DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位キア4連勝で優勝へあともう少し 2位SKは執念の14連勝、4位ロッテも5連勝

LG 6−9 キア  (光州) 
(勝)ハン・ギジュ 3勝5敗4S  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗21S  (敗)チョン・ジェボク 2勝5敗
本塁打) キア : チェ・ヒィソプ 30号、ナ・ジワン 23号
 LGは1回表キアの先発イ・デジンから2番パク・チョンホのタイムリーで1点を先制したが、キアは1回裏LGの先発チョン・ジェボクの暴投や相手のエラー、7番キム・サンフンのタイムリーで4−1と逆転した。LGは2回表キアの2番手クァク・チョンチョルから1番イ・デヒョンのタイムリーと、サードのキム・サンヒョンのエラーで4−4の同点に追いつき、3回表キアの3番手ハン・ギジュから8番キム・テグンのタイムリーで5−4と逆転した。
 キアは3回裏4番チェ・ヒィソプの自身初となる30号本塁打で5−5の同点に追いつくと、4回裏LGの2番手オ・サンミンから代打イ・ジョンボム(元中日)のタイムリー、3番ナ・ジワンの2試合連続本塁打となる2ランで8−5と逆転した。LGは8回表キアの4番手ソン・ヨンミンから3番パク・ヨンテクの内野ゴロの間に1点を返したが、キアはその裏LGの6番手キョン・ホンホから5番キム・サンヒョンのタイムリーで1点を追加し、最後は守護神ユ・ドンフンが抑え逆転勝ちし、13400人の大入り満員となった地元・光州で4連勝となった。
 これで首位キアは2位SKも14連勝と勝ったものの、12年ぶりの公式戦優勝、韓国シリーズ出場へのマジックナンバーをいよいよ2とし、20日SKが負けてキアが勝てば優勝が決まることになった。3回表に勝ち越し点を奪われたが、その後6回まで追加点を許さなかったハン・ギジュが、長い間のブランクを感じさせない3勝目で、ポストシーズンに向けて大きな戦力が加わった。打線ではチェ・ヒィソプが3安打1本塁打1打点と活躍。先発チョン・ジェボクが4回途中までしか持たなかったのが響いた7位LGでは、イ・デヒョンが3安打2打点4盗塁と活躍し、盗塁数を8球団最多の62個まで伸ばし、史上2人目の2年連続60盗塁を達成と韋駄天ぶりをみせつけた。


(ホームランを打ったチェ・ヒィソプとナ・ジワン。)
 

ハンファ 1−12 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)グローバー 8勝3敗1S  (敗)チョ・ジョンミン 5敗
本塁打) SK : キム・ジェヒョン 10号
 SKは1回裏ハンファの先発チョン・ジョンミンから2番パク・チェサン、4番キム・ジェヒョン、6番パク・チョングォンのタイムリーで3点を先制し、チョン・ジョンミンは1アウトしかとれず交代すると、代わったハンファの2番手の大卒新人ファン・ジェギュから7番ナ・ジュファンの犠牲フライで1点を追加した。さらに2回裏ハンファの3番手の大卒新人ホ・ユガンからパク・チョングォンの2打席連続タイムリーで2点を追加した。SKの先発グローバー(元読売)は無失点の好投を続け、打線は6回裏ハンファの4番手キム・ジュから3番チョン・グヌの犠牲フライ、キム・ジェヒョンの2ランで9−0と大量リードを奪った。
 ハンファは7回表SKの2番手イ・スンホ(背番号20)から代打カン・ドンウのタイムリーで1点を返したが、SKはその裏ハンファの4番手の大卒新人パク・ソンホから代打イ・ホジュンのタイムリー、5番チェ・ジョンの犠牲フライで3点を追加した。最後はひじの故障で6月26日以来86日ぶりの1軍登板となった3番手チェ・ビョンニョンが抑え、2位SKが首位キアの優勝を阻止せんと執念を見せ、引き分け1つをはさんで球団連勝記録を更新する14連勝となった。7回途中まで無失点に抑えたグローバーは、最近6連勝と絶好調で8勝目。17安打と爆発した打線では、パク・チェサンが4安打1打点、キム・ジェヒョンが3安打1本塁打3打点、パク・チョングォンが2安打3打点と活躍。最下位ハンファはチョン・ジョンミンが1回持たず降板し2009年シーズン勝ち星なしの5連敗で、4番キム・テギュンが4安打と一人気を吐いた。


