DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   4球場で18本塁打が飛び交う乱戦に 

 17日行われた4試合では、SK−ハンファ戦、ロッテ−ヒーローズ戦の6本塁打など合計18本塁打が記録され、どの試合も乱打戦となった。   
SK 10−9 ハンファ  (大田)
(勝)チョン・デヒョン 1勝2S  (敗)トーマス 1敗2S
本塁打) SK : キム・ジェヒョン 3号、パク・チェホン 2号、イ・ホジュン 2号  ハンファ : キム・ミンジェ 1号、キム・テギュン 4号、キム・テワン 2号
 SKは2回表ハンファの先発キム・ヒョンミンから6番パク・チェホン、9番ナ・ジュファンのタイムリー、1番チョン・グヌの犠牲フライ、2番パク・チェサンのタイムリー、3番キム・ジェヒョンの2試合連続本塁打で6点を先制し、3回表パク・チェホンの2試合連続本塁打で1点を追加した。7点をリードされたハンファは5回裏、SKの先発キム・グァンヒョンから9番キム・ミンジェ本塁打で1点を返し、SKも6回表ハンファの3番手パク・チョンジンから4番イ・ホジュンの2試合連続本塁打で1点を追加した。ハンファはその裏4番キム・テギュン本塁打、7番オ・ソンジンのタイムリーで2点を返し、SKはここでキム・グァンヒョンを2番手キム・ウォンヒョンに交代させるが、1番カン・ドンウの2点タイムリーで8−5と3点差に迫られた。
 SKは7回表ハンファの5番手ソン・ジヌから5番パク・チョングォンへの押し出しの四球で1点を追加したが、ハンファはその裏SKの3番手チェ・ビョンニョンから5番イ・ボムホのタイムリー、6番キム・テワンの3ランで9−9の同点に追いついた。SKは9回表ハンファの守護神トーマス(元北海道日本ハム)から7番チェ・ジョンの犠牲フライで1点を勝ち越すと、最後は8回途中から登板していた守護神チョン・デヒョンが味方の好守もあり1点差を守り、6本塁打が飛び交う両チーム合計29安打の乱打戦を制した。SKではナ・ジュファンが3安打1打点、ハンファではカン・ドンウが4安打1打点と活躍。


(7回裏、キム・テワンの3ランでハンファが9−9の同点に追いつく。)
 

トゥサン 13−4 サムソン  (大邱
(勝)チョン・ジェフン 2勝  (敗)クルセタ 2敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 2号  サムソン : ウ・ドンギュン 2号
 トゥサンは1回表サムソンの先発の新外国人クルセタから4番キム・ドンジュの2ランで先制し、3回表7番ソン・シホンのタイムリーや相手のエラーもあり4点を追加した。さらに4回表サムソンの2番手チェ・ウォンジェからキム・ドンジュ、5番チェ・ジュンソク、7番ソン・シホンのタイムリーと相手のエラーで6点を追加し、12点をリードした。サムソンは4回裏トゥサンの先発チョン・ジェフンから6番ウ・ドンギュンの満塁本塁打で4点を返したが、7回表サムソンの4番手キム・サンスからチェ・ジュンソクのタイムリーで1点を追加したトゥサンが、コ・チャンソン、高卒新人ソン・ヨンフン、イ・ジェウ、イム・テフンなどの継投で相手に反撃を許さず、13安打13得点と打線の爆発で大勝した。
 これでトゥサンはヒーローズと並んで同率首位に立った。打線ではキム・ドンジュが2安打3打点、チェ・ジュンソクが4安打3打点、ソン・シホンが3安打3打点と活躍した。サムソンでは先発クルセタが4回途中6失点で降板し、打線もウ・ドンギュンの満塁本塁打以外見せ場がなかった。
 

ロッテ 13−8 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)チョ・ジョンフン 2勝1敗  (セーブ)カン・ヨンシク 1S  (敗)キム・スギョン 1勝2敗
本塁打) ロッテ : イ・デホ 3号、キム・ジュチャン 3号、カン・ミンホ 3号、イ・イング 2号、ガルシア 2,3号
 ロッテは2回表ヒーローズの先発キム・スギョンから4番イ・デホ本塁打で1点を先制し、3回表3番チョ・ソンファンのタイムリーと相手のエラーで2点、4回表9番パク・キヒョクのタイムリー、1番キム・ジュチャンの2ランで3点を追加した。ヒーローズは4回裏ロッテの先発チョ・ジョンフンから7番カン・ジョンホ、途中出場の9番キム・ミヌのタイムリーで3点を返した。ロッテは5回表ヒーローズの2番手キム・ソンヒョンから6番カン・ミンホの2ラン、7回表キム・ソンヒョンから2番イ・イング、代わったヒーローズの3番手ペ・ヒムチャンから5番ガルシア(元オリックス)の本塁打で11−3とリードを8点に広げ、勝負はあったかに思われた。
 しかしヒーローズは7回裏チョ・ジョンフンから3番の新外国人クラーク、4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで3点を返すと、8回裏ロッテの2番手ペ・ジャンホからクラーク、ブランボーの2打席連続タイムリーで2点を奪い、8−11と3点差にまで迫る。しかしロッテは9回表ヒーローズの7番手イ・サンヨルksから、ホ・ジュンのパスボールやガルシアの2打席連続本塁打で2点を奪いダメを押し、最後はカン・ヨンシクが抑え久しぶりの打線の爆発で、両チームあわせて28安打の乱打戦を制した。6本塁打の一発攻勢で、ホームのヒーローズのお株を奪ったロッテでは、ここまでバットが湿っていたが終盤に2本塁打を打ち3打点でチームの勝利に貢献したガルシアが目立った。敗れたヒーローズはトゥサンと同率首位に並ばれた。打線では2番ファン・ジェギュ、キム・ミヌが3安打と活躍。


(7回、9回と2打席連続本塁打を記録したガルシア。)  


キア 14−0 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ロペス 1勝  (敗)シム・スチャン 1勝1敗
本塁打) キア : アン・チホン 2号、ナ・ジワン 2号、キム・サンフン 2,3号
 キアは1回表LGの先発シム・スチャンから6番キム・サンフンへの押し出しの四球、7番の高卒新人アン・チホンのタイムリーで3点を先制し、2回表3番イ・ヒョンゴンのタイムリーで1点、3回表アン・チホンの本塁打で2点を追加した。さらに5回表にはキム・サンフンの本塁打で7−0とリードを広げた。キアの先発の新外国人ロペスは7回を無失点に抑えた。
 キアは8回表LGの3番手の高卒新人ハン・ヒィからキム・サンフンの満塁本塁打でダメを押し、9回表LGの4番手キム・ギョンテから途中出場のチェ・ヨンギュのプロ2年目にして初打点となるタイムリー、4番チェ・ヒィソプのタイムリーなどで3点を追加した。最後は高卒新人チョン・ソンチョルが抑え、キアが完封リレーで大勝した。韓国初先発を任されたロペスは、期待に応え韓国初勝利。打線では正捕手キム・サンフンが満塁本塁打を含む2本塁打6打点、サードのレギュラー定着を狙うアン・チホンが3安打1本塁打3打点と活躍。一方LGは最近好調だった打線がわずか5安打に抑えられてしまった。