DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  日本プロ野球・埼玉西武との練習試合で勝利

 2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)に出場する韓国代表チームは2日、会場の日本・東京ドームで日本プロ野球埼玉西武と練習試合を行った。1日に日本へ到着したばかりの韓国代表の先発はポン・ジュングン(LG)で、1回は走者を出したがけん制で刺すなど無失点に抑えた。韓国はその裏西武の先発木村から1番イ・ジョンウク(トゥサン)がヒットで出塁すると、1死後2塁へ盗塁成功し、3番キム・ヒョンス(トゥサン)のセンター前タイムリーで1点を先制した。
 埼玉西武は3回表ポン・ジュングンから大崎のタイムリーで1−1の同点に追いついた。韓国はその裏木村からキム・ヒョンスの内野安打で2死1塁とすると、4番キム・テギュン(ハンファ)の右中間への特大2ランで3−1と勝ち越した。ポン・ジュングンは4回1死で降板し、韓国の2番手ソン・ミンハン(ロッテ)が登板すると続く2人を抑えた。韓国はその裏木村から四死球もあり2死満塁としたが、2番チョン・グヌ(SK)が凡退し追加点はならなかった。
 韓国は5回表から、3番手として日本と対戦する場合に先発が予想されているキム・グァンヒョン(SK)が登板したが、大崎の2打席連続タイムリーで2−3と1点差にされた。さらに栗山の2塁打で同点かと思われたが、センターのイ・ジョンウクの好返球で大崎が本塁で憤死し、ピンチを逃れた。キム・グァンヒョンは6回表も2死1,2塁のピンチを招いたが、代打黒瀬を内野ゴロに打ち取り何とかしのいだ。韓国はその裏埼玉西武の2番手山岸から8番パク・キョンワン(SK)、9番パク・キヒョク(ロッテ)のヒットなどで1死1,3塁のチャンスを作り、イ・ジョンウク(トゥサン)の内野ゴロの間に1点を追加した。キム・グァンヒョンは7回表にも大崎にヒットを許すが、後続を断った。
 キム・グァンヒョンは8回表も続投したが、先頭の細川にヒットを打たれたところで交代した。韓国の4番手チョン・ヒョヌク(サムソン)はこの回1死満塁のピンチを招いたが、代打石井義人を併殺に打ち取り難を逃れた。韓国は9回表2死から5番手チャン・ウォンサム(ヒーローズ)を登板させ万全を期したが、この試合当たっている大崎に4本目のヒットを許すものの、最後は栗山を打ち取り韓国が4−2で勝利した。
 韓国打線では、決勝2ランを打ったキム・テギュンが3安打と4番にふさわしい働きを見せ、本番での主砲としての働きに期待を持たせた。また2008年の首位打者キム・ヒョンスも、高い打撃技術で先制タイムリーを含む2安打と活躍した。クリーンアップを打つことを期待されているもののハワイキャンプから不調が続くイ・デホ(ロッテ)は、1回裏追加点のチャンスで併殺打に終わるなど、4打数無安打でまったくいいところがなかった。また唯一のメジャーリーガー、チュ・シンス(クリーブランドインディアンス)はひじの軽い怪我のため大事をとって出場しなかった。
 投手陣ではキム・グァンヒョンの不調が目を引いた。北京五輪で日本相手に好投したころの球威はなく、無駄な四球も出すなど制球に苦しみ、不運な内野安打もあったが5回から8回まで6安打を許した。前大会にも出場した先発ポン・ジュングンは2回の1失点以外は安定した投球を見せた。日本プロ野球のオープン戦でひじを打撲したイム・チャンヨン(東京ヤクルト)は、ブルペンで投球するなど3日の読売戦の出場に意欲を見せた。
 韓国代表は3日19時から、東京ドームで大会前最後の実戦となる日本プロ野球・読売との練習試合を行う。前大会で主砲として活躍したが、今大会は出場を辞退したイ・スンヨプと韓国投手陣の対決が注目される。