2010年 プレーオフ 第2戦
トゥサン 4−3 サムソン (大邱)
(勝)ヒメネス 1勝 (セーブ)イム・テフン 1S (敗)ペ・ヨンス 1敗
サムソンが先勝したプレーオフの第2戦は、7日の第1戦と同じくサムソンの本拠地・大邱(テグ)に1万人の満員の観衆を集めて行われたが、雨により試合開始が予定の18時より17分遅れた。試合はサムソンの先発がペ・ヨンス、トゥサンの先発がヒメネスで始まった。
サムソンは1回裏1番パク・ハニ、2番チョ・ドンチャンの連打で1,2塁としたが、1死後4番チェ・ヒョンウの打球がセカンドライナーとなった際2塁走者も刺され、一瞬にしてチャンスがついえた。2回表トゥサンの攻撃中に雨が強くなり、試合は16分間中断した。そしてトゥサンは3回表7番ソン・シホンの四球、8番ヤン・ウィジのヒットや送りバントで1死2,3塁とすると、1番チョン・スビンの犠牲フライで1点を先制した。
ヒメネスは2回以降連打を許さず、トゥサンは6回表先頭のチョン・スビンのセーフティーバントや2番オ・ジェウォンのヒットで無死1,2塁とし、ここでサムソンは2番手クォン・ヒョクを登板させたが、3番イ・ジョンウクの四球で満塁とピンチを拡大し、4番キム・ドンジュの2点タイムリー、6番イ・ソンヨルの犠牲フライで3点を追加した。サムソンはここで3番手チョン・ヒョヌクに代えてこれ以上の追加点を防いだ。そして6回表終了後またもや雨が強くなり、試合は2度目の中断となった。
45分後に試合が再開され、サムソンは6回裏先頭の8番ヒョン・ジェユンがヒットで出塁したが2塁で刺されてしまったあとに9番キム・サンスが四球で出塁するなど、ちぐはぐな攻撃で無得点だった。サムソンは7回からイ・ウソン、8回からレディングなど小刻みな継投で反撃を許さなかったが、ヒメネスの前に7回を無失点に抑えられた。サムソンは8回裏トゥサンの2番手ウォーランド(元横浜)から代打カン・ボンギュのヒットなどでチャンスを作り、キム・サンスのタイムリーで1点を返した。
(7回を無失点と好投したヒメネス。)
サムソンは9回裏、トゥサンの4番手イ・ヒョンスンから代打チョ・ヨンフンへの四球と相手の送球ミスにより1死1,2塁のチャンスを作ると、6番パク・チンマンのタイムリーで1点を返した。さらに代わったトゥサンの5番手イム・テフンから途中出場の7番カン・ボンギュはショートゴロを打ったが、ショートから本塁への送球が相手走者に当たり、記録上はエラーでサムソンが3−4と1点差に迫った。しかしこのあとはイム・テフンが何とか抑え、トゥサンが1点差を守りきり雨中の接戦を制し、対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。
7回を無失点に抑えたヒメネスはポストシーズン初勝利。トゥサン打線は6安打だったが集中力で4得点を奪った。6回表2点タイムリーを打ったキム・ドンジュは、ポストシーズン通算打点記録タイに並んだ(36打点)。一方サムソンは、かつてエースとして活躍して韓国シリーズなどでも登板経験のあるペ・ヨンスを先発で起用したが、かつての球威はなく5回途中4失点といいところがなかった。打線も8安打ながらつながりを欠いた。
プレーオフ第3戦は、舞台をトゥサンの本拠地・蚕室野球場に写し9日14時から開始される。