DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  キア4連勝で単独3位浮上

 17日はFIFAワールドカップ:アルゼンチン−韓国戦が韓国時間20時半から開始だったため、プロ野球全試合は普段より2時間早い16時半に開始された。


SK 4−11 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)クム・ミンチョル 6勝8敗  (敗)グローバー 6勝4敗
本塁打) SK : イ・ホジュン 3,4号
 この試合、ネクセンの選手はサッカー韓国代表の応援のため、以前も着用したことのある太極旗をあしらったユニフォームを着ていた。ネクセンは1回裏、SKの先発グローバー(元読売)から相手のエラーや5番クラークの犠牲フライで2点を先制した。SKは4回表、ネクセンの先発クム・ミンチョルから3番イ・ホジュンの2ランで同点に追いついたが、ネクセンはその裏8番カン・グィテ、1番チャン・ギヨンのタイムリーで4点を勝ち越した。ネクセンは5回裏グローバー、SKの2番手の大卒新人チェ・ウォンジェから5番クラークのタイムリー、8番カン・グィテのタイムリーで3点を追加したが、SKは6回表イ・ホジュンのこの試合2本目の本塁打で1点を返した。
 ネクセンは6回裏SKの3番手チョン・ジュンホから3番カン・ビョンシクの犠牲フライで1点、7回裏SKの4番手パク・ヒィスから相手のエラーもあり1点を追加した。SKは9回表、ネクセンの3番手パク・ソンフンから8番チェ・ジョンのタイムリーで1点を返したが、最後は4番手ソン・シニョンが抑え大勝し、キアに敗れたハンファに代わって7位に浮上した。8回途中まで2失点に抑えたクム・ミンチョルは6勝目。打線ではカン・グィテが2安打3打点と活躍。首位SKは先発グローバーが大量失点して5回で降板し、打線もイ・ホジュンの2本塁打をあわせても7安打に抑えられてしまった。
  

トゥサン 5−6 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ドンヒョン 4勝  (セーブ)岡本 4勝2敗11S (敗)ウォーランド 4勝2敗
本塁打) LG : チョ・インソン 10号
 トゥサンは1回表、LGの先発ソ・スンファから3番キム・ヒョンスの犠牲フライ、6番イ・ソンヨルのタイムリーで3点を先制した。LGは2回裏、LGの先発ウォーランド(元横浜)から6番チョ・インソンの3ラン、9番クォン・ヨングァンのタイムリーで4−3と逆転した。LGは4回裏クォン・ヨングァンの犠牲フライで1点を追加し、トゥサンは5回表イ・ソンヨルのタイムリーで1点を返した。LGは6回裏トゥサンの2番手の高卒新人イ・ジェハクの悪送球で1点を追加し、トゥサンも8回表LGの6番手キム・グァンスから2番コ・ヨンミンの内野ゴロの間に1点を返した。
 最後は守護神岡本(元埼玉西武)が抑え、6位LGが接戦を制し3連敗から脱出した。LGは7回以降オ・サンミン、キム・ギピョ、イ・サンヨルなど細かい継投でしのいでいったが、5回途中から6回まで無失点に抑えたイ・ドンヒョンが4勝目。なお、オ・サンミンはプロ14年目にして史上4人目となる通算700試合登板を達成。2位トゥサンでは先発ウォーランドが6回途中まで5失点と期待にこたえられなかった。イ・ソンヨルが3打点と活躍。


(2回裏決勝タイムリーを打ったクォン・ヨングァン。) 


サムソン 2−2 ロッテ  (釜山・社稷)
本塁打) ロッテ : イ・デホ 18号
 ロッテは1回裏、サムソンの先発チャン・ウォンサムから3番ホン・ソンフンの犠牲フライで1点を先制し、4回裏4番イ・デホの2試合連続本塁打で1点を追加した。ロッテは先発チャン・ウォンジュンが好投していたが、サムソンは6回表代打イ・ジョンシクの2点タイムリーで2−2の同点に追いついた。サムソンのオ・スンファン、チャ・ウチャン、クォン・オジュン、ロッテのペ・ジャンホ、ホ・ジュンヒョク、キム・サユル、イム・ギョンワンと細かい継投でお互い得点を許さず、試合は延長に入った。
 ロッテは10回裏サムソンの5番手クォン・ヒョクから1死満塁のチャンスを作ったが、ここで外野フライをライトのパク・ハニがホームへ好返球し、犠牲フライで生還しようとした走者が刺されサヨナラ勝ちのチャンスを逃した。ロッテはカン・ヨンシク、キム・イリョプが無失点に抑え、12回裏にもサムソンの6番手ナイト(元北海道日本ハム)から無死満塁のチャンスを作ったが、後が続かず無得点に終わり、規定により引き分けとなった。サムソン打線では5番パク・ソンミンが3安打と活躍。なお、試合は16時半開始だったが21時過ぎまでもつれ込み、パブリックビューイングの会場として社稷野球場は無料開放されていたため、20時半開始のサッカーワールドカップ:韓国−アルゼンチン戦を携帯電話などで観戦する人々の姿も目だった。


(携帯電話でワールドカップの韓国代表戦を観戦する女性。)
 

キア 7−6 ハンファ  (大田)
(勝)アン・ヨンミョン 5勝1敗  (セーブ)ユ・ドンフン 3勝2敗11S  (敗)ホ・ユガン 1勝1敗
本塁打) キア : キム・サンフン 3号、チェ・ヒィソプ 13号、ナ・ジワン 6号  ハンファ : ソン・グァンミン 6号、チェ・ジンヘン 19号
 ハンファは1回裏、キアの先発チョン・テヒョンから6番ソン・グァンミンへの押し出しの四球で1点を先制し、キアは2回表ハンファの先発ユ・ウォンサンから1番イ・ヨンギュ、2番キム・ソンビンのタイムリーで3−1と逆転した。キアは4回表7番キム・サンフンの本塁打で1点を追加したが、ハンファはその裏ソン・グァンミンの本塁打や相手のエラーで2点を返し、5回裏4番チェ・ジンヘンの本塁打王争い単独トップとなる19号2ランで5−4と逆転した。キアは6回表ハンファの2番手ホ・ユガンから8番ナ・ジワンの2試合連続本塁打となる2ランで逆転し、7回表ハンファの3番手パク・チョンジンから4番チェ・ヒィソプの2試合連続本塁打で1点を追加した。
 ハンファは8回裏、キアの3番手クァク・チョンチョルから3番チャン・ソンホが移籍後初打点となるタイムリーを古巣相手に打ち1点を返したが、最後は守護神ユ・ドンフンが抑えキアがシーソーゲームを制し4連勝となり、サムソンがロッテと引き分けたため単独3位に浮上した。4回途中から5回まで無失点に抑えたアン・ヨンミョンは、移籍後中継ぎとして積極的に起用されていて、古巣相手に5勝目。打線ではチェ・ヒィソプが3安打1本塁打1打点と活躍。ハンファは先発のみならずリリーフも打たれ、ネクセンがSKに勝ったため最下位に転落。