DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK、好調ハンファに大勝  6位LG4連勝 

 5月21日は、韓国だと釈迦誕生日の祝日だったため全試合17時開始となり、2010年シーズン3度目となる全試合入場券完売を記録した。
  
SK 14−2 ハンファ  (大田) 
(勝)門倉 8勝2敗  (敗)ユ・ウォンサン 2勝4敗
本塁打) SK : パク・キョンワン 4号、チェ・ジョン 8号、イ・ホジュン 1号、ナ・ジュファン 5号  ハンファ : チェ・ジンヘン 12号
 ハンファは1回裏、SKの先発門倉(元読売)から4番チェ・ジンヘンの本塁打王争い単独トップの12号2ランで先制した。SKは3回表、ハンファの先発ユ・ウォンサンから2番チョン・グヌ、4番パク・チョングォンのタイムリーで2−2の同点に追いつくと、代わったハンファの2番手アン・ヨンミョンから5番チェ・ジョンの犠牲フライ、7番パク・キョンワンの2ランで5−2と逆転した。SKは4回表2番チョン・グヌのタイムリーで1点、5回表ハンファの3番手の高卒新人アン・スンミンからパク・キョンワン、1番パク・チェサンのタイムリーで2点を追加した。
 門倉は2回以降相手に付け入る隙を与えず、打線も7回表3番キム・ジェヒョンのタイムリーで1点、8回表ハンファの4番手チョン・ジェウォンからパク・キョンワンのタイムリーで1点、9回表代打イ・ホジュン、6番ナ・ジュファンの本塁打で3点を追加した。9回裏は2番手キム・ソンギュが抑え首位SKが大勝し、4連敗となった2位トゥサンとの差を大きく広げた。8回を2失点と好投した門倉は、最多勝争い単独トップの8勝目。20安打と爆発した打線ではパク・キョンワンが3安打1本塁打4打点、チョン・グヌが3安打2打点、キム・ジェヒョン、パク・チョングォンが3安打1打点と活躍。最近好調だった最下位ハンファは、投手陣の崩壊と打線がわずか4安打に抑えられたことで、連勝が4で止まった。     


(最多勝争い単独トップの8勝目をあげた門倉。)

   
LG 2−0 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)ソ・スンファ 1勝1敗  (セーブ)岡本 2勝1敗8S  (敗)イ・ヒョンスン 2勝4敗
 LGは1回表、トゥサンの先発イ・ヒョンスンから3番イ・ビョンギュ(背番号9、元中日)、4番パク・ピョンホのタイムリーで2点を先制した。イ・ヒョンスンは2回以降は連打を許さず追加点を与えなかったが、トゥサンはLGの先発ソ・スンファから2回裏、3回裏とチャンスを作るが生かせなかった。LGは6回裏途中で2番手キム・ギピョに交代させ、3番手イ・ソンヨルを7回途中から投入するなど継投策を取った。イ・ヒョンスンは8回を2失点に抑え、9回表は2番手ソン・ヨンフンが無失点でしのいだ。
 6位LGは守護神岡本(元埼玉西武)が9回裏同点のピンチを抑え、完封リレーで4連勝と調子を上げてきた。6回途中まで無失点に抑えた左腕ソ・スンファは、2004年以来6年ぶりの勝利投手となり、プロ9年目にして初の先発勝利をあげた。2位トゥサンは先発イ・ヒョンスンの好投を見殺しにしてしまい、投打がかみ合わず4連敗で首位SKとの差が開いてしまった。


(6年ぶりの勝利投手となったソ・スンファ。)
          

サムソン 3−2 ロッテ  (釜山・社稷) 
(勝)ナイト 5勝2敗  (セーブ)クォン・ヒョク 1勝2S  (敗)サドースキー 2勝5敗
本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 9号
 サムソンは2回表、ロッテの先発サドースキーから9番チョ・ドンチャンのタイムリーで1点を先制し、ロッテは4回裏、サムソンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から5番ガルシア(元オリックス)のタイムリーで1−1の同点に追いついた。サムソンは6回表4番チェ・ヒョンウの2ランで勝ち越し、ロッテは7回裏サムソンの2番手アン・ジマンから9番パク・キヒョクの内野ゴロの間に1点を返し、8回以降キム・サユル、カン・ヨンシク、ホ・ジュンヒョク(背番号20)の継投で追加点を許さなかった。
 3位サムソンはチョン・ヒョヌク、クォン・ヒョクの継投で1点差を守りきり、接戦を制し3連敗から脱出した。7回途中まで好投したナイトはチーム最多の5勝目。5位ロッテは先発サドースキーが7回3失点と好投したが、打線がわずか4安打に抑えられてしまい、4連勝と好調の6位LGがすぐ背後まで迫ってきている。


ネクセン 3−5 キア  (光州) 
(勝)ヤン・ヒョンジョン 7勝1敗  (セーブ)ロペス 1勝3敗1S  (敗)クム・ミンチョル 4勝6敗
本塁打) キア : チェ・ヒィソプ 10号
 キアは3回裏、ネクセンの先発クム・ミンチョルから3番アン・チホンのタイムリー、4番チェ・ヒィソプの2ランで4点を先制した。ネクセンは4回表、キアの先発ヤン・ヒョンジョンから9番チャン・ギヨンのタイムリー、2番ファン・ジェギュンの犠牲フライで3−4と1点差に迫った。キアは6回裏ネクセンの2番手ソン・シニョンから7番パク・キナムのタイムリーで1点を追加した。ネクセンは8回裏のピンチに抑えのソン・スンナクまで登板させ、勝利への執念を見せた。
 しかし4位キアは8回からソン・ヨンミン、ロペスの継投で相手の反撃を断ち、4連敗から脱出した。7回まで3失点に抑えたヤン・ヒョンジョンはチーム最多の7勝目。ただキム・サンフン、ナ・ジワンと2009年の韓国シリーズ優勝に貢献した2人の長距離打者を欠いた打線は、相変わらずの迫力不足でチェ・ヒィソプ頼みである。制球に苦しんだクム・ミンチョルは5回4失点とあまりよくなかったことや、最近当たっていた打線が6安打に抑えられたことで、7位ネクセンは接戦を落とした。