DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   SK、延長戦を制し単独首位に  サムソン、4本塁打で大勝   

SK 9−4 ハンファ  (大田)
(勝)イ・スンホ 3勝1S  (敗)キム・ペンマン 1敗
本塁打) ハンファ : ディアズ 4号
 SKは1回表ハンファの先発ユ・ウォンサンから4番イ・ホジュンの犠牲フライで1点を先制したが、ハンファはその裏SKの先発イ・スンホ(背番号37)から3番の新外国人ディアズの2ランで逆転した。SKは2回から14日契約したばかりの新外国人投手門倉(元読売)を登板させたが、ハンファは2回裏1番カン・ドンウのタイムリーで2点を追加した。SKは5回表2番パク・チェサンの犠牲フライと5番パク・チョングォンのタイムリーで2点を返し、門倉も3回以降は好投を続けた。SKは8回表ハンファの守護神トーマス(元北海道日本ハム)から代打チョン・ギョンベのタイムリーで4−4の同点に追いついた。
 試合はこのまま延長に突入し、SKは10回表ハンファの7番手キム・ペンマンから8番パク・キョンワンのバントで3塁走者が生還し勝ち越すと、1番チョン・グヌ、パク・チェサンのタイムリーで4点を追加した。最後は9回から登板した3番手イ・スンホが抑え、SKがここ5試合中3度目となった延長戦を制し単独首位に立った。打線ではチョン・グヌが4安打3打点、7番ナ・ジュファンが3安打と活躍。門倉は2回から8回まで117球を投げ2失点と、韓国初登板で好投し今後予定されている先発登板に期待を抱かせた。一方ハンファはまたもや継投に失敗し、SKに連敗し7位に後退した。
 

トゥサン 3−12 サムソン  (大邱
(勝)ユン・ソンファン 3勝  (敗)キム・ミョンジェ 1勝1敗
本塁打) サムソン : パク・ソンミン 2号、チェ・テイン 2,3号、チョ・ドンチャン 3号  トゥサン : チェ・ジュンソク 3号
 サムソンは2回裏トゥサンの先発キム・ミョンジェから5番パク・ソンミンの2ランで先制し、3回裏4番チェ・テインの2ラン、7番キム・チャンヒィのタイムリーで3点、4回裏3番ヤン・ジュンヒョクの犠牲フライ、チェ・テインの2打席連続本塁打となる2ランで3点、5回裏9番ヒョン・ジェユンの犠牲フライ、2番パク・チンマンのタイムリーで3点を追加し、10−0と一方的な試合展開でキム・ミョンジェをノックアウトした。トゥサンは6回表サムソンの先発ユン・ソンファンから5番チェ・ジュンソクの3ランで反撃したが、サムソンはその裏トゥサンの2番手クム・ミンチョルから途中出場の5番チョ・ドンチャンの本塁打で1点、7回裏途中出場の2番シン・ミョンチョルのタイムリーで1点を追加した。
 サムソンはアン・ジマン、チェ・ウォンジェの継投で相手の反撃を断ち、4本塁打と一発攻勢でトゥサンに大勝した。6回を3失点で降板したユン・ソンファンは、開幕3連勝でエースの座に近づきつつある。打線ではチェ・テインが2本塁打4打点、パク・ソンミンが3安打1本塁打2打点と活躍した。また、通算本塁打新記録(341本)まであと1本と迫ったヤン・ジュンヒョクは、この試合で史上4人目となる通算2000試合出場を達成し、また一つ記録を樹立した。トゥサンは先発キム・ミョンジェが5回途中10失点と大乱調で、打線もチェ・ジュンソクの本塁打以外得点をあげられなかった。
  

ロッテ 5−0 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)イム・ギョンワン 1勝  (セーブ)イ・ジョンミン 1勝1S  (敗)チャン・ウォンサム 1敗
本塁打) ロッテ : チョ・ソンファン 3号、ガルシア 4号、イ・デホ 4号
 この試合木洞野球場には、ビジターの熱狂的なロッテファンを中心に大入り満員の14000人の観客が集まった。ロッテは4回表ヒーローズの先発チャン・ウォンサムから3番チョ・ソンファンの本塁打で2点を先制すると、5番ガルシア(元オリックス)の2試合連続本塁打となる2ランでリードを広げた。ロッテの先発キム・イリョプは3回途中で2番手のハ・ジュンホに交代し、4回からは3番手イム・ギョンワンが登板した。ロッテは8回表ヒーローズの3番手チョン・ジュンホから4番イ・デホ本塁打で1点を追加し、7回以降はイ・ジョンミンが抑え、完封リレーでヒーローズに連勝した。
 ロッテはチョ・ソンファン、イ・デホ、ガルシアのクリーンアップ3人が2009年初めて勢ぞろいで本塁打を打ち、17日の大勝とあわせて打線の調子は上向きになっている。2008年オフ軍から除隊されたイ・ジョンミンは、2005年以来4年ぶりのセーブ。ヒーローズは左のエースとして期待されていた先発チャン・ウォンサムが5回途中4失点で降板し、開幕後安定感のない投球を続けている。なお、この試合の8回裏ヒーローズの攻撃中、無死1,3塁のチャンスで4番ブランボー(元オリックス)のライトフライの際、スライディングキャッチで捕球したライトのガルシアが内野に送球しヒットだと思って飛び出した3塁走者を刺し、もう1人の走者も一二塁間で挟殺され、三重殺(トリプルプレー)が完成した。 


キア 2−7 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)チェ・ウォンホ 1勝1敗  (敗)ユン・ソンミン 2敗
本塁打) キア : キム・ウォンソプ 1号  LG : クォン・ヨングァン 2号
 この試合はホームのLG、ビジターのキアともに熱狂的なファンが押しかけ、3万人の大入り満員となった。キアは1回表LGの先発チェ・ウォンホから1番キム・ウォンソプの先頭打者本塁打で1点を先制したが、LGはその裏キアの先発ユン・ソンミンから5番チョン・ソンフン、6番アン・チヨンのタイムリーで2−1と逆転し、2回裏9番クォン・ヨングァンのタイムリー、1番イ・デヒョンの犠牲フライで2点、4回裏クォン・ヨングァンの本塁打で1点を追加した。キアは6回表LGの3番手の高卒新人チェ・ドンファンから2番イ・ジョンボム(元中日)の犠牲フライで1点を返したが、LGはその裏キアの2番手ソン・ヨンミンから2番パク・キョンスのタイムリーで2点を追加した。
 LGはチョン・チャンホン、イ・ジェヨンの継投で反撃を断ち、キアに逆転勝ちし1塁側のLGファンたちを喜ばせた。2008年はわずか1勝に終わった36歳のベテランのチェ・ウォンホは5回を2失点に抑え、外国人投手オクスプリング(元阪神)が不在の手薄な先発投手陣の救世主となった。一方キアはエースのユン・ソンミンが4回5失点と打たれてしまい、打線も散発の7安打でいいところがなかった。


(骨折で戦線離脱したが、試合前球場の前でファンのサインに応じるキアの人気選手イ・ヨンギュ。)