DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位キア5本塁打で6連勝  SK延長11回サヨナラ勝ち

キア 9−7 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・デジン 2勝2敗  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗11S  (敗)ポン・ジュングン 8勝10敗
本塁打) キア : ナ・ジワン 17号、チェ・ヒィソプ 21号、ホン・セワン 5号、アン・チホン 13号、キム・サンフン 10号   LG : パク・チョンホ 1号、チョン・ソンフン 10号
 キアは1回表LGの先発ポン・ジュングンから3番ナ・ジワン、4番チェ・ヒィソプの2者連続本塁打、7番の高卒新人アン・チホンのタイムリーでで4点を先制し、2回表チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を追加した。LGは4回裏キアの先発イ・デジンから4番ペタジーニ(元読売)のタイムリーで1点を返し、キアも5回表6番ホン・セワン、アン・チホンの2者連続本塁打で2点を追加した。LGはその裏7番パク・チョンホのLG移籍後初、2006年以来3年ぶりとなる本塁打で1点、6回裏3番チョン・ソンフンの犠牲フライで1点を返した。
 キアは7回表LGの2番手の高卒新人ハン・ヒィから8番キム・サンフンのプロ10年目で初となる2ケタ本塁打で1点を追加したが、LGは8回裏キアの3番手ソン・ヨンミンからチョン・ソンフンの2ラン、代わったキアの4番手ソ・ジェウンから6番チェ・ドンスのタイムリーで4点を返し、7−8と1点差に迫った。キアは9回表LGの4番手イ・ジェヨンからアン・チホンのタイムリーで1点を追加し、最後はユ・ドンフンが抑え、何とか逃げ切り2009年シーズン初の6連勝で首位をキープした。6回途中3失点だったが打線の援護もあったイ・デジンが2勝目をあげ、35歳のベテランは通算100勝まであと1勝とした。16安打と爆発した打線ではアン・チホンが3安打1本塁打3打点、キム・サンフンが3安打1本塁打1打点と活躍。一方7位LGは終盤の追い上げも届かずこれで6連敗となり、エースのポン・ジュングンは5回7失点と期待を裏切った。打線では1番パク・ヨンテクが3安打と活躍。
       

(抑えとして11セーブ目をあげたユ・ドンフン。)


トゥサン 12−3 ロッテ  (馬山)
(勝)キム・ソヌ 8勝7敗  (敗)カン・ヨンシク 3勝3敗2S
本塁打) トゥサン : チェ・ジュンソク 15号、ソン・シホン 9号、キム・ドンジュ 12号
 この試合も馬山の野球場は2万人の大観衆で埋まり、入場券は完売となった。ロッテは3回裏トゥサンの先発キム・ソヌから3番ホン・ソンフンのタイムリーと相手のエラーで2点を先制したが、トゥサンは4回表ロッテの先発カン・ヨンシクから2番イ・ウォンソクのタイムリーや相手の暴投、5番チェ・ジュンソクの3ランで5−2と逆転し、カン・ヨンシクをノックアウトした。さらにこの回代わったロッテの2番手キム・イリョプから6番ソン・シホンの2試合連続本塁打で1点を追加した。トゥサンは5回表キム・イリョプ、ロッテの3番手イ・ジョンミンから4番キム・ドンジュの3ラン、途中出場の7番キム・ジェホ、9番イム・ジェチョルのタイムリーで6点を奪い、2回連続の打者一巡の猛攻で試合を決めた。
 ロッテは7回裏途中出場の1番ムン・ギュヒョンの内野ゴロの間に1点を返したが、クム・ミンチョル、オ・ヒョンテクが反撃を断ち2位トゥサンが14安打と打線の爆発で逆転勝ちした。7回途中まで2失点に抑えたキム・ソヌは8勝目。打線ではキム・ドンジュが3安打1本塁打3打点と活躍。4位ロッテは2003年以来6年ぶりの先発となったカン・ヨンシクが4回途中5失点で降板し、打線も11安打を打ちながらつながりを欠き、上位3チームとの差が開いた。打線では6番チョン・ボミョンが3安打と活躍。
    

