DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位攻防第1ラウンド、トゥサンが6本塁打で乱打戦を制す  

トゥサン 12−8 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)イム・テフン 3勝1敗1S  (敗)グローバー 3勝3敗
本塁打) トゥサン : キム・ヒョンス 5,6号、チェ・ジュンソク 5号、イ・ジョンウク 3号、イム・ジェチョル 1号、ヤン・ウィジ 7号  SK : キム・ジェヒョン 1号、チェ・ジョン 7号、チョ・ドンファ 3号
 この試合は首位攻防戦ということもあり、週末を迎えた仁川・文鶴野球場は28000人の超満員となり、試合開始後の18時50分に2010年シーズン5度目の入場券完売となった。トゥサンは1回表、SKの先発グローバー(元読売)の悪送球、4番キム・ヒョンスの3ラン、7番ソン・シホンのタイムリーで5点を先制した。SKは1回裏、トゥサンの先発イム・テフンから3番キム・ジェヒョンの本塁打で1点、3回裏2番チョン・グヌのタイムリーで1点を返した。トゥサンは5回表6番チェ・ジュンソクの2ラン、6回表1番イ・ジョンウクの2試合連続本塁打で8−2とリードを広げた。SKは6回裏トゥサンの2番手チョ・スンスから5番チェ・ジョンの本塁打で1点を返したが、トゥサンは7回表途中出場の3番イム・ジェチョル、キム・ヒョンスの2者連続本塁打で2点を追加し、グローバーをノックアウトした。
 SKも7回裏チョン・グヌのタイムリーなどで2点を返すが、トゥサンは8回表SKの2番手イム・ソンホンから8番ヤン・ウィジの本塁打、途中出場の2番イ・ウォンソクのタイムリーで2点を追加し、12−5と7点差に広げとどめを刺したかに思えた。SKは8回裏、トゥサンの3番手コ・チャンソン、4番手ホン・サンサムから途中出場の7番イ・ジェウォンのタイムリー、9番チョ・ドンファの2ランで3点を返したが最後はホン・サンサムが抑え、2位トゥサンがSKとの乱打戦を6本塁打(史上タイ記録)の一発攻勢で制した。
 最近先発に転向したイム・テフンは、打線の援護もあり5回を2失点に抑え3勝目。打線ではキム・ヒョンスが3安打2本塁打4打点、イ・ジョンウクが3安打1本塁打1打点、チェ・ジュンソクが3安打1本塁打2打点と活躍。首位SKは先発グローバーが1回に5点を先制されたのが誤算で、打線の猛反撃も及ばなかった。打線ではチョ・ドンファが3安打1本塁打2打点と活躍。


(2本塁打と活躍したキム・ヒョンス。)

   

サムソン 5−18 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)キム・サンス 1勝2敗  (敗)チョン・イヌク 1敗
本塁打) ネクセン : ファン・ジェギュン 1号、ソン・ジマン 6号
 ネクセンは2回裏、サムソンの先発チョン・イヌクから9番ファン・ジェギュン、1番チャン・ギヨン、2番キム・ミヌ、3番ユ・ハンジュンのタイムリーで6点を先制し、3回裏ファン・ジェギュンの2打席連続タイムリーで1点を追加した。サムソンは4回表、ネクセンの先発キム・サンスから7番パク・ハニの犠牲フライで1点を返したが、ネクセンはその裏4番ソン・ジマンのタイムリー、ファン・ジェギュンの自身プロ初となる満塁本塁打などで6点を追加した。サムソンは5回表途中出場の5番カン・ミョングの併殺打の間に1点を返したが、ネクセンはその裏サムソンの2番手ペク・チョンヒョンからソン・ジマンの2ランでリードを広げた。
 サムソンは6回表ネクセンの2番手イ・ジョンホから2番シン・ミョンチョルのタイムリーで1点を返し、ネクセンはその裏キム・ミヌのタイムリーで2点を追加した。サムソンは7回表にも8番ヒョン・ジェユンのタイムリーで1点を返したが、ネクセンはその裏サムソンの3番手イ・ウソンから7番カン・ジョンホの内野ゴロの間に1点を追加した。サムソンは9回表ネクセンの3番手マ・ジョンギルから1番イ・ヨンウクの犠牲フライで1点を返したが、反撃もここまででネクセンが打線の爆発で大勝し、ロッテに敗れたLGを抜いて6位に浮上した。6回途中まで2失点のキム・サンスが勝利投手。打線では最近1軍に復帰したファン・ジェギュンが3安打1本塁打7打点、キム・ミヌが3安打3打点と活躍。3位サムソンは、19歳の期待の若手でプロ初先発となったチョン・イヌクが4回まで13失点と結果を残せず、SKに勝った2位トゥサンとの差が開いた。
 
