DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   トゥサンベアーズ

 さて、キアの日向キャンプを見学した翌日の2月2日、宮崎県西都市・西都原運動公園にてトゥサンのキャンプを見学しました。 
 公園の入り口には、写真のように「歓迎」の文字が出ていましたが、すでに野球場には2月15日からキャンプを行う東京ヤクルトスワローズ(2軍)歓迎の看板が出ていて、少し残念でした。



 地元の方とお話したところ、去年は国道のバイパスにトゥサンを歓迎する看板が立っていたそうですが、今年はないとか。宿舎も西都市内ではなく宮崎市内なので、地元にあまりお金を落とさないからあまり歓迎されていないのかもしれませんが、寂しい限りです。

さて、練習は野球場がメインですが、側の陸上競技場や室内練習場でも選手たちが汗を流していました。


 野手しか参加していなかったキアと違って、トゥサンは1月12日から投手 、野手全員が参加し、新外国人のワトソン(元千葉ロッテ)も1月中に西都入りしていました。この日は12時ごろには投手と野手の何人かが参加して、実戦形式の練習も行われていました。野手はイ・ジョンウク、ミン・ビョンホンなど1,2番を打つような選手がバントをし、投手のフィールディングと走塁をチェックするようなものでした。全体として練習は軽めで、本格的な投打の連携などを確認するのは、2月12日からの津久見キャンプからなのかもしれません。


 選手は12時半ごろ、公園内の管理棟らしき建物で昼食をとっていました。
 今回のトゥサンキャンプ訪問の楽しみの一つに、キム・ギョンムン監督の高校の後輩に当たる韓国人初のメジャーリーガー、パク・チャンホの姿を見られるかもしれない、という期待がありました。しかし残念なことに、西都で渡米前のトレーニングをしていたパク・チャンホは前の日の1日限りでトゥサンのキャンプから離れたとのことでした。実際にその姿を見た関係者の方の談によると、さすがメジャーの一線級で投げ続けてきただけあって、やはり他の選手とは体格からして違ったそうです。
 
 またキャンプの楽しみとして、期待の若手選手たちの様子をいち早くチェックできることがあります。
今年のトゥサンのルーキーではソン・ヨンフン投手(背番号22)が話題となっていますが、僕はみずみずしい雰囲気の小柄なチョン・スビン(背番号31)が印象に残りました。
まだ高校を出たばかりのようで顔つきもあどけなかったですね。


(バントの練習をするチョン・スビン。)


また、この日はKBS(韓国のテレビ局)のスタッフが1日中取材をしていました。


(インタビューを受けるキム・ソヌ。)


 この2月2日夜10時前のスポーツニュースでキャンプ特集が放送されていましたが、1分半程度と非常に短いものでした。このスタッフたちは5日にキアの日向キャンプも取材したようです。

 引き続き練習風景の写真を。



選手たちは午後4時前後に引き上げ、バス2台に分乗し宿舎へと帰っていきました。監督、スタッフはマイクロバスや専用の自動車に乗っていました。

 西都キャンプは2月10日まで行われますので、残り少なくなりましたがお近くの方は是非ご覧になってください。選手にも声をかけやすく、ひょっとしたら日本語ができるスタッフの方と仲良くなれるかもしれませんよ。


 帰りは宮崎空港ではなく鹿児島空港を利用したところ、こんなフラッグが空港内に見られました。

 3月上旬にキャンプをする予定の両球団を歓迎しているようですが、宮崎空港ではトゥサン、キアのフラッグはかかっていませんでした。まだメインスポンサーが決まっていない(2月7日現在)ヒーローズは、今年は「ソウルヒーローズ」と名乗るつもりなのでしょうか?

 このブログをご覧になった方の中で、韓国プロ野球チームの春季キャンプを見学されましたら、コメント欄に簡単なご報告をお願いいたします。もうじき各球団ともに練習試合が始まりますので、そちらの結果などできる限りお知らせしたいと思います。どうかご期待ください。

(文責:ふるりん)