ヒーローズ 8−10 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チョン・ビョンドゥ 6勝4敗2S  (敗)イ・ボグン 6勝6敗3S
本塁打) ヒーローズ : クラーク 19号、イ・テックン 12号  SK : チョン・グヌ 5号、パク・チェサン 7号、モ・チャンミン 4号
 ヒーローズは1回表SKの先発門倉(元読売)から1番クラークの先頭打者本塁打で1点を先制し、SKは1回裏SKの先発マ・イリョンから1番チョン・グヌの2者連続本塁打、2番パク・チェサンの2者連続本塁打で2−1と逆転した。ヒーローズは3回表相手のパスボールで同点としたが、SKはその裏4番パク・チェホンのタイムリーで1点を勝ち越しマ・イリョンをノックアウトすると、代わったヒーローズの2番手キム・ヨンミンから相手の暴投や6番ナ・ジュファンの犠牲フライで2点を追加した。SKは4回表3番イ・テックンの本塁打で1点、5回表9番キム・イルギョンのタイムリーで1点を返し、門倉は勝利投手の権利目前で降板した。そしてこの回ヒーローズはSKの2番手チョン・ウラムから2番ファン・ジェギュンのタイムリーで5−5の同点に追いついた。
 ヒーローズは6回表SKの4番手イ・スンホ(背番号20)から8番カン・グィテへの押し出しの四球で6−5と逆転した。SKは7回裏ヒーローズの3番手ソン・シニョン、4番手オ・ジェヨン、5番手チョン・スンユンからパク・チェサン、代打キム・ジェヒョン、ナ・ジュファンのタイムリーで8−6と逆転した。ヒーローズは8回表SKの5番手チョン・デヒョンから代打カン・ビョンシクのタイムリーで1点を返し、9回表SKの6番手チョン・ビョンドゥからファン・ジェギュンのタイムリーで8−8の同点に追いつき、試合はこのまま延長に突入した。
 SKは11回裏ヒーローズの6番手イ・ボグンからチャンスを作ると、代わったヒーローズの7番手の高卒新人カン・ユングから途中出場の3番モ・チャンミンの初のサヨナラ本塁打となる2ランで、試合時間4時間44分の激闘を制し、3位ながら3連勝し首位キアまでのゲーム差がわずか1しかない大混戦に残っている。8回途中から11回表まで1失点に抑えたチョン・ビョンドゥが6勝目。打線ではチョン・グヌが3安打1本塁打1打点、パク・チェサンが3安打1本塁打2打点、ナ・ジュファンが3安打2打点と活躍。6位ヒーローズは相変わらず大味な野球を続け、リードを守りきれなかった。


(1回裏先頭打者チョン・グヌがホームランを打ち、ベンチで迎えられる。)


ハンファ 2−13 サムソン  (大邱
(勝)ユン・ソンファン 10勝3敗  (敗)リュ・ヒョンジン 8勝10敗
本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 16号、チェ・サンビョン 1号、シン・ミョンチョル 14号
 サムソンは2回裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンから9番ウ・ドンギュンのタイムリーで1点を先制し、3回裏5番チェ・ヒョンウの2ラン、7番チェ・サンビョンの移籍後初となる本塁打で3点を追加した。ハンファは4回表サムソンの先発ユン・ソンファンから7番ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を返したが、サムソンはその裏ハンファの2番手チョン・ジョンミン、3番手の大卒新人ファン・ジェギュから4番パク・ソンミンのタイムリー、チェ・ヒョンウへの押し出しの四球、チェ・サンビョン、ウ・ドンギュンのタイムリーなど打者一巡の猛攻で7点を追加した。ハンファは5回表2番キム・ミンジェのタイムリーで1点を返したが、サムソンはその裏2番シン・ミョンチョルの本塁打、6回裏2番の高卒新人キム・サンス(背番号2)のタイムリーで1点ずつを追加した。
 5位サムソンは7回以降チェ・ウォンジェ、パク・ソンフン、キム・サンス(背番号44)の継投で相手の反撃を断ち、再び勝率5割を突破しトゥサンに敗れた4位ロッテとの差を縮めた。6回を2失点に抑えたユン・ソンファンは2年連続2ケタ勝利となる10勝目。打線ではウ・ドンギュン、チェ・サンビョンが3打点と活躍。最下位ハンファはエースのリュ・ヒョンジンが3回途中4失点で降板するなど投手陣が総崩れで、またもや大敗を喫した。