながりを欠いた。

 プレーオフ第3戦は、舞台をトゥサンの本拠地・蚕室野球場に写し9日14時から開始される。