DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2位SK、延長12回裏に追いつかれ14連勝ならず  サムソン、ユン・ソンファンの14勝目でロッテと同率4位

キア 9−2 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 12勝5敗  (敗)ファン・ドゥソン 7勝3敗9S
本塁打) キア : イ・ジョンボム 6号、イ・ジェジュ 4号  ヒーローズ : カン・ジョンホ 20号、ソン・ジマン 22号 
 キアは1回表ヒーローズの先発ファン・ドゥソンから2番イ・ジョンボム(元中日)の本塁打、5番キム・サンヒョンのタイムリーで2点を先制し、ヒーローズは2回裏キアの先発ヤン・ヒョンジョンから7番カン・ジョンホの本塁打で1点を返した。キアは3回表代打イ・ジェジュの3ランでファン・ドゥソンをノックアウトすると、4回表ヒーローズの2番手キム・ソンヒョンから1番キム・ウォンソプのタイムリー、イ・ジョンボムの犠牲フライ、4番チェ・ヒィソプの内野ゴロの間に8−1とリードを広げた。ヒーローズは6回裏6番ソン・ジマンの本塁打で1点を返した。
 首位キアは9回表ヒーローズの5番手ペ・ヒムチャンの暴投で1点を追加し、最後は7月15日以来2ヶ月ぶりの1軍登板となった4番手ハン・ギジュが相手の反撃を断ち快勝した。これで2位SKがLG相手に引き分けたため、ゲーム差が1.5に広がり、終盤までもつれる優勝争いで一歩有利な立場に進んだ。6回を2失点に抑えたヤン・ヒョンジョンが12勝目で、最近6連勝と好調を維持している。6位ヒーローズは最近6連勝中だった先発ファン・ドゥソンが3回途中5失点でノックアウトされ、強力打線も2本塁打を含めてわずか5安打と振るわず、同率4位のロッテ、サムソンとのゲーム差が2.5に広がり、し烈な4位争いからさらに後退した。
  

SK 2−2 LG  (ソウル・蚕室) 
本塁打) SK : チョン・サンホ 12号  LG : ペタジーニ 26号
 SKは4回表LGの先発イ・スンウから5番チェ・ジョンの併殺打の間に1点を先制し、先発ソン・ウンボムも毎回のように走者を出しながら5回を無失点に抑えた。LGは6回裏SKの2番手チョン・ウラムから4番ペタジーニ(元読売)の本塁打で1−1の同点に追いついた。20歳の左腕イ・スンウは8回途中まで1失点に抑える好投で、LGは8回表のピンチも、イ・ドヒョン、オ・サンミンの継投で何とかしのいだ。SKもユン・ギルヒョン、コ・ヒョジュン、チョン・ビョンドゥと細かい継投で相手に勝ち越しを許さず、試合は9回を終えても同点だったため延長に突入した。
 SKはLGの4番手キョン・ホンホに9回から抑えられていたが、12回表ようやっと8番チョン・サンホの2試合連続本塁打で1点を勝ち越し、このまま逃げ切るかと思われた。しかしLGは12回裏これまで抑えられていたSKの6番手グローバー(元読売)の暴投で2−2の同点に追いつき、なおもサヨナラ勝ちのチャンスだったが、SKは7番手イ・スンホ(背番号20)がサヨナラ勝ちを許さず、試合時間が4時間半を超え、試合終了時に時計の針が夜11時を回っていた激闘は引き分けに終わった。怒涛の13連勝で首位SKを追走していた2位SKにとっては14連勝とならず、ヒーローズに勝った首位キアとのゲーム差が1.5に広がり、負けに等しい引き分けとなった。7位LGは2009年シーズン最終戦となったこのカードで意地を見せたが、SKが11勝6敗2分けと勝ち越していることには変わりがなかった。


(12回裏、SKのグローバーの暴投の間に3塁走者パク・ヨンテクが同点のホームを踏む。)
  

ハンファ 1−6 サムソン  (大邱)
(勝)ユン・ソンファン 14勝4敗  (敗)ヤング 1勝7敗
本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 21号、 カン・ボンギュ 20号
 サムソンは1回裏ハンファの先発ヤング(元オリックス)から4番チェ・ヒョンウの2ランで先制し、3回裏3番カン・ボンギュ、チェ・ヒョンウのタイムリーで2点、5回裏カン・ボンギュの本塁打で1点を追加した。サムソンの先発ユン・ソンファンは好投を続け、打線は6回裏ハンファの2番手の大卒新人ファン・ジェギュから7番パク・ハニのタイムリーで1点を追加した。ハンファは8回表ユン・ソンファンから4番キム・テギュンのタイムリーでやっと1点を返した。
 サムソンはチャ・ウチャン、クォン・ヒョクの継投で相手の反撃を断ち快勝し、4連敗から脱出しただけでなく、試合のなかったロッテと同率4位に並び、し烈な4位争いは互いに公式戦残り6試合となってもまったくその行方がわからなくなった。8回途中まで1失点に抑えたユン・ソンファンは、最多勝争い単独トップとなる14勝目。打線ではチーム最多の21本塁打を記録し、4番らしい成績を残しているチェ・ヒョンウが3打点と活躍。以前より調子の上向いてきた最下位ハンファは、先発ヤングが5回5失点と相変わらず結果を残せず自身3連敗で、打線も7安打に抑えられてしまった。