DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   ロッテ2連勝、ハンファ2連敗

 6日開幕した2010年示範競技は、7日までの2日間に8試合で約35000人の観客が集まり、2009年の示範競技開幕後2日間と比べて約3倍と、かつてない賑わいを見せている。

サムソン 2−5 キア  (光州)
(勝)パク・キョンテ 1勝  (セーブ)クァク・チョンチョル 1S (敗)イ・ウソン 1敗
本塁打) キア : イ・ジョンボム 1号
 キアは1回裏、サムソンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から2番イ・ジョンボム(元中日)の本塁打で1点を先制した。サムソンは2回表キアの先発ヤン・ヒョンジョンから6番チョ・ドンチャンの併殺打の間に1−1の同点に追いついた。キアは4回裏ナイトから6番キム・サンフンのタイムリーで1点を勝ち越したが、サムソンもすかさず6回表ヤン・ヒョンジョンから3番カン・ボンギュのタイムリーで2−2の同点に追いついた。キアは7回裏、サムソンの4番手イ・ウソンから途中出場の2番キム・ギョンオン、5番イ・ジョンファンのタイムリーなどで3点を勝ち越した。
 キアは6回以降ソン・ヨンミン、パク・キョンテ、イ・ドンヒョン、クァク・チョンチョルの継投で相手の反撃を断ち、5−2で示範競技初勝利を収めた。キア打線では3塁打、2塁打と2本の長打を放った申告選手(1軍の試合に出場できない選手)上がりのイ・ジョンファンの活躍が目立った。サムソンは韓国2年目の外国人投手ナイトが4回2失点だったが、チョン・ヒョヌク、オ・スンファンとリリーフ陣の柱の2人が1回ずつを無失点と順調な調整を見せた。
 

トゥサン 3−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)門倉 1勝  (セーブ)チョン・ウラム 1S  (敗)ウォーランド 1敗
本塁打) トゥサン : コ・ヨンミン 1号
 トゥサンは1回表、SKの先発門倉(元読売)から3番コ・ヨンミンの本塁打で1点を先制した。SKは1回裏トゥサンの先発の新外国人ウォーランド(元横浜)から4番パク・チェホンのタイムリーで同点に追いつき、4回裏代わったトゥサンの2番手イ・ジェウから1番キム・ガンミンの走者一掃となる3点タイムリー2塁打で勝ち越した。トゥサンは6回表SKの3番手の高卒新人パク・チョンフンからコ・ヨンミンへの押し出しの四球、代わった4番手イム・ソンホンから途中出場の5番キム・ジェホの犠牲フライで2点を返し、3−4と1点差に迫った。
 トゥサンも6回以降キム・スンフェ、チン・ヤゴプ、ノ・ギョンウンの継投で追加点を許さなかったが、SKはその後パク・ヒョンジュン、チョン・ウラムの継投で1点差を守りきり、示範競技初勝利をあげた。韓国2年目の外国人投手門倉は4回を1失点と好投した。一方トゥサンの新外国人ウォーランドは4回途中四球で崩れて降板するなど、不安な内容だった。


(4回1失点と好投した門倉。)


ロッテ 4−1 ハンファ  (大田)
(勝)イ・ミョンウ 1勝  (セーブ)イム・ギョンワン 1S  (敗)チョン・ジェウォン 1敗
本塁打) ロッテ : カン・ミンホ 1号
 ハンファは1回裏ロッテの先発イ・ミョンウから4番チェ・ジンヘンのタイムリーで1点を先制し、先発のエースのリュ・ヒョンジンも2回を無失点に抑えた。ロッテは3回表ハンファの2番手チョン・ジェウォンから1番キム・ジュチャン、3番チョ・ソンファンのタイムリーで2−1と逆転し、4回表ハンファの3番手の新外国人デポーラから7番カン・ミンホの本塁打で1点を追加した。ロッテは4回以降ナ・スンヒョン、ハ・ジュンホ、ペ・ジャンホの継投で反撃を許さず、7回表ハンファの4番手ユン・グニョンから相手のエラーもあって1点を追加した。
 ハンファは8回から高卒新人アン・スンミン、ユン・ギュジンが1回ずつを無失点に抑えたが、ロッテはキム・イリョプ、イ・ジョンフン、イム・ギョンワンの継投で反撃を許さず、示範競技開幕2連勝スタートとなった。軍から除隊されたロッテの左腕イ・ミョンウが3回1失点と、先発ローテーション入りをアピールした。開幕2連敗となったハンファは新外国人デポーラが3回を投げ1失点だったが不安定な内容だった。トゥサンから移籍してきた内野手チョン・ウォンソクが5番セカンドでフル出場し、3安打と活躍した。
 

LG 1−2 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)ソン・シニョン 1勝  (セーブ)ソン・スンナク 1S  (敗)イ・サンヨル 1敗
 LGは2回表、ネクセンの先発クム・ミンチョルから9番オ・ジファンのタイムリーで1点を先制し、ネクセンは3回裏、LGの先発シム・スチャンから2番ファン・ジェギュンのタイムリーで1−1の同点に追いついた。右のエースとして期待されるシム・スチャンは4回を1失点で降板し、2009年12月末トゥサンからトレードで移籍してきたクム・ミンチョルは4回途中1失点で交代した。LGはその後高卒新人イ・スンヒョン、キム・グァンス、ネクセンはキム・ソンテ、オ・ジェヨン、イ・ボグン、ソン・シニョンなどを登板させた。
 ネクセンは8回裏LGの4番手イ・サンヨルからチャンスを作ると、代わった5番手キム・ギピョから6番カン・ジョンホのタイムリーで1点を勝ち越し、最後は軍から除隊されたソン・スンナクが抑え逆転勝ちした。ネクセンは課題のリリーフ陣が好投したのが収穫だった。首都ソウルの木洞野球場には、3月上旬の寒空の下、大勢の野球ファンたちが試合を楽しみ、3月27日の公式戦開幕を待ちきれないかのようだった。


(大勢の野球ファンが訪れたソウル・木洞野球場。)
(文責 : ふるりん