DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チェ・ドンス、クォン・ヨングァンなど4対3大型トレード成立

 SKとLGは28日、4対3の大型トレードを発表した。LGからはチェ・ドンス内野手(38)、クォン・ヨングァン内野手(33)、イ・ジェヨン投手(31)、アン・チヨン外野手(31)、SKからはユン・サンギュン捕手(28)、キム・ソンギュ投手(24)、パク・ヒョンジュン投手(23)が移籍する。

 チェ・ドンスは大学卒業後1994年LGに入団し、以後プロ17年間LG一筋で尚武強い打撃を武器に活躍してきた。特に30代後半となった2007年から09年まで、3年連続2桁本塁打を記録していた。だが2010年シーズンはイ・ビョンギュ(元中日)、イ・テックンなどの強力な打者の加入で出番が減っていて、わずか29試合のみの出場にとどまっていた。プロ17年間の通算成績は1090試合に出場、打率.266、757安打、85本塁打、428打点、9盗塁。SKは主力打者のパク・チョングォンが負傷で離脱したため、その穴埋めとして経験豊富なチェ・ドンスに期待している。
 クォン・ヨングァンも高校卒業後1995年LGへ入団し、プロ16年間LG一筋で長年ショートのレギュラーとして活躍してきた。だが2010年シーズンは若手のオ・ジファンの台頭でレギュラーの座を失い、貴重な控えとして重宝されてきた。プロ16年間の通算成績は1052試合に出場、打率.230、582安打、37本塁打、249打点、58盗塁。
 イ・ジェヨンは大学卒業後2002年トゥサンへ入団し、2008年LGへトレードされた。長年抑え、中継ぎともにこなせるリリーフ右腕として活躍してきた。だが2010年シーズンはわずか4試合の登板にとどまっていた。プロ9年間の通算成績は294試合に登板、26勝24敗22セーブ41ホールド、防御率3.82。アン・チヨンも2002年大学卒業後LGに入団し、2008年ようやっと外野のレギュラーに定着したが、近年は強力な打者の加入で控えに回っていた。プロ9年間の通算成績は312試合に出場、打率.247、183安打、12本塁打、95打点、18盗塁。
 ユン・サンギュンは2008年申告選手としてSKに入団し、同年内に正式契約に至り、2010年シーズンは代打として25試合に出場、打率.400、6打点と活躍していた。キム・ソンギュは高校卒業後2005年にSKへ入団し、兵役を終えたあと2010年シーズンは11試合に登板し中継ぎとして起用されているが、いまだに勝ち星はない。パク・ヒョンジュンは大学卒業後2009年にSKへ入団したが、なかなか1軍に定着できずこちらもいまだに勝ち星はない。
  
 SKへは経験豊富なベテランが、LGへは今後に伸びしろのありそうな選手が移籍した形となったが、両チームにとって互いの弱点を補うよいトレードになることを願わずにいられない。

(文責 : ふるりん