DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   示範競技開幕  クルセタ(サムソン)、サドースキー(ロッテ)、バーンサイド(ネクセン、元読売)などの外国人投手が好投

 6日、2010年プロ野球示範競技(オープン戦に相当)が開幕した。21日まで各球団14試合実施する。

サムソン 4−1 キア  (光州)
(勝)クルセタ 1勝  (セーブ)チョン・ホンジュン 1S (敗)ロペス 1敗
 サムソンは2回表キアの先発ロペスから8番チェ・サンビョンの犠牲フライで1点を先制し、3回表3番カン・ボンギュ、5番チェ・テインのタイムリーで2点を追加した。サムソンの先発で、韓国2年目の外国人投手クルセタは5回を無失点、しかもパーフェクトの15人で抑えた。キアは6回裏サムソンの2番手クォン・ヒョクから2番アン・チホンの犠牲フライで1点を返した。
 キアの2番手は新外国人ロドリゲスで、6回と7回を無失点に抑え、3番手の守護神ユ・ドンフン、4番手チョン・ヨンウンも無失点で追加点を許さなかった。サムソンは8回キム・ヒョナム、9回チョン・ホンジュンが無失点に抑え、4−1で示範競技初戦を勝利で飾った。キアは2009年の最多勝投手(14勝)ロペスが5回4失点と、あまりよい内容ではなかった。チェ・ヒィソプ、キム・サンヒョンの2人の大砲が出場しなかったとはいえ、打線もわずか1安打に抑えられいいところがなかった。


トゥサン 5−0 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ヒメネス 1勝  (敗)チョン・ジュンホ 1敗
 トゥサンは1回表SKの先発チョン・ジュンホから4番キム・ヒョンス、5番イ・ウォンソクのタイムリーで2点を先制し、先発の新外国人ヒメネスも4回を無失点に抑えた。トゥサンは4回表9番ヨン・ドカン、1番イ・ジョンウクのタイムリー、2番チョン・スビンの犠牲フライで3点を追加した。5回以降トゥサンはコ・チャンソン、チョン・ジェフンなどを1回ずつ登板させ、反撃を許さない。特に7回登板した4番手ソン・ヨンフンは三者連続三振の快投を見せた。
 SKは6回と7回は軍から除隊された2番手キム・ソンギュ、8回と9回は150km/h超の速球にかつての威力が戻りつつある3番手オム・ジョンウクが追加点を許さなかったが、トゥサンもパク・チョンベ、高卒新人イ・ジェハクが無失点に抑え、完封リレーで示範競技緒戦を勝利で飾った。打線ではこれから4番を任されることになったキム・ヒョンスが3安打と活躍した。SKは主力選手が多く出場しながら、打線はわずか2安打に抑えられいいところがなかった。


(3安打と活躍した4番キム・ヒョンス。)


ロッテ 12−1 ハンファ  (大田)
(勝)サドースキー 1勝  (セーブ)チャン・ウォンジュン 1S  (敗)カペラン 1敗
本塁打) ロッテ : ソン・アソプ 1号、チョ・ソンファン 1号、チョン・ジュヌ 1号
 ロッテは2回表ハンファの先発の新外国人カペランから8番ソン・アソプの3ランで先制し、3回表3番チョ・ソンファンのソロ本塁打で1点を追加した。ハンファは4回表から病気により2年ぶりの現役復帰となったソン・チャンシクを登板させたが、1番キム・ジュチャンのタイムリーでロッテに2点を追加された。ロッテの先発の新外国人サドースキーは3回を無失点に抑えると、4回から登板した2番手ソン・スンジュンも3回無失点で好投した。
 ロッテは6回表ハンファの4番手パク・チョンジンから代打チョン・ジュヌ、パク・チョンジュンのタイムリーで3点、8回表ハンファの6番手ク・デソン(元オリックス)からチョン・ジュヌの本塁打で2点を追加した。ハンファは8回裏ロッテの3番手チャン・ウォンジュンから代打チョン・ウォンソクのタイムリーで1点を返したが、ロッテは9回表ハンファの7番手ヤン・フンから相手のエラーもあり1点を追加すると、12−1と打線の爆発で大勝し示範競技緒戦を飾った。
 15安打12得点と爆発したロッテ打線では、外野の一角を狙うソン・アソプが2安打1本塁打3打点、チョン・ジュヌが2安打1本塁打4打点と活躍した。投手陣では新外国人サドースキーだけでなく、右のソン・スンジュン、左のチャン・ウォンジュンと、先発三本柱の一角として期待される2人が好投した。2009年最下位に終わったハンファは新外国人カペランが3回4失点と結果を残せず、リリーフ陣も打たれ、打線も6安打で1得点とあまりつながらなかった。


LG 3−2 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)チョン・ジェボク 1勝  (セーブ)イ・ドンヒョン 1S  (敗)ペ・ヒムチャン 1敗
本塁打) ネクセン : チョン・スソン 1号
 ネクセンは3回裏LGの先発イ・ヒョンジョンから1番チョン・スソンの本塁打で1点を先制し、先発の新外国人バーンサイド(元読売)も4回を無失点に抑えた。ネクセンは5回裏LGの3番手ハン・ヒィから2番ファン・ジェギュンのタイムリーで1点を追加したが、LGは6回表ネクセンの2番手キム・サンスから9番オ・ジファンのタイムリー、1番イ・デヒョンの内野ゴロの間に2−2の同点に追いついた。ネクセンは7回から3番手パク・ソンフンを登板させ、LGも4番手オ・サンミンが勝ち越し点を許さなかった。
 LGは9回表ネクセンの4番手ペ・ヒムチャンから6番パク・ピョンホのタイムリーで1点を追加し、9回裏5番手チョン・ジェボクが四球で招いたピンチを6番手イ・ドンヒョンが抑え3−2で逆転勝ちし、パク・チョンフン新監督は示範競技緒戦で白星をプレゼントされた。9回表決勝タイムリーを打った長距離砲パク・ピョンホは、24歳になる2010年シーズンこそレギュラーの座を取ることを期待される。ネクセンでは新外国人バーンサイドの好投が最大の収穫だった。


(示範競技緒戦、大勢の観客が集まったソウル・木洞野球場。)
 

(文責 : ふるりん