DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位キア、60勝一番乗り  最下位ハンファ9連敗

キア 9−2 サムソン  (大邱)
(勝)ガトームソン 12勝3敗  (敗)クルセタ 8勝5敗
本塁打) キア : チェ・ヒィソプ 22号、キム・サンフン 11号
 キアは1回表サムソンの先発クルセタから、相手のエラーと5番キム・サンヒョンのタイムリーで2点を先制し、サムソンは2回裏キアの先発ガトームソン(元福岡ソフトバンク)から8番チェ・サンビョンのタイムリーで1点を返した。キアは3回表4番チェ・ヒィソプの3ランでリードを広げ、5回表2番キム・ウォンソプのタイムリーで1点を追加した。サムソンは6回裏9番イ・ヨンウクのタイムリーで1点を返し、ガトームソンはここで降板した。
 首位キアは7回表サムソンの4番手チェ・ウォンジェからチェ・ヒィソプのタイムリーで1点、8回表7番キム・サンフンの本塁打で2点を追加し、ソン・ヨンミン、パク・キョンテ、コ・ウソクの継投で相手の反撃を断ち快勝し、60勝一番乗りを決めた。またサムソン戦の連勝も5に伸ばした。ガトームソンは打線の援護もあり最多勝争いトップタイの12勝目。打線ではキム・ウォンソプが4安打1打点、8月だけで5本塁打と絶好調のチェ・ヒィソプが1本塁打4打点と活躍。5位サムソンは先発クルセタが6回6失点と振るわず、打線もつながりを欠き、LGに勝った4位ロッテとの差が広がった。


(3回表3ランを放ち4打点と活躍したチェ・ヒィソプ。)
  

トゥサン 3−7 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)イ・ヒョンスン 12勝6敗  (敗)セデーニョ 3勝4敗
本塁打) トゥサン : イ・ウォンソク 8号、キム・ヒョンス 19号  ヒーローズ : カン・グィテ 3号、イ・テックン 13号
 トゥサンは1回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから6番ソン・シホンのタイムリーで1点を先制したが、ヒーローズは2回裏1番ファン・ジェギュンのタイムリーで2−1と逆転し、4回裏トゥサンの2番手イ・ジェウから8番カン・グィテの本塁打で1点を追加した。トゥサンは5回表2番イ・ウォンソクの本塁打で1点差としたが、ヒーローズはその裏3番イ・テックンの本塁打で1点を追加した。トゥサンは8回表3番キム・ヒョンスの本塁打で再び1点差としたが、ここで登板したヒーローズの2番手ソン・シニョンが同点打を許さなかった。しかしヒーローズはその裏トゥサンの3番手チョン・ジェフンからファン・ジェギュン、2番カン・ジョンホのタイムリーで3点を追加した。
 最後はオ・ジェヨン、イ・ボグンの継投で抑え、6位ヒーローズが逆転勝ちし4位以上進出に望みをつないだ。7回を3失点に抑えたイ・ヒョンスンが最多勝争いトップタイの12勝目。打線ではファン・ジェギュンが2安打4打点と活躍。2位トゥサンはサムソンに敗れた首位キアとのゲーム差が縮まった。先発セデーニョは3回を3失点と期待に沿えなかった。


(最多勝争いトップタイの12勝目をあげたイ・ヒョンスン。)
 

SK 3−0 ハンファ  (大田)
(勝)グローバー 3勝3敗  (セーブ)チョン・デヒョン 2勝3敗9S  (敗)アン・ヨンミョン 7勝7敗 
本塁打) SK : チョン・グヌ 6号
 SKは1回表ハンファの先発アン・ヨンミョンから2番ナ・ジワンのタイムリー、5番パク・チョングォンの内野ゴロの間に2点を先制し、3回表1番チョン・グヌの本塁打で1点を追加した。SKの先発グローバー(元読売)は連打を許さず、8回を無失点に抑えた。ハンファ投手陣も7回以降大卒新人ホ・ユガン、ク・デソン(元オリックス)、ヤン・フンが追加点を許さず、8連敗からの脱出に必死だった。
 しかし9回裏はチョン・デヒョンに抑えられてしまい、3位SKが完封リレーで勝利し、ヒーローズに敗れた2位トゥサンとのゲーム差を2に縮め、首位奪回に望みをつないだ。グローバーは7月2日のハンファ戦以来44日ぶりの勝利となる3勝目で、連敗は3で止まった。打線ではチョン・グヌが3安打1本塁打1打点と活躍。最下位ハンファはこれでまさかの9連敗となってしまい、3失点と投手陣が比較的好投した際は打線がわずか4安打に抑えられ無得点に終わるなど、投打がまったくかみ合わない。
 

ロッテ 14−11 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)カン・ヨンシク 4勝3敗2S  (セーブ)イ・ジョンフン 1勝2敗6S  (敗)ハン・ヒィ 1勝2敗
本塁打) ロッテ : イ・デホ 20号、ガルシア 21号、チョ・ソンファン 8号、チャン・ソンウ 1号  LG : パク・ピョンホ 8号
 ロッテは1回表LGの先発の高卒新人ハン・ヒィから4番イ・デホの2年ぶりの20号本塁打となる2ラン、6番ガルシア(元オリックス)の2試合連続本塁打となる2ランで4点を先制し、LGもその裏ロッテの先発イ・ヨンフンから2番アン・チヨンのタイムリーで1点を返した。ロッテは2回表1番キム・ジュチャン、2番チョン・スグンの内野ゴロの間、3番チョ・ソンファンの本塁打で3点、3回表7番イ・イングの内野ゴロの間に1点を追加した。LGも3回裏4番パク・ピョンホの2ランで反撃した。そしてLGは5回裏相手のエラーや7番パク・キョンス、8番キム・テグンのタイムリーで3点を返すと、代わったロッテの2番手カン・ヨンシクから1番イ・デヒョンの内野ゴロの間に7−8と1点差に迫った。
 ロッテは6回表LGの2番手オ・サンミンからチョン・スグンのタイムリーで1点、7回表LGの4番手ノ・ジニョンから8番キム・ミンソンのタイムリー、キム・ジュチャン、チョ・ソンファンへの押し出しの四球で3点を追加した。LGは7回裏ロッテの3番手ペ・ジャンホ、4番手イ・ジョンフンから途中出場の2番ペタジーニ(元読売)、3番パク・ヨンテクのタイムリー、5番イ・ジニョンの犠牲フライ、ダブルスティール成功の間に4点を返し、11−12と1点差に迫った。ロッテは9回表LGの6番手チョン・チャンホンから9番チャン・ソンウのプロ2年目にしての初本塁打、代わった7番手キョン・ホンホから5番ホン・ソンフンのタイムリーで2点を追加し、最後はイ・ジョンフンが抑え、両チーム合計35安打の4時間43分にも及ぶ乱打戦を制し4位の座を守った。
 5回途中から6回途中まで無失点に抑えたカン・ヨンシクが4勝目。先発全員安打の18安打と爆発した打線では、1年ぶりの1軍復帰から3試合目となったチョン・スグンが3安打2打点、ホン・ソンフンが4安打1打点、ガルシアが3安打1本塁打2打点と活躍。7位LGは5回裏、7回裏の同点のチャンスをものにできなかったのが響いた。17安打と爆発した打線ではパク・ヨンテクが3安打2打点と活躍。なお、妻の米国籍取得で一時韓国から出国していたペタジーニは、5試合ぶりに戦列へ復帰し途中出場ながら2安打1打点と結果を残した。