(最近6連勝と好調のグローバー。)


ロッテ 5−4 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)ソン・スンジュン 13勝8敗  (セーブ)イ・ジョンフン 1勝3敗8S  (敗)クム・ミンチョル 7勝2敗
本塁打) ロッテ : ガルシア 29号  トゥサン : イム・ジェチョル 6号
 この試合は相手がし烈な4位争いをしていて熱狂的なファンが多いロッテだったこともあり、蚕室野球場は3万500人の大入り満員となり入場券も完売し、トゥサンは主催試合のシーズン観客動員数が球団史上初めて100万人を超え、2009年シーズンではロッテに次ぐ2球団目の観客100万人動員となり、過熱するプロ野球人気の波に乗っている。
 ロッテは1回表トゥサンの先発ホン・サンサムから3番チョ・ソンファンのタイムリーで1点を先制し、3回表4番ガルシア(元オリックス)のタイムリーで1点を追加した。トゥサンは3回裏ロッテの先発ソン・スンジュンから9番イム・ジェチョルの2ラン、チャン・ソンウのパスボールで3−2と逆転した。ロッテは4回表8番チャン・ソンウの犠牲フライで同点に追いつくと、5回表トゥサンの2番手クム・ミンチョルからガルシアの本塁打で4−3と逆転し、6回表1番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を追加した。
 トゥサンは6回裏ロッテの2番手イ・ジョンフンから6番ソン・シホンの犠牲フライで1点差に迫り、3番手イ・ジェウなども追加点を与えなかった。しかしイ・ジョンフンはその後のピンチもしのぎ、1点差を守りきりロッテが接戦を制し5連勝で4位の座を守った。ソン・スンジュンはシーズン自身最多の13勝目。3位トゥサンはチャンスであと一本が出ず、14連勝となった2位SKとのゲーム差が5に開いてしまい、苦しい立場になった。
     

ヒーローズ 0−7 サムソン  (大邱)
(勝)クルセタ 9勝9敗  (敗)キム・ヨンミン 1勝3敗
本塁打) サムソン : シン・ミョンチョル 18号、パク・ハニ 2号、イ・ヨンウク 4号
 サムソンは1回裏ヒーローズの先発キム・ヨンミンから1番シン・ミョンチョルの先頭打者本塁打で1点を先制し、2回裏7番パク・ハニの犠牲フライで1点、4回裏パク・ハニ、2番イ・ヨンウクの2ラン2本で4点を追加した。サムソンの先発クルセタは打線の援護を受け好投し、5回裏ヒーローズの2番手オ・ジェヨンから9番ソン・ジュインのタイムリーで1点を追加した。ヒーローズはクルセタを攻略しきれず、6回以降チャ・ウチャン、キム・サンス(背番号44)、高卒新人パク・ミンギュに抑えられ、5位サムソンが完封リレーで4位ロッテとのゲーム差1を守った。
 最近運もなく6連敗中だったクルセタが、7月15日のトゥサン戦以来66日ぶりの勝利となる9勝目。打線ではシン・ミョンチョルが3安打1打点と活躍。なお、この試合は4位争いに残るサムソンを応援しようと、地元・大邱のファンたちが押し寄せ、サムソンの主催試合では11度目となる1万人の超満員となり入場券完売となった。ヒーローズは先発キム・ヨンミンが4回途中6失点で降板しただけでなく、クラークを欠いた打線も6安打に抑えられ、公式戦終盤で5連敗してしまい、シーズン5位以下が確定したことで4位争いから完全に脱落し、球団創設から2年目のシーズンもポストシーズン進出に失敗した。