DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   最下位ハンファ、ついに12連敗から脱出  ソン・スンジュン(ロッテ)、首位SK相手に2試合連続完封勝利

 ヒーローズ−サムソン(大邱)は雨により1回表終了後ノーゲームとなった。
SK 0−1 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ソン・スンジュン 8勝3敗  (敗)ソン・ウンボム 10勝1敗
 試合はSKの先発ソン・ウンボム、ロッテの先発ソン・スンジュンの投手戦となり、入場券が完売し(2009年シーズン7度目)2万8500人の超満員の観衆で埋まった社稷野球場は、熱狂的な地元釜山のロッテファンたちにより興奮のるつぼと化した。ロッテは1回、2回裏と先制点のチャンスを作るが、あと一本が出ないものの、ソン・スンジュンがSKに連打を許さず無失点に抑えていく。ロッテは6回裏ソン・ウンボムから7番パク・チョンユンの犠牲フライで1点を先制した。SKは7回以降チョン・ウラム、大卒新人パク・ヒョンジュンなどの継投で追加点を許さない。
 ソン・スンジュンは最後まで球威が衰えず、9回表も三者凡退に抑え、6月28日のLG戦に続いて2試合連続の完封勝利となり、試合が雨によるノーゲームとなったヒーローズとの差を少し広げ、地元の大観衆の前でロッテは4位の座を確保した。ソン・スンジュンは最近8連勝で、チームの浮上に大きく貢献している。打線ではガルシア(元オリックス)が3安打と活躍。首位SKは4安打に抑えられソン・スンジュンを攻略できず連勝が7で止まり、開幕から10連勝中だったソン・ウンボムに初めて黒星がついた。
 

トゥサン 4−11 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)キム・グァンス 3勝3敗  (敗)キム・ソヌ 6勝7敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 8号  LG : クォン・ヨングァン 4号
 トゥサンは1回表LGの先発キム・グァンスから4番キム・ドンジュの2ランで先制した。だがLGは4回裏トゥサンの先発キム・ソヌから6番パク・ピョンホ、7番パク・キョンスへの押し出しの四球、8番チョ・インソンの2点タイムリーで4−2と逆転しキム・ソヌをノックアウトすると、代わった2番手オ・ヒョンテクから1番パク・ヨンテク、4番ペタジーニ(元読売)のタイムリーで4点を追加し、打者一巡の11人の猛攻で8−2と試合をひっくり返した。さらに7回裏トゥサンの4番手キム・ソンベからパク・キョンスのタイムリー、9番クォン・ヨングァンの2ランで3点を追加した。
 トゥサンは8回表LGの3番手ウ・ギュミンからキム・ドンジュのタイムリーで1点、9回表途中出場の8番チェ・スンファンのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまでで7位LGが逆転勝ちした。7回を2失点に抑えたキム・グァンスは、2003年7月以来6年ぶりの先発勝利となる3勝目。先発キム・ソヌが4回突如崩れてしまった2位トゥサンは4連敗で、ロッテに敗れた首位SKとの差を縮められなかった。12安打で4得点とつながりを欠いた打線では、戦列に復帰した主砲キム・ドンジュが3安打1本塁打3打点と活躍。
 

キア 4−5 ハンファ  (大田)
(勝)ヤン・フン 3勝3敗1S  (敗)ハン・ギジュ 2勝5敗4S
本塁打) キア : ナ・ジワン 13号、チェ・ギョンファン 1号、アン・チホン 11号  ハンファ : ソン・グァンミン 12号、イ・ボムホ 15号、イ・ドヒョン 9号
 この試合は3回表キアの攻撃中に激しい雨が降り始め、40分ほど中断した。試合再開後キアはハンファの先発リュ・ヒョンジンから8番ナ・ジワン、9番チェ・ギョンファンの本塁打で3点を先制し、ハンファは4回裏キアの先発イ・デジンから7番ソン・グァンミンの2ランで1点差に迫り、6回裏キアの2番手クァク・チョンチョルから5番イ・ボムホの通算150号本塁打(史上24人目)で3−3の同点に追いついた。だがキアは7回表何とか追加点を許さずしのいできたエースのリュ・ヒョンジンから、1番の高卒新人アン・チホンの本塁打で1点を勝ち越した。
 このままではチーム最多の連敗記録が13に伸びてしまうハンファだったが、1点差で迎えた9回裏キアの3番手ユ・ドンフンから同点のランナーが出ると、ここで4番手ハン・ギジュがマウンドに向かった。1死後途中出場の8番イ・ドヒョンがライトスタンドへ2ランを放ち、最下位ハンファが劇的なサヨナラ2ランで連敗を12で止め、地獄から脱出した。8回途中から登板し無失点に抑えた2番手ヤン・フンが3勝目。3位キアはかつて守護神として活躍していたが、速球の威力低下とともに相次ぐセーブ失敗で信頼をなくしていたハン・ギジュに名誉挽回の機会を与えたものの、持病の一発病が治らずまたもやベンチの期待を裏切り、ともに敗れた首位SK、2位トゥサンとの差を縮められなかった。


(イ・ドヒョンのサヨナラ2ランで12連敗から脱出し喜ぶハンファの選手たち。)