     

キア 5−3 ハンファ  (大田) 
(勝)ヤン・ヒョンジョン 6勝1敗  (セーブ)ユ・ドンフン 3勝7S  (敗)カペヤン 8敗
本塁打)キア : パク・キナム 2号  ハンファ : チョン・ヒョンソク 3号
 ハンファは2回裏、キアの先発ヤン・ヒョンジョンから7番オ・ソンジンのタイムリーで1点を先制した。ハンファの先発カペランも好投を続けていたが、キアは5回表8番パク・キナムの2ランで逆転すると、この回3番イ・ジョンファン、4番チェ・ヒィソプのタイムリーで3点を追加しカペランをノックアウトした。ハンファも6回裏、6番チョン・ヒョンソクの2ランで反撃し、アン・ヨンミョン、ユン・ギュジンのリリーフ陣は追加点を与えなかった。
 4位キアはクァク・チョンチョル、ユ・ドンフンの継投で相手の反撃を断ち、逆転勝ちでネクセンに敗れた3位サムソンとの差を縮めた。7回途中まで3失点に抑えたヤン・ヒョンジョンがチーム最多の6勝目。最下位ハンファは連勝が3で止まり、先発カペランはここまで先発登板した8試合にすべて負けていて、開幕からの連敗を8に伸ばし韓国初勝利はいまだ道遠しである。打線ではチョン・ヒョンソクが3安打1本塁打2打点と活躍したが、4番チェ・ジンヘンが無安打でつながりを欠いた。
 
  

ロッテ 4−3 LG  (ソウル・蚕室) 
(勝)サドースキー 2勝4敗  (セーブ)イム・ギョンワン 1勝1S  (敗)シン・ジョンナク 1敗
本塁打) ロッテ : チョン・ジュヌ 3号
 ロッテは1回表、LGの先発ポン・ジュングンから1番チョン・ジュヌの先頭打者本塁打で1点を先制し、先発サドースキーも安定した投球を続けた。ロッテは5回表2番ソン・アソプの犠牲フライで1点、6回表8番パク・チョンユンのタイムリーで1点を追加した。LGは7回裏、サドースキーから8番キム・テワン、9番パク・ヨングンのタイムリーで3−3の同点に追いついた。ロッテは8回表、LGの4番手の大卒新人シン・ジョンナクからチャンスを作ると、代わった6番手キム・グァンスからチョン・ジュヌの犠牲フライで1点を勝ち越した。
 8回以降ホ・ジュンヒョク(背番号20)、イム・ギョンワンの継投で1点差を守りきり、5位ロッテが接戦を制し4連敗から脱出した。5月になり調子を上げ7回を3失点に抑えたサドースキーは2勝目。打線ではチョン・ジュヌが3安打1本塁打2打点、4番イ・デホと6番カン・ミンホが3安打ずつと活躍。LGはこれで4連敗となり、サムソンに勝ったネクセンに抜かれ7位に後退。打線では6番ソ・ドンウクが3安打と活躍。  


(抑えとして登板したイム・ギョンワン。)