SK 16−10 LG (ソウル・蚕室)
(勝)イム・ソンホン 1勝 (敗)ウ・ギュミン 1敗7S
(本塁打) SK : パク・チョングォン 7号 LG : ペタジーニ 10号
SKは1回表LGの先発イ・ボムジュンから4番イ・ホジュンのタイムリーで1点を先制し、5回表3番パク・チョングォンの2ランでリードを広げた。SKの先発チョン・ビョンドゥは5回を無失点と好投し、8回表LGの3番手の高卒新人チェ・ドンファンから9番キム・ガンミンのタイムリーで1点を追加した。LGも8回裏SKの2番手チェ・ビョンニョンから6番イ・ジニョンのタイムリーでようやっと1点を返したが、SKは9回表LGの5番手イ・ジェヨンから8番ナ・ジュファン、キム・ガンミン、1番チョン・グヌのタイムリーなどで5点を追加し、9−1とリードをさらに広げ、勝負あったかに見えた。
しかしLGは9回裏SKの5番手キム・ウォンヒョンから6番手イ・スンホから3番チョン・ソンフンのタイムリーなどで3点を返すと、代わった6番手イ・スンホから5番チェ・ドンス、イ・ジニョン、途中出場の1番キム・テワンのタイムリーなどで8点差を追いついてしまった。なおもサヨナラ勝ちのチャンスを迎えたがそれを逃してしまい、試合は9−9のまま延長戦に突入した。この時点で試合時間は4時間10分を過ぎていた。SKは10回表LGの6番手チョン・チャンホンから5番パク・キョンワンのタイムリーで1点を勝ち越したが、LGはその裏イ・スンホから4番ペタジーニ(元読売)の本塁打で同点に追いついた。
SKは12回表LGの8番手ウ・ギュミンから代打チョン・サンホのタイムリーで1点を勝ち越すと、キム・ガンミンのタイムリー、チョン・グヌへの押し出しの四球、パク・チェサンのタイムリーで5点を勝ち越し、試合を決めた。さらにウ・ギュミンはナ・ジュファンの頭部へ死球を当て危険球による退場が宣告され、LGは投手を使い切ってしまい、やむを得ず指名打者のチェ・ドンスがマウンドに上がった。SKは12回裏8番手門倉(元読売)が無失点に抑え、首位SKが5時間半以上の激闘を制し引き分け1つをはさんで3連勝とし、試合終了時には日付が12日から13日に変わっていた。延長戦になってLGのキム・ジェバク監督が主審の判定に不服で2度も執拗に抗議したのも、試合時間を長引かせた要因の一つとなった。
首位攻防戦として注目された一戦だったが、SKが19安打、LGが17安打と大乱打戦となり、試合時間5時間39分は2009年シーズン最長となった。8番手として10回途中から登板し、11回まで無失点に抑えたイム・ソンホンはプロ2年目にして初勝利。打線ではキム・ガンミンが5安打3打点、パク・チョングォンが3安打5打点と活躍。一方強力打線のLGは9回裏史上初の8点ビハインドを追いつく奇跡を見せたが、延長戦で屈してしまい首位SKとの地力の差を見せ付けられ、トゥサンに抜かれ3位に後退した。打線ではペタジーニが4安打1打点と活躍。
(時計の針が0時を回っても、蚕室野球場ではまだ試合が終わっていなかった。)
トゥサン 3−1 ヒーローズ (ソウル・木洞)
(勝)キム・ソヌ 5勝3敗 (セーブ)イ・ヨンチャン 1敗7S (敗)イ・ヒョンスン 4勝2敗
(本塁打) トゥサン : チェ・スンファン 2号 ヒーローズ : カン・ジョンホ 5号
トゥサンは3回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから8番チェ・スンファンの本塁打で1点を先制し、6回表1番ミン・ビョンホン、4番キム・ドンジュのタイムリーで2点を追加した。トゥサンの先発キム・ソヌは5回を無失点に抑え、6回からは2番手コ・チャンソンが登板し得意の継投策に持ち込む。ヒーローズは8回裏トゥサンの3番手イム・テフンから9番カン・ジョンホの本塁打で1点を返したが、イ・ジェウ、イ・ヨンチャンの継投で相手の反撃を断ったトゥサンが4連勝し、LGを抜いて2位に浮上した。
キム・ソヌは最多勝争いトップタイの5勝目をあげ、2008年から続いていた対ヒーローズ戦の連敗も3で止めた。ヒーローズは先発イ・ヒョンスンが8回3失点と比較的好投したが、打線がわずか6安打に抑えられてしまい、引き分け1つをはさんで5連敗となり、ロッテに抜かれ最下位に転落してしまった。
サムソン 5−8 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)アドキンス 2勝7S (敗)チョ・ヒョングン 1敗
(本塁打) ロッテ : イ・イング 3号、ガルシア 7号
サムソンは1回表ロッテの先発イ・スンファから4番ヤン・ジュンヒョク、6番チン・ガビョンのタイムリーで2点を先制し、ロッテは1回裏サムソンの先発ユン・ソンファンから1番イ・イングの先頭打者本塁打で1点を返した。さらにロッテは2回裏2番イ・スンファのタイムリーで3−2と逆転し、3回裏6番ガルシア(元オリックス)の2ランでリードを広げた。イ・スンファは6回まで2失点に抑えたが、サムソンは8回表ロッテの2番手カン・ヨンシク、3番手アドキンスから9番ソン・ジュイン、3番カン・ボンギュのタイムリーで5−5の同点に追いついた。
ロッテは8回裏サムソンの3番手チョ・ヒョングンからチャンスを作ると、代わった4番手チョン・ヒョヌクから1軍に復帰したばかりの7番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を勝ち越し、イ・イングのタイムリーで2点を追加した。最後はアドキンスが抑え、ロッテが競り勝ち5連敗中のヒーローズに代わって22日ぶりに最下位から抜け出し、7位に浮上した。打撃不振のガルシアの2ラン、トゥサンからFA移籍しながら期待に応えていなかったホン・ソンフンの2安打など、収穫のある勝利となった。サムソンは先発ユン・ソンファンが5回で5失点し降板したこともあり、試合の主導権を握れなかった。打線では2005年以来4年ぶりの打点をあげ、最近打撃好調のソン・ジュインが3安打1打点と活躍。
キア 1−10 ハンファ (大田)
(勝)キム・ヒョンミン 4勝1敗 (敗)イ・ボムソク 1敗
(本塁打) キア : チェ・ヒィソプ 11号 ハンファ : キム・テワン 8,9号、カン・ドンウ 3号、チュ・スンウ 1号
ハンファは1回裏キアの先発イ・ボムソクから4番キム・テワンの2ランで先制し、先発キム・ヒョンミンは5回まで無失点と粘り強く抑えてきたが、キアは6回表4番チェ・ヒィソプの本塁打王争い単独トップとなる11号本塁打で1点差とした。ハンファは7回裏キアの5番手キム・ヨンスから1番カン・ドンウの本塁打、代わった6番手チョ・テスから5番イ・ヨンウのタイムリー、途中出場の6番チュ・スンウのプロ8年目での初本塁打となる3ランで5点を奪うと、8回裏カン・ドンウのタイムリー、キム・テワンのこの試合2本目の本塁打となる2ランでリードを大きく広げた。
最後はチョ・テスが抑え、ハンファが4本塁打と得意の一発攻勢でキアに大勝し、6連敗から脱出した。5回を1失点と好投したキム・ヒョンミンは4勝目をあげ、先発ローテーション仁定着しつつある。打線ではカン・ドンウが3安打2打点、キム・テワンが2本塁打4打点と活躍。キアは先発イ・ボムソクが乱調で3回途中で早々と降板し、2番手ソン・ヨンミンが好投したものの試合の主導権を握れず、終盤に大量失点してしまった。