DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ソン・ドンヨル監督(元中日)と5年総額27億ウォンで再契約

 サムソンは29日、ソン・ドンヨル監督(元中日)と契約期間5年、契約金8億ウォン、年俸3億8000万ウォン(前年比1億8000万ウォン増)の総額27億ウォンで再契約した。これは2009年から契約期間3年、年俸4億ウォンの契約を結んでいるキム・ソングン監督(SK)を上回る大型契約となった。
 ソン・ドンヨル監督は現役時代ヘテの黄金時代を築き韓国最高の投手として名声を築き上げ、選手生活の晩年(1996−99年)は日本プロ野球・中日でも活躍した。1999年中日で現役を引退後、指導者の道を歩むため中日でコーチ研修を受けるなど準備を続け、2004年にサムソンの首席コーチとなり、翌05年ヘテ時代の恩師・キム・ウンニョン監督(現サムソン球団社長)から監督の座を譲られ、監督初年度にして韓国シリーズ優勝を達成した最初の指導者となった。2006年には球団史上初の韓国シリーズ2連覇を達成し、サムソンの黄金時代を築いた。
 だが2007年、08年と2年連続公式戦4位に終わり、優勝からは遠のいただけでなく、2009年シーズンには公式戦5位にとどまり、1996年以来13年ぶりにポストシーズン進出(公式戦4位以上)を逃した。それにもかかわらず球団側はソン・ドンヨル監督の手腕を高く評価し、2010年シーズン以降の続投が決まり、黄金時代の再現を期すこととなった。なお、ソン・ドンヨル監督就任時からその右腕としてチームを支えてきたハン・デファ首席コーチがハンファの新監督に就任することもあって、大幅なコーチ陣の入れ替えも行われ、日本人の長島清幸1軍打撃コーチは日本プロ野球からのオファーもあり帰国することになった。なお、2010年シーズンに向けた新体制は、10月初めの秋季キャンプから本格的に始動する予定。
(9月29日現在の為替レート:1億ウォン=約758万円)
(文責 : ふるりん