DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   3位トゥサン4連勝、5位LG5連敗

 7月24日(土)に2010年プロ野球オールスター戦が開催されるため、公式戦は7月27日(火)に再開される。

SK 1−3 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)キム・ソンヒョン 3勝4敗  (セーブ)ソン・スンナク 2勝1敗16S  (敗)門倉 10勝5敗
 ネクセンは2回裏、SKの先発門倉(元読売)から8番カン・グィテのタイムリーで1点を先制し、4回裏カン・グィテの2打席連続タイムリー、9番キム・イルギョンのタイムリーで2点を追加した。SKは5回表、ネクセンの先発キム・ソンヒョンから8番チョ・ドンファの犠牲フライで1点を返し、チョン・ウラム、イ・スンホ(背番号20)の継投で相手に追加点を許さなかった。
 ネクセンは7回途中からイ・ボグン、守護神ソン・スンナクの継投で相手の反撃を断って接戦を制し、ハンファがロッテに敗れたため最下位から脱出し7位に浮上した。7回途中まで1失点に抑えた若手キム・ソンヒョンが3勝目。なお、この試合ファン・ジェギュンとのトレードでロッテから移籍してきたキム・ミンソンが2番サードでスタメン出場したが、3打数無安打で途中交代した。首位SKは不調の先発門倉を4回であきらめ継投策に出たが、打線がわずか5安打に抑えられてしまった。
   

サムソン 10−5 キア  (光州) 
(勝)チャ・ウチャン 5勝1敗  (敗)ソン・ヨンミン 1勝5敗1S
本塁打) サムソン : チン・ガビョン 8号  キア : チェ・ジョンボム 1,2号
 試合は序盤サムソンの先発チャン・ウォンサム、キアの先発コロンの投手戦となったが、サムソンは5回表7番チョ・ドンチャンのタイムリー、相手の悪送球で2点を先制した。キアは6回裏2番キム・ソンビンの内野ゴロの間に1点を返したが、1アウトのこの場面で1塁走者イ・ヨンギュが最初アウトを宣告されたものの、ゴロを捕球したセカンドがちゃんとタッチをしていないとして判定が覆ってセーフとなり、キア側の抗議もあって試合は10分ほど中断した。そしてこれが流れを変えたか、代わったサムソンの2番手チョン・ヒョヌクからチェ・ジョンボムの2年ぶりの本塁打となる2ランで3−2と逆転した。
 しかしサムソンは7回表、キアの3番手ソン・ヨンミンから8番チン・ガビョンの2ランで4−3と逆転し、8回表キアの4番手アン・ヨンミョン、5番手ユ・ドンフン、6番手パク・ソンフンから5番チョ・ヨンフンへの押し出しの四球、6番シン・ミョンチョル、チョ・ドンチャンのタイムリー、9番キム・サンスの内野ゴロの間に6点を追加した。キアは8回裏サムソンの4番手チャ・ウチャンからチェ・ジョンボムの2打席連続本塁打となる2ランで反撃したが、クォン・ヒョク、アン・ジマンの継投でこれ以上得点を与えず、2位サムソンが逆転勝ちした。打線ではチョ・ドンチャンが2安打4打点と活躍。6位キアはせっかくつかんだ勝利への流れを手放してしまい、なかなか上昇の兆しが見られない。打線ではチェ・ジョンボムが3安打2本塁打4打点と活躍。


(4打点と活躍したチョ・ドンチャン。)
  

LG 1−5 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)イム・テフン 9勝6敗  (敗)ポン・ジュングン 8勝6敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 18号
 LGは3回表、トゥサンの先発イム・テフンの打球を見失ったエラーで1点を先制したが、トゥサンは4回裏、LGの先発ポン・ジュングンから4番キム・ドンジュの2ランで逆転し、5回裏9番イ・ウォンソクのタイムリーで1点、6回裏6番イ・ソンヨルのタイムリーで2点を追加した。そして6回からはイ・ヒョンスンを登板させ、相手に反撃を許さない。
 最後は3番手ホン・サンサムが抑え、3位トゥサンがLGとの3連戦ですべて勝利し、最近4連勝で2位サムソンを何とか僅差で追いかけている。5回を1失点に抑えたイム・テフンが9勝目。対照的に5位LGは、エースのポン・ジュングンが6回で5失点と期待にこたえられなかったのみならず、打線も単発のわずか6安打に抑えられ完敗し、これで5連敗となった。

(逆転2ランを打ったキム・ドンジュ。)


ロッテ 9−1 ハンファ  (大田) 
(勝)キム・スワン 1勝  (敗)ユ・ウォンサン 4勝9敗
本塁打) ロッテ : キム・ジュチャン 7号、ガルシア 23,24号
 ロッテは2回表、ハンファの先発ユ・ウォンサンから9番ムン・ギュヒョンのタイムリー、1番キム・ジュチャンの3ランで4点を先制し、3回表5番ガルシア(元オリックス)の本塁打で1点を追加した。ロッテの先発キム・スワンは好投を続け、相手に反撃を許さない。ハンファもなかなか追加点を与えなかったが、ロッテは8回表LGの3番手キム・ジェヒョンからガルシアのこの試合2本目の本塁打となる3ラン、8番チョン・ジュヌのタイムリーで4点を追加した。
 ハンファは8回裏キム・スワンから8番カン・ドンウの犠牲フライで1点を返したが、最後は2番手イ・ジョンフンが抑え、4位ロッテが快勝し4連敗から脱出した。2008年申告選手(正式契約を結んでいない選手)としてロッテに入団し、2010年6月正式契約を結んだばかりのキム・スワンは、8回を1失点に抑えプロ初勝利。打線ではガルシアが3安打2本塁打4打点と活躍。ネクセンからトレードで移籍したファン・ジェギュンが2番サードで先発出場し、9回表移籍後初安打を記録した。ハンファは先発ユ・ウォンサンが6回5失点と振るわず、打線もわずか5安打に抑えられ、SKに勝ったネクセンに抜かされ最下位に転落。