日韓クラブチャンピオンシップ2009(14日13時)に出場する韓国シリーズ優勝チーム・キアは13日、試合会場となるビッグNスタジアム(日本・長崎市)で試合前日の練習を行い、チョ・ボムヒョン監督は、対戦する日本シリーズ優勝チーム・読売の原監督との試合会見にも出席した。2009年が第1回となる日韓クラブチャンピオンシップは、韓国シリーズ史上最多の10回目の優勝を達成した、日本シリーズ史上最多の21回目の優勝を達成した読売との対戦と、両国を代表する名門チームの対決となった。
キアの先発はまだ21歳の左腕ヤン・ヒョンジョン(29試合、12勝5敗、防御率3.15)が予定され、小笠原、ラミレスなど日本プロ野球を代表する強打者が並ぶ重量打線との対決が注目される。また読売の韓国人スラッガー、イ・スンヨプも先発出場する見込みで、千葉ロッテ在籍時のアジアシリーズ2005以来となる韓国プロ野球の投手との対決が見られる。
読売の先発はチーム最多勝の15勝をあげたプエルトリコ出身の外国人投手ゴンザレスが予定され、2009年シーズン本塁打(36本)、打点(127点)の2冠王キム・サンヒョン、同じく33本塁打、100打点を記録したチェ・ヒィソプの中軸打線との対決も注目される。2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)で日本代表を率い、5度韓国と対決した原監督は、今回の日韓対決にも並々ならぬ意気込みで臨む構えを見せている。
キアはロペス、ガトームソン(元福岡ソフトバンク)の両外国人投手、軍事基礎訓練をうけている外野のイ・ヨンギュと右のエースのユン・ソンミンなど、多数の主力選手を欠いていて戦力的に苦しいが、チームの精神的支柱イ・ジョンボム(元中日)を中心に、主力選手がほぼそろっている読売相手に互角の勝負を挑むことを期待したい。