DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位キア、チーム史上最多タイの11連勝  サムソン4位浮上

ロッテ 0−2 キア  (光州)
(勝)ユン・ソンミン 6勝3敗7S  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗14S  (敗)チョ・ジョンフン 10勝8敗
本塁打) キア : キム・サンヒョン 23号
 キアは4回裏ロッテの先発チョ・ジョンフンから5番キム・サンヒョンの2ランで先制し、先発ユン・ソンミンも好投を続けた。チョ・ジョンフンもその後追加点を許さず、打線の援護を待ったが、6回表2死満塁のチャンスも生かすことができなかった。ユン・ソンミンは7回を無失点に抑え、ソン・ヨンミン、クァク・チョンチョルなどのリリーフ陣も好投した。
 最後は新守護神ユ・ドンフンが抑え、首位キアが完封リレーで球団史上最多タイ(ヘテが売却され、キアが創設されたのは2001年)となる11連勝(2003年以来6年ぶり)を記録した。敗れたロッテはサムソンに抜かれ5位に後退。なお、2008年7月の一般市民への暴行事件により無期限失格処分を受けていたが、6月に解除されたチョン・スグン(ロッテ)が2番レフトでスタメン出場し、1回表の第1打席で安打を記録するなど、順調な復帰第1戦となった。


(4回裏キム・サンヒョンが23号2ランを打つ。)


ハンファ 5−10 トゥサン(ソウル・蚕室)
(勝)キム・ソヌ 9勝7敗  (敗)ユ・ウォンサン 5勝9敗
本塁打) ハンファ : イ・ボムホ 19号
 トゥサンは1回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから4番キム・ドンジュの犠牲フライ、5番チェ・ジュンソク、8番ヨン・ドカンのタイムリーで5点を先制した。ハンファも2回表トゥサンの先発キム・ソヌから6番ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を返したが、トゥサンは3回裏ヨン・ドカンの犠牲フライで1点を追加した。ハンファは6回表3番キム・テワンのタイムリー、5番イ・ボムホの3ランで4点を返し5−6と1点差に迫った。だがトゥサンは7回裏ハンファの4番手ヤン・フンからキム・ドンジュ、6番ソン・シホン、ヨン・ドカン、9番キム・ジェホのタイムリーで4点を追加した。
 2位トゥサンは8回以降イム・テフン、チョン・ジェフンの継投で相手の反撃を断ち勝利した。7回途中5失点で降板したが、キム・ソヌは打線の援護もあり自身3連勝で9勝目。打線では捕手ヨン・ドカンがプロ6年目にして自身初となる1試合5打点と活躍。最下位ハンファは全く希望が見えない泥沼の7連敗。


(初の1試合5打点を記録したヨン・ドカン。)



LG 3−6 SK(仁川・文鶴)
(勝)ソン・ウンボム 12勝2敗  (セーブ)チョン・ビョンドゥ 6勝4敗3S  (敗)ジョンソン 1勝1敗
本塁打) LG : チェ・ドンス 10号  SK : パク・チェサン 9号
 SKは1回裏LGの先発の新外国人ジョンソンから、1番パク・チェサンの先頭打者本塁打で1点を先制した。LGは4回表SKの先発ソン・ウンボムから4番チェ・ドンスの本塁打で1−1の同点に追いついたが、SKは5回裏4番イ・ホジュンのタイムリーで1点を勝ち越し、6回裏ジョンソンの暴投で2点を追加した。さらに7回裏LGの3番手イ・ドンヒョンから6番チョン・サンホのタイムリーで2点を追加しダメを押した。
 LGは9回表SKの2番手チョン・ビョンドゥから2番の高卒新人アン・チヨンのタイムリーで2点を返したが、反撃もここまでで3位SKが連敗を3で止めた。7回途中まで1失点に抑えたソン・ウンボムは、負傷で戦線離脱中の同僚キム・グァンヒョンと並ぶ最多勝争いトップタイの12勝目。7位LGはジョンソンが6回途中4失点と、これまでの2試合と比べて内容が悪く、打線もつながりを欠いた。その中ではチェ・ドンスが3安打1本塁打1打点と活躍。


サムソン 9−4 ヒーローズ(ソウル・木洞)
(勝)ユン・ソンファン 11勝3敗  (敗)キム・ヨンミン 1勝1敗
本塁打) ヒーローズ : クラーク 21号
 サムソン、ヒーローズともに序盤からチャンスを作るがなかなか生かせなかったものの、ヒーローズは5回裏サムソンの先発ユン・ソンファンから2番イ・スンヨンの犠牲フライで1点を先制した。ヒーローズの先発マ・イリョンは6回を無失点に抑えた。サムソンは7回表ヒーローズの2番手キム・ヨンミンからチャンスを作ると、相手のエラーや3番カン・ボンギュのタイムリーで3−1と逆転し、この回代わったヒーローズの3番手の高卒新人カン・ユングから4番チェ・ヒョンウのタイムリーで1点を追加した
 サムソンは8回表ヒーローズの4番手ペ・ヒムチャンから9番ヒョン・ジェユン、1番の高卒新人キム・サンス(背番号2)、カン・ボンギュ、チェ・ヒョンウのタイムリーで4点を追加した。ヒーローズもその裏サムソンの2番手チャ・ウチャンから4番クラークの2ラン、7番カン・ジョンホのタイムリーで3点を返したが、サムソンも9回表ヒーローズの5番手イム・チャンミンの暴投で1点を追加した。最後はチョン・ヒョヌクが抑え、サムソンが逆転勝ちし、ロッテがキアに敗れたため4位に浮上した。7回を1失点に抑えたユン・ソンファンがチーム最多の11勝目。15安打と爆発した打線では、カン・ボンギュが4安打3打点、チェ・ヒョンウが3安打2打点、パク・ソンミンが4安打と活躍。6位ヒーローズはまたもやリリーフ陣が打たれ、なかなか上昇気流に乗